1997年からソウル在住ー医療コーディネーター"ユニバ"のブログ

2011年から総合病院の国際診療センターでコーディネーターとしてフルタイムで勤務中。

【病院での日常】らくに~らくに~

2021年03月15日 | 医療・通訳・仕事
先週、患者さんをマンモグラフィーの検査に案内をしたときのこと。

マンモグラフィーとは:
乳房のレントゲン撮影のことで、
左右の胸を上下左右からアクリル板のようなもので、
ぐいぐいと挟んで撮影するものです。
人によっては非常に痛みをともないますが、
乳がんを見つけるには、超音波と並んで必須の検査です。

私も年に1度勤務先の病院でマンモの検査を受けています。

検査技師の先生は若い女性で、とても可愛い声で、
「右の手を前に出して、左の耳を
ここに付けて~」
撮影に適した体勢を取ってもらうために、
あれこれと指示を出していました。

撮影が無事に終わり
「ありがとうございました~」と
検査室を出ようとすると、

「先生!覚えていますか?
私のこと?!去年MRI室で一緒に
「らくに~、らくに~」
やりましたよね?」

思い出しました!
6ヶ月くらい前のMRI検査の際
検査室の外に横並びに座って40分ほど、
検査時の呼吸に関する案内をしてくれた
先生でした。

「いきを~とめて~。」~」
「はい、らくに~らくに~」

本来なら私が通訳をするところですが、
先生が、
「日本語は全くダメですが、タイミングなどは
私が一番よく知っているので、日本語のフレーズだけ
教えてくれればなんとかできると思います!」と
日本語でアナウンスをしてくれたあの先生でした!

お陰で私の仕事は、横に座つて検査の進み具合を見守り、
先生の日本語のチェックをするだけ。

とってもかわいい声で、
「らくに~、らくに~」を繰り返す先生。

そういえば検査の日の夜、娘にも
「先生の可愛い声、「らくに~、らくに~」が
頭から離れない!」と話した記憶が。

8千人以上が働く大きな病院。
別の検査室で偶然再会し、一緒に仕事ができるのは、
あまりない貴重な出来事。

まるで、宝くじ当選!の気分。
大きな総合病院で働く、一つの楽しみでもあります。


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