ランディ・バース野球殿堂入り(会長記) | 堂島猛虎会のブログ

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タイガースファンの3人が綴る、猛虎愛ゆえの強く厳しい評論を発信していくブログです。

 

 

 

今年の「野球殿堂入り」が発表され、「史上最強の助っ人」

われらがランディ・バース氏の殿堂入りとなった。

 

阪神OBでは2020年の田淵幸一氏以来となり、阪神関係者では30人目。

 

 

で・・毎年思っていたのだが

 

 

「殿堂入り」

 

 

って・・・そもそもなに?

 

■ここまでの殿堂入りリスト

 

 

 

 

 

野球殿堂(やきゅうでんどう)は、日本のプロ野球などで顕著な活躍をした選手や監督・コーチ、また野球の発展に大きく寄与した人物に対して、その功績を称え顕彰するために創設された殿堂である。アメリカ野球殿堂に範をとった殿堂で、殿堂ホールは東京都文京区東京ドームに併設されている野球殿堂博物館内にあり、肖像のレリーフが展示してある。

 

wikiより抜粋

 

 

要は「野球殿堂博物館」にレリーフが飾られるから「殿堂入り」と言われるのだ。

正確には「野球殿堂博物館入り」なのだ。

 

そんなものが発祥の地・アメリカにあるからうちもやろうよ、という事らしい。

 

なんとなく・・知ってるようで意外と正確には説明できない。

 

名球会とは何が違うか。

 

名球会は(一応の建前として)数字の決まりがある。

投手であれば200勝、打者であれば2,000本安打。

 

のちには250セーブ以上というのも追加され、最近ではNPBとMLBを合算する「日米通算記録」という風に拡張されている。

 

また昨年、藤川球児と上原浩治が記録数値には未到達ながら「名球会の入会規定に相当する記録保持者」として推薦による「特別会員」として資格を得て入会となった。

 

私はこれ「?」である。

藤川球児は日米通算「245セーブ」で資格数値にはわずか5セーブ足らない。

 

上原は勝利・セーブ・ホールドの全てが未到達ながら日米通算では

134・104・128と100勝100ホールド100セーブ以上の記録を持つ。

 

私見で言えば、名球会の「値打ち」とは

きっちりと「数字で規定されていること」が魅力だと思っている。

 

たしかに自分はタイガースファンであるのだから藤川球児が250セーブにわずか「5」足りないのは非常に残念だと思う。

 

しかし「記録とはそういうもの」ではないのか?

 

それにそもそも「日本プロ野球名球会」

であるのだから「日米通算」はいらないのではないかと思っている。

 

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名球会の話ではなかった。

野球殿堂でした。

 

名球会の現在の理事長は古田敦也。

副理事長に野村謙二郎、佐々木主浩など会員は当然の事ながらすべて野球競技者。

先の当別会員の選出もすべて会員=プロ野球OBが行う。

 

これに対して野球殿堂博物館入りはプロ野球役員および元役員、アマチュア野球役員、野球関係学識経験者14名によって選出されている。

 

またこちらは対象者がプレイヤーだけでなく、監督、コーチ、審判まで広く表彰される。

今年などは作曲家の古関裕而氏が選出された。

言うまでもない阪神タイガースの歌、通称「六甲おろし」の作者である。

 

つまり名球会はもとプロ野球選手がプレイヤーを選び、

野球殿堂は、プレイヤー以外の委員がプレイヤーを含む野球関係者を選ぶ、と。

そういう事である。

 

なので、もちろん確固たる数字のボーダーラインはない。

毎年選出委員が票を持ち寄って投票し、選ぶのだ。

 

報道ではバースは昨年、次点だったらしい。

75%以上の得票があれば選出となるがバースは昨年71%だった。

 

また今回、ヤクルト〜讀賣、DeNAで活躍し名球会入りも果たしたA・ラミレスが同時に選出されている(プレイヤー部門)が、ともに外国人選手としては初の選出だと言う。

 

冒頭にあげたリストを見てもカタカナの名前は見当たらない。

大分下の方までスクロールするとやっとスタルヒンの名前があった。

 

かの沢村栄治と並ぶ日本プロ野球黎明期のジャイアンツの投手であるが、ロシア生まれのロシア人ながら亡命しての入国であったため国籍は「無国籍扱い」であるのだ。

これが唯一のカタカナであるがスタルヒンも戦時中に「須田 博」と改名している。

 

ほかに呉 昌征(ご しょうせい:台湾人選手/讀賣〜毎日)や

ウォーリーこと与那嶺 要(よなみね かなめ:ハワイ日系二世/讀賣)がいるくらい。

・・王貞治も台湾国籍か。

 

だが、いわゆる「助っ人外国人」としては今年の2人が初めてなのだ。

スタルヒン以来63年ぶりの事。

 

これは先に書いたように明確な数字の基準がないのであるのだから単純に票が入らなかったという意味にになる。

 

外国人選手に選出の資格がないわけではもちろんない。

 

2人の経歴を見れば誰しもが納得するであろうにも関わらずここまで外国人の選出、あるいはノミネートがなかったことは今後の課題ともなろう。

 

島国根性といえば恥ずかしいが・・・。

 

一方、本場のアメリカではイチローが有資格初年度で当確とされている。いかにもオープンなアメリカらしい寛容さかと思う。

 

MLBでは野茂英雄、イチローなどNPBキャリアの有無にかかわらずMLBの選手として新人王も与えられた。阪神の呉 昇桓が新人王を獲るとか考えられない。

 

これを機に野球殿堂も今後、開かれた組織に変わっていくのかもしれない。

で、あるならば・・・だ。

 

他にも候補者はたくさんいる。

 

ブーマー。

 

レロン・リー。

 

タフィとロバート、ふたりのローズ。

 

もっといえばメッセンジャーが殿堂入りする日がきても不思議ではない。

 

 

ともあれおめでとうバース。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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