天賞堂T-evolution 東急7200系製作再開 トラクションモーターを搭載する | 模工少年の心

天賞堂のT-evolutionシリーズと呼ばれる価格を抑えたプラスチック製の東急7200系を購入したのは、昨年の正月ですから、ちょうど1年が経ちます。

 

コアレスパワートラック、PT44パンタが発売時期の遅れなどから中断、その後、他の車両製作に関心が移ってそのまま、お蔵入りと相成っていました。

 

東横線の急行6連、目蒲線の前面赤帯付き4連と、いくら手に届く価格だったとは言え、買い過ぎてしまったかなと、少し反省もしています。

 

しかし、ここは当初の目論見通り、2編成を完成までもっていくべく工作を再開しました。

 

ところがというか、案の定、動力化、走行化に必要なパーツが売り切れになっていました。

動力については、予定していたコアレスパワートラックが2個足りません。

 

キットを買うときには、完成までに必要となる別売パーツ、オプションとして付けたいパーツを一揃えまとめて購入すべきだと思う今日です。

 

既に組立方法や感想などは、時期外れで今更ながら、ではありますが、メーカー指定ではないパーツを利用して組み上げたところは、どなたかに役立てていただけることもあるかと思います。

 

《コアレスパワートラックの代わりにエンドウのトラクションモーターを搭載する》

 

天賞堂のコアレスパワートラックの軸距26mmは、長いこと品切れ状態のようです。

 

さらに、花園の元祖パワートラックの方も店頭には全く見当たりません。

 

そのような中、エンドウのトラクションモーターは、手に入れることができるみたいです。


(左:天賞堂コアレスパワートラック26p 製品による性能のムラがほとんど見られない。車軸は日光モデル規格。接合部からオイルが滲み出ているのが気になる。

中:花園(天賞堂扱い)パワートラックWB-26TypeB走行中のギア音は心地よく感じられる。耐久性に難あり。車軸は日光規格。

右:エンドウトラクションモーター26 ガッチリしたダイカスト製、音質はコアレスパワトラと似ている。電気の端子がないことが不便。車軸はカツミ  ・エンドウ規格。)


手持ちのトラクションモーターがありましたので、代用してそれを使うことにしました。

 

コアレスパワートラックと違うところは、床板の取付孔のサイズ(5mm→3.8mmに狭める)と、車軸を台車軸受で支える構造になっていることです。

 

床板取付孔については、外径8mm、内径3、8mm、厚さ0.5mm程度のワッシャーがジャストフィットします。


いろいろ探してもピッタリのものが見つからず、Amazonプライムで内径3.2mmのナイロンワッシャーを買い、ハンドリーマーで3.8mmまで孔を広げました。

 

なお、ワッシャーの規格ですが、M3用となっています。

これが3mmビスに適合する内径3.2mmの製品ということです。

 

台車枠の軸受は、カツミの軸受メタル、プレーン(No.69-00101)が無加工で装着できました。



ただ装着したところ、ツライチで収まりましたが、台車に車輪を付けてトラクションモーターにセットしたところ、緩々ですぐに外れそうなため、これには、内径1.6mmのワッシャーを瞬着で貼り付けて対応せざるを得ませんでした。


初めから、台車枠から0.5mm浮かせるように軸受メタルを装着すれば問題なかったのですが、後の祭りです。




そうして、組み上げたトラクションモーター付きの動力ユニットですが、心配していた立ち上がりのモタモタ感も感じられず、まずまずの走りをしてくれました。


東横線用の6連には、デハの方にコアレスパワートラックを各1基装着しました。

それに対して目蒲線用の4連は、走行効率第一に、中間のデハ1台にトラクションモーターを2基集中して装着しています。

 

コアレスパワートラックは、やがていつか再販売されるかとは思いますが、「無ければ有るもので代用し、工夫して作ってしまう」をモットーに、工作に頭をひねる時間も楽しいものです。

 

まだ、細かな工作が残っていますが、今日はここまでにします。