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『キングダム』の舞台春秋戦国時代とは?

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春秋戦国時代(キングダム)

春秋戦国時代までの中国

『キングダム』の舞台である春秋戦国時代の中国は、500年に渡る長き戦乱のただなかにあります。

春秋戦国時代は紀元前770年、中国古代の王朝・周が鎬京(現在の西安市西南近郊)から、黄河中流の洛邑らくゆう(現在の河南省洛陽市)に東遷したことにより始まったとされています。

この頃の世界に目を向けてみると、紀元前753年に王政ローマが建国されたといわれ、また紀元前776年には、ギリシアで記録上最古の古代オリンピックが開催されています。

いっぽう日本では、縄文時代から弥生時代への移行期にあたるとされます。

地球上の各地で文明の息吹が胎動し、勢いを増していた時代、それこそがこの作品の舞台なのです。

古代中国では、紀元前7000年頃黄河流域で石器時代が始まり、紀元前3世紀にはすでに畑作中心の文化圏が形成されていました。

また同じ頃、南の長江流域でも文明が栄え、稲作が始まっています。

中国における黄帝こうてい神農しんのう、そして羌瘣きょうかいと関連深い童尤の対立などの伝説は、黄河文明と長江文明の対立に由来するという説もあります。

伝説上最も古い王朝とされるのが、紀元前2070年頃に興ったです。

黄河中流、現在の河南省洛陽市辺りを中心として栄え、初代のから末代のけつまで14世17代、471年間続いたとされます。

その後、紀元前7世紀頃に殷によって夏が滅ぼされますが、そのいんも紀元前1046年頃、酒池肉林の故事で悪名高い紂王ちゅうおうが、諸侯の姫発きはつ(後の武王)に討たれると、いよいよ『キングダム』で「聖者の刻」と称される周王朝が始まります。

周の初代武王は建国間もなく逝去しますが、2代成王・3代康王の時代に

「成康の治」

と呼ばれる最盛期を迎えて戦のない安定期が続き、10年に渡って刑罰が行なわれなかったといわれています。

しかしその周も内乱などで徐々に衰退。

そして2代幽王が傾国の美女として名高いほうじに溺れ、諸侯・申から迎えていた皇后・申后と太子・宜臼きぎゅうを廃しほうじを皇后にすると、激怒した申氏は異民族・犬戎を伴って王都に攻め込み、幽王は殺害されてしまいます。

その後携王が即位しましたが、これに反対した諸侯は平王を立てて洛邑に移動。周は東西に分かれて争い、その結果東の平王が勝利します。

しかし周にはすでに昔日の権勢はなく、有名無実の王朝となりました。

これによって周は「東周」と呼ばれるようになり、諸侯が覇を争い合う春秋戦国時代が到来したのです。

「秦の台頭、そして『キングダム』へ…

春秋戦国時代は普通、前半の紀元前7~6世紀頃を「春秋時代」、後半の紀元前7~6世紀頃を「春秋時代」と呼びます。

春秋時代には、没落した周王朝に代わって天下の取り決めを行なう「覇者」が次々と現れ、その中でも圧倒的な力をもつ諸侯が「春秋五覇」と称されました。

『史記』によれば斉の桓公かんこう、秦の穆公ぼくこう、宋の襄公じょうこう、楚の荘王そうおう、晋の文公ぶんおうがそれです。

そして紀元前403年、大国の晋が内紛よって韓・魏・趙の三国に分かれたとき、いよいよ「戦国時代の幕開け」となります。

戦国時代になると、諸侯の争いはより苛烈になっていきます。

数多ある弱小諸侯の領地はより大きな勢力に併合され、強大な諸侯のなかから「王」を名乗る者が現れ、やがて・斉・の7大強国、いわゆる

「戦国七雄」

に集約されていきました。

戦国時代、最初に権勢を誇ったのは魏でしたが、領地を急速に拡大した秦や楚が台頭すると徐々に衰退。

戦国時代中期には東の斉が魏を大破して国力を強め、東の斉と西の秦が権勢を誇る二強国時代が訪れます。

しかし紀元前284年頃、燕の楽毅がくき率いる5国連合軍が斉を破ると斉は凋落。

逆に秦は、紀元前260年に長平の戦いで趙に大勝し、紀元前256年に東周を滅ぼすなどして中華で最強国となります。

紀元前247年には嬴政(えいせい)が秦王に即位。

いよいよとともに「中華統一」への困難極まる道を歩み始めるのです。

日本の「戦国時代」という言葉で、何を想像するだろうか?

