ミロは効果があるのか

ネスレから販売されているミロはSNSