老後の為の貯金より大事な物

老後の為の貯金より大切

ギャンブル全般を卒業した後、自分でも信じられないくらいの貯蓄人間になっていった私ですが、定期的に届く残高通知とか持株会の持株通知書を見ながらこんな事を思ってしまったのです。

「この金、何に使う予定なんだ?」

順調に貯金は貯まっているけれど

長い間毎月10万とまでは行きませんがそれなりの額を貯金や株式、積み立てNISA、持株会、その他企業型年金なんかに突っ込んでいます。

半年に一度くらい送られてくる残高通知書や持株会の購入履歴なんかを見てニヤニヤするというキモさが爆発している私ですが、ある時こんな事を考えたのです。

ニート君
ニート君

この金、何に使う予定なんだ??

そりゃあもちろん安定した老後の為であり、何かあった時に一番頼れるのは金であり、金が無いから身動き取れなくなる事もあるから保険で・・・とありふれた理由なんかを考えたのですが、もう一歩自分にツッコミを入れてみました。

ニート君
ニート君

それは何歳まで貯め続ける予定なんだ?

さらにもう一歩

ニート君
ニート君

定年過ぎたらもう貯金はしないのか?

そしてトドメの一撃

ニート君
ニート君

使う前に死んだらどうするんだ?

こんな事を自問自答しながら考えたのです。

いざと言う時の為の貯金は終わりがない

アメリカの保険会社の調査では、70歳になる時に貯蓄額がピークとなるようで、日本とは雇用形態などが違えども、どうも引退した後に貯蓄額がピークとなっている模様です。

そしてそれを使い切る事なく死んでいく例が多数との事。

これに関して「どういうこと?収入ないのに貯金??」と疑問に思いましたが、個人型の年金的なものを毎月もらったらコツコツと使わずに貯め込んでいるのでしょう。

日本は若干年齢が低く、最高貯蓄額は60代に到達するようです。
参考サイト

そしてこの2つの事実をもうちょっと掘り下げてみたいと思います。

1.引退した後にも貯金を続けているという事実

引退した後にも毎月僅かではあるけど入ってくる年金をコツコツと貯金しているのでしょう、そしてその理由を尋ねた時、彼らは大体こう言うに決まっています。

「何かあった時の為に」

それは我々現役世代が普段から言っている事と何も変わりません。

つまり「不安は生きている限り永久に続く」のです。

65歳になっても、70歳に、75歳になっても生きている限り永遠にその不安は消える事なく、「将来のため」に貯金をしなければならないと我々は思っているのです。

75歳になったらパッと使おう、とか考えても、実際に75歳になったら今度は80歳になった時の事を考えるように、数年後、数十年後の未来を常に気にしなければなりません。

2.貯蓄を使い果たせず死んでしまう

70歳時にピークとなるわけですからこの話も特段驚くような事はありません。

若い時は100万円なんてあっても1時間もあれば使い果たすことはできそうですが、歳を取ってくると物欲はなくなり高価な物は食べなくなり、いわゆる欲全体が縮小してしまっているのでお金の使い所は無くなっているのです。

それに前述の将来の不安が加算され結果として使わずにどんどん貯まっていく、という現実になるのです。

よくオレオレ詐欺なんかで高齢の方が被害に遭い、報道では「○千万取られた」とか「○百万円被害にあった」とか流れていますが、これらのお金は前述のようにコツコツと貯め込んで使い道も特に思い浮かばなようなお金だったのだろうと想像しています。

何故なら生活に必要な金ならいくら身内でも渡せるはずがないでしょうから。

アリとキリギリスの話は本当か?

我々が幼い頃から人生論の一つとして骨まで叩き込まれる物として

「アリとキリギリス」

と言う童話があります。

皆様もご存知の通り、働き者のアリと優雅に暮らすキリギリス、冬になりキリギリスは準備も蓄えもなかった為苦しんだ挙句に死んでしまったと言う物語です。

このお話から、蓄えというのは大事だよ、収入がなくなっても貯蓄という保険があれば大丈夫だよ、という事を教えられてきました。

ところが、前述のアメリカの話は「冬の間も餌探して働きまくってるじゃん!」という事実を見せつけてくれるのです。

  • 夏の間餌を貯め込む→現役時代
  • それが終わって冬になっても餌を探し続ける→引退後の貯蓄
  • そして貯め込んだ餌を食べることなく死んでいく

という物語に変わってきているのです。

これを絵本にして子供たちに見せたらどうなるのでしょう笑

恐らく日本の内需は爆発的に増えるかも知れません笑

貯めておくだけでなく何かに使わないと

いつ使うか分からない、いわゆる老後の為の貯蓄なんかはある程度は必要かと思いますが、若い時から老後の事を考えて・・・なんて貯金に走るのはあまりお勧めできないです。

何十年も使わないいわゆる「死に金」を持っていても、使わないうちに自分が死んでしまこともあり得る訳で、そう考えると何の為に我慢に我慢を重ねて貯蓄したのかわからなくなってしまいます。

若い時は自己啓発等も結構ですが何より「経験」にお金をかけた方がその後の人生にも役に立つし、何より思い出はお金と違って永遠に残り続けます。

  • 友達と海外に行く
  • 風俗はしごしてみる
  • 年取ったら乗らない様な車に乗ってみる
  • 友達とパーティーで派手にお金を使う

何でもいいので年取っても思い出して「よかったな」「楽しかったな」と思えるようなお金の使い方ができれば使われたお金も喜んで、また貴方の元に戻ってきてくれるでしょう。

老後の為の保険は退職金+iDeco辺りで十分ではないかと思われます(個人的感想)

不思議と金は有ればあるだけ出費が増えるシステムになっており、最初からカツカツならそれに応じた出来事しかやってきません。

私も爺さんになる前に貯めたお金の数十%を思い出に残るであろうある事に使う予定です。

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