ジブリで中国語を学ぼう!

ジブリ映画の中国語吹き替えを聴いて中国語を勉強しています。

「千と千尋」に出てくる量詞あれこれ

中国語の量詞って
結構たくさんあって覚えるの大変ですよね。
なんでそんなにあるんだろうって思いますが
日本語だって「1冊」とか「1匹」とか
それなりにあるから、外国の方が日本語を習うときは同じ様に思うのかもしれません。

とりあえず、分からなかったら
「个」を使ったらいいのかなとは思います。
日本語でいうところの「個」ですね。
ちょっとカタコトの外国の方が
「本を1個下さい」って言っても
違和感は感じますが通じますよね。
だから「この人中国語初級者だな」
とは確実にバレますが
分からないときは「个」で乗り切ったら
いいと思います。

でも、こういうところで
シロウトさが滲み出てしまうので
できれば一つでも多く覚えたいところです。
片っ端から覚えようと思っても
なかなか頭に入っていかなかったりするので
その言葉に出会った時に一つずつ覚えていくのがいいかな、と思います。

千と千尋」のセリフの中で出会った量詞
についてはぜひ覚えていきたいところです。
全部をここに記すのは難しいですが、
できるだけたくさん紹介していきたいと思います。


専用の量詞を持たない名詞や抽象名詞、
その他もろもろを数える「个」
 一个人 yī ge rén ひとり
   这个味道 zhè ge wèi dào このにおい 
   这个勇气  zhè ge yǒng qì この勇気

細長いものを数える時の「条」
 那条路 nà tiáo lù あの道
 一条河 yī tiáo hé (一本の)川
 那条龙 nà tiáo lóng その竜

動物を数える「只」
 一只小猪 yī zhī xiǎo zhū (一匹の)子豚
 那只龙 nà zhī lóng あの竜
 那只虫 nà zhī chóng あの虫

細長いものを数える「根」
 一根刺 yī gēn cì (一本の)トゲ
 这根绳子 zhè gēn shéng zi このロープ

事柄、衣服を数える「件」
 这件裤子 zhè jiàn kù zi   このはかま
 这件事 zhè jiàn shì このこと

人を数える「位」
 那位客人 nà wèi kè rén そのお客さん
 两位白先生 liǎng wèi bái xiān sheng 

 ハクっていう人がふたり
 
幾つかという不定の数を表す「些」
 那些纸鸟 nà xiē zhǐ niǎo あの紙の鳥 
 一些片段 yī xiē  piàn duàn 
 (いくらかの)断片  


ちょっと量詞の羅列じゃおもしろくないんで
ここからは量詞を含んだセリフをそのまま
紹介していこうと思います。
誰のセリフだっけ?と思い出しながら
読んでみてくださいね。

花、雲などを数える「朵」
 一朵怎么能叫花呢  
 yī duǒ zěn me néng jiào huā ne
 一本じゃ花束って言えないわ

車両や機器を数える「部」
 这部车是四轮传动的
 zhè bù chē shì sì lún chuán dòng de
 この車は四駆だぞ

家屋の数を数える「栋」
 这是栋什么建筑物啊?
 zhè shì dòng shén me jiàn zhù wù a  
 なあに?この建物

ひとしきりの時間を数える「阵」
 这阵风好怕人喔
 zhè zhèn fēng hǎo pà rén ō
 風を吸い込んでる

家屋、建物を数える「间」
 那间房子在叫耶
 nà jiàn fáng zi zài jiào yé
 あの建物うなってるよ

積み上げたものを数える「堆」
 看看这里面一堆煤灰
 kàn kan zhè li miàn yī duī méi huī
 そこら中ススだらけだからな

回数を数える「道」
 这是换第二道电梯
 zhè shì huàn dì èr dào diàn tī
 もう一回(エレベーターを)乗り継ぐからね

種類を数える「种」
 那种人有两位我们就惨了
 nà zhǒng rén yǒu liǎng wèi wǒ men jiù cǎn le
 あんなの2人もいたらたまんないよ

戸を数える「扇」
 这扇门我就不关了
 zhè shàn mén wǒ jiù bù guān le
 ここ開けときますね


こうやって書き連ねていくと
本当にいろんな量詞があるなーと思いました。
馴染みのあるものもありますが
普段使わないような、初めましての量詞もあります。

また、セリフの中での使われ方を見ると
量詞を含む名詞が主語になったり
目的語になったり、
量詞と名詞の間に疑問詞が入ってたり
ってパターンもあったり。

この文は量詞がないと成り立たないのか、
量詞がなくても成立するのか、
意味合いが変わってくるのかなど、
まだまだ使いこなすには
勉強が必要だと感じました。

あと、同じ「龙」でも
動物を数える「只」と長細いものを数える「条」の両方が使われていました。
千尋は「条」を使っていましたが、
銭婆は「只」を使っていました。
ニュアンスの違いなどがあるのかもしれません。

量詞もなかなか奥が深いですね。