『パンデミック:レガシー シーズン1』クリア後の感想など

非常に評判の良いパンデミックのレガシーシリーズに手を出しました。固定のメンバー4人で数か月かけて最後までクリアしました。今回はその感想になりますが、ネタバレは無しでいきますので安心してください。

「サイズ・大鎌戦役」のキャンペーン拡張「フェンリス襲来」全クリアで調子に乗った我々は、ついに長らくBGGランキング2位の座に居続ける「パンデミック:レガシー シーズン1」に挑戦することにしました。最短でもゲーム内で12か月、1プレイ1か月の扱いなので12回プレイしなければいけません。人類が負けたらその月を1回だけやり直せるので24回プレイするかもしれません。恐ろしい長丁場です。

一応基本のパンデミックのゲーム内容を説明すると、「世界に4種の伝染病が大規模流行している。チームで協力してワクチンを開発して人類文明の崩壊を防げ」というような内容です。レガシーシリーズはこれに映画のようなストーリーを導入し、毎月求められるクリア条件が変化していくのです。
サイズの「フェンリス襲来」とは異なり、こちらは本当のレガシーシステムなので一度プレイしたら二度と遊べません。つまり、カード破れとかシール貼れとかそういう指示があります。とはいえ実際には破らないでプレイする人も多いのでしょうが、今回我々は本気でやるために指示に忠実に従いました。
つまり以下のように。

パンデミック レガシー シーズン1
シナリオにカードを破れと言われれば本当に破るのがレガシー

途中でプレイヤーキャラが死ねばそのキャラのカードもビリビリ破きましたし、「死んでしまったらもう生き返らない!もう引き返せないんだよ!」とか叫びながら遊んでいた気がします。緊張感が半端じゃないのです。

キャラが死ねばもう使うことはできませんが、成長要素があるので死に難く育てたりすることはできます。詳しくは書けませんがゲームをやっている間に職業も増えるので何とかなるはずです。
基本的にワクチンを作るだけではなく根絶までしていくのが重要で(これは初期ルールに書いてあります)、根絶までできれば12回の総ゲームの後半になればなるほどウイルスとの戦いは楽になっていきます。逆に根絶できないと超きついです。

上で初期ルールがどうのと書いたのでわかるようにルールブックには異常な数の空白があり、そこには途中で追加ルールのシールが貼られていきます。それはもうバンバン貼られていきます。あまりに増えるのでルールの把握が一番きつかったかもしれません。

正直言って途中でダレることはありました。と言ってもゲーム中と言う意味ではなく、4人集まっても「今日はパンデミックじゃないゲームで良いんじゃないですか?」と言いたくなる時期がありました。というか言ってました。そのつど誰かが「やらないと永遠に終わらないんだよ!」と檄を飛ばしてやる始末。ルールが増えたり変更されても基本的にはパンデミックなので、映画的なストーリーに没頭できないと飽きが来るのは否めません。それでも12月終了時の達成感は相当なものでした。
そうです、全15回くらいでクリアできたのです。かなりつらかった。もう一回通しでやれと言われたら断りますが、それでも経験しておいて良かったと思います。
シーズン2についてはメンバーが渋るのでまだ未定です。

世界が本当のパンデミックになっている今、これを遊ぶのは現実とのリンクがものすごくて時々頭がクラクラしました。当然最低限のルールは厳守して遊んでいましたが、医療従事者や科学者の方々が本当にそのままの意味で「世界を救うため」に現実世界で戦っていることを思わずにはいられませんでした。我々は遊んでいて申し訳ないねなどと言いつつ、ウイルスとの戦いはこんなに大変なんだ、いや現実はもっと大変なんだろう、ぜったいに医療従事者の皆さんには協力的でいようと誓い合ったのでした。
今年のふるさと納税は返礼品無しの医療従事者への寄付となりました。