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戦国時代編

華々しい鎧兜に身を包み、雄々しく馬に跨った騎馬武者の軍団が、土煙をあげて敵軍と激突するところでしょうか。

はたまた、鉄砲隊の一斉射撃が起こす砲煙で覆われた戦場で、刀と刀で雌雄を決する武将の姿でしょうか。

こうした光景はドラマや映画、漫画でお馴染みだが、実はどれも誤解、に満ちています。

まず、武士が私たちが想像するような、きらびやかな甲冑で戦場に出ていたのは、鎌倉時代あたりが最後であり、戦国時代にはより実践的な作りの

「当世具足」で戦っていました。

それに「一騎打ち」で戦いの決着をつけることなどなかったから、武将は目立たない格好で自陣の奥に引っ込んでいることが多かったのです。

騎馬軍団」は戦国時代の代名詞ではあるが、ドラマなどで登場する筋骨隆々の馬は、サラブレッドなどの外国産。

当時の日本馬といえば、ポニーのような大きさで短足という、かわいい個体しか存在しませんでした。

せいぜい人や物資を乗せて戦場に向かうのが精一杯であり、ほとんどは戦場に出ることはありませんでした。

迎え撃つ鉄砲隊にしても、当時の火縄銃は弾丸の装填に30秒ほどを要し、さらに命中精度も一定ではないから、言われているほど万能な兵器ではない。

「長篠の戦い」では、織田信長が3000挺の鉄砲で「三段撃ち」を敢行したというが、集められた鉄砲はせいぜい1000挺であり、「三段撃ち」なる戦術は、非効率的かつ実現性に乏しいことが証明されています。

さらに、戦場で足軽たちが使う主たる武器は「長槍」であり、刀は滅多に使いませんでした。

刀は扱うためには高度な訓練を要するが、長槍は振り上げておろすだけで敵に打撃を与えられるし、敵と離れているから士気の低い者でも戦うことができる。

こうした誤解は、戦国時代の主役たる戦国武将にも及んでいます。

例えば、織田信長といえば、逆らう者は容赦なく粛清し、身内にもとても厳しく接した武将だと思われています。

ところが、実は「謀反の恐れがある」と忠告までされた荒木村重という人物を抜擢して重用し、案の定裏切られると、

「母親を人質に出せば許してやる」

と大甘な一面を見せている。他にも浅井長政や松永久秀など、自分が信用する人物にはことごとく裏切られるなど、人を信じやすい、お人好しな性格だったのです。

また、徳川家康といえば、「三河武士」と呼ばれる、家康に忠誠を誓った家臣団が周りを固め、彼らのおかげで天下統一を果たしたと言われている。

ところが彼の生涯を見ると、その「三河武士」に人身売買で売り飛ばされたり、反乱を起こされて窮地に陥っただけではなく、全幅の信頼を置いていた石川数正という武将があっさり豊臣秀吉に寝返り、機密漏洩の危機に立たされています。

覇業に貢献するどころか、足を引っ張っているもです。

当ブログは史料をもとに、こうした数々の誤解 を紐解き、戦国時代の真の姿に迫ったものにしたいと思っております。

2021渋沢栄一が主人公の大河ドラマ青天を衝けで話題の幕末と明治時代

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幕末編

突然、姿を見せた黒船に庶民は驚き、幕府の役人も右往左往して戸惑うばかり。

開国や通商を強いる欧米列強に幕府は抗えず、国内の混乱が収まる気配はない。

そんな中、勤皇の志士たちは旧態依然とした幕府を見限り、日本の夜明けを目指そうと奔走したー。

かつて幕末をテーマにした時代劇や歴史ドラマでは、幕府の役人と討幕を目指す志士について、このように表現されることが多かったのではないでしょうか。

しかし、近年は新しい史料の発見や研究により、従来の見方が大きく変わりつつあります。

たとえば、西郷隆盛は器が大きかった一方で冷徹な謀略家の顔も持ち、坂本龍馬は薩摩藩の意を受けて動くスパイのような存在で、勝海舟に関する功績は、そのほとんどが否定されている。

また、不平等条約を押し付けられたとして消極的に見られていた幕府の外交に関して近年は再評価が進んで見方が変わっています。

江戸時代後半に外国船の来航が頻繁になったことで、幕府はペリー来航の何年も前から開国の必要性を感じるようになっていました。

そのためアメリカとの条約交渉は開明派の幕府役人が担い、ペリーやハリスと粘り強く交渉して日本の権益を守ろうとしていたのである。

逆に討幕に向けて団結した薩長中心の新政府に関しても、これまでとは異なる姿が明らかになってきています。

薩摩藩では天皇と幕府との融和を目指す勢力が強く、大政奉還の直前まで討幕派は主導権を握れませんでした。

武士以外から隊員を募って近代的な兵制を取り入れ、四民平等の軍隊だったと思われがちな奇兵隊にしても、実際には身分によって服装に違いがあるなど、身分制の枠から完全に抜け出たわけではありませんでした。

明治維新後はろくな論功行賞もなく解散させられたことも、あまり知られていません。

当ブログは2021大河ドラマ渋沢栄一主人公の青天を衝けで話題の幕末・明治維新についてドラマの登場人物と絡めながら解説していきます。

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