情報カードの始め方:カードの種類や使い方をご紹介します!

日頃何か考えていたり、思いついたこと・気づいたことをメモする際、
ほとんどの場合ノートや手帳、メモ帳に書くことが一般的ですよね。

あるいは常に持ち歩いているスマホにメモを取る人も多いと思いことでしょう。

自分の考えを整理してまとめたり、深掘りしたアイデアを書き残す場合、
情報カード』も非常に使い易いアイテムです。

この記事では情報カードの種類や使い方ををまとめてみましたので、
情報カード選びの参考にしてみてください。

市販されている情報カード

ノートと同様、情報カードにも様々なサイズやフォーマットが存在します。

ノートほど需要がないかもしれませんが、
今でも情報カードを扱っているメーカーとしては下記が存在します。
コレクト
コクヨ
ライフ
カミテリア(5×3サイズのみ)

それ以外にも100均のダイソーでもいくつかのサイズを扱っているようですね。
(確か名刺、5×3、B6があった気がします)

情報カードのサイズ

上記で挙げたメーカーで販売されているサイズとしては以下があります。

○名刺サイズ

91x55mmの、一般的な名刺と同じサイズのカードです。
名刺入れやパスケースなどに入れて、
ふと思いついたことをメモするような使い方に向いています。

サイズ的にあまり多くの情報を詰め込むことには向いていないため、
情報を整理すると言うよりは覚書的に使う場面が多いです。

○5×3サイズ(インデックスカードサイズ)

125x75mmのカードです。
海外だとIndexCardとして使われているサイズですね。

名刺サイズよりも紙面も大きく、かつ持ち運びも容易で非常に使いやすいサイズです。
長々文章を書くにはやや不向きかもしれませんが、
1つのアイデアを簡潔にまとめるには十分な面積があると思います。

○A6、6×4サイズ

コレクトだと6×4サイズ(102x152mm)、
コクヨやライフではA6サイズ(105x148mm)として販売されているサイズです。
微妙にサイズは異なりますが、A6サイズと思えば良いでしょう。

ここまでくると紙面がかなり大きくなります。
しっかりと文章で書き残すことも可能になります。
A6サイズのノートを使っている方であれば、ノートと合わせて持ち歩くにも良いですね。

○B6サイズ

B6サイズ(128x182mm)のカードです。
かなり紙面が大きくなり、アイデアや記録を長文でも書きこむことが可能なサイズです。

いわゆる『京大式カード』はB6サイズが使われています。
持ち歩くと言うよりは、机上でしっかりと書き残すために使う方が多い印象です。

情報カードのフォーマット

横罫、無地、セクション(方眼)など、様々なフォーマットのカードが存在します。
梅棹忠夫氏が紹介した『京大式』のフォーマットもコレクトから発売されています。

横罫についてはメーカーごとに罫線の間隔や補助線の有無など微妙に異なりますので、
書きやすいフォーマットを探すのも大切です。

筆者の利用する情報カード

私の場合は、主に5×3サイズのカードとA6サイズのカードを利用しています。

5×3サイズは紙面が小さいため、それほど長文を書くことができません。
そのため文字だけでなく簡単な図で書き残す場合もあります。
図を書く場合は、方眼か無地のものが書き易いですね。

5×3サイズのカードをいくつか試しましたが、
最終的にはカミテリアのカードに落ち着きました。

方眼が薄いため、図を書いていても違和感がありません
またカードとしての厚みがありつつも他社のカードよりもノートに近い紙質で、
書き心地も良い点が気に入っています。

A6サイズでは結構な文章量でも書き残すことができます。
そのため5×3とは異なり、文章で書き残すことが多いです。

カードとしてはコクヨの7mm罫を愛用しています。
上部にタイトルが書きやすいのと、
細字の万年筆で書いた際に罫線の間隔が絶妙で書いててとても気持ちいいです。

コレクトだと6mm罫、ライフだと京大式のように左側に補助線が入っていたりして、
筆者の使い方としてはしっくりこないんですよね。

[2021.09.05 追記]

A6をメインで使い続けていたのですが、もう少し紙面があった方がと思う場面も多くあり、
現在は下記の情報カード(コクヨ B6 無地/6mm罫)を使うようになりました。

罫線の場合、B6とA6では行間が異なるだけで行数が変わらないものが多いのですが、
コクヨの場合は6mm罫が存在するので行数も増やせます
本当はA6と同じ7mm罫がちょうどいいのですが、作ってくれないかな。。

またこの6mm罫はいわゆる京大式フォーマットなので書き方に違和感があったのですが、
色々試してみると、この形式も”良い感じ”に書けることが分かってきました。

無地のタイプは全くの無地ではなく、上部にタイトル用のスペースがあり使いやすいです。
アイデアをざっくばらんに書きたいとき、メモ代わりに使う場合は無地を選択しています。

情報カードの使い方

1枚のカードには1つの内容を記載する

1枚のカードには、1つのコンテンツだけを書くようにします。
もし書いているうちにアイデアが広がっても、それは別のカードに書きましょう。

情報カードがノートと異なるのは、1枚1枚が独立して並び替えが可能である点です。
そして書き上がったカードを並べて眺めていると、
思いもよらぬところに『つながり』があることを発見することがあります。

その『つながり』を見つける際に、1枚のカードにあれもこれも詰め込まれていると、
せっかく並び替えてもどことどこが関連するのかが見えづらくなります。

少しもったいないような場面もあるかもしれませんが、
1つのコンテンツを書き終わったらどんどん次のカードを使っていきましょう。

情報カードについてもっと知りたい人は

情報カードによる情報整理を行うのであれば、
ぜひ梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』を読んでみることをお勧めします。

初版は1969年に書かれた”古典”にあたる本ですが、
梅棹氏がいかにしてカードによる情報整理を確立したのかを知ることができる良書です。

時代背景が古い本ではありますが、
不思議と現代においても通づる話が書かれていると言うところも興味深いです。

またデジタルなサービスとの連携も含めて現代風に情報カードを活用するのであれば、
堀正岳さんの『知的生活の設計』もお勧めです。

Evernoteなどをはじめとしたデジタルなノートツールは数多く存在しています。
デジタル、アナログの長所をうまく組み合わせて活用するにはどうすれば良いか、
そんなノウハウがたくさん詰まった一冊です。

終わりに

いまどき情報カードを使う人は少ないのかな、なんて思いますが、
意外と文具屋さんに行くと見かけるのでそこそこユーザーがいるんですかね。

ノートと違って無意識に手にとるようなことはないかもしれませんが、
使ってみると大変便利なので、ぜひ多くの方に使ってみて欲しいと思っています。

ノートとして書いた内容が蓄積されていくのも気持ちいいですが、
アイデアが1枚のカードとして形に残るのもまた同じように良いものです。

また過去のカードが組み合わされることで時間を超えて形が変わってくるのも、
ノートにはない面白さかと思います。

なかなか取っ付きにくいアイテムかもしれませんが、
まずはメモ帳替わりに使ってみて、使い心地を試してみるのも良いかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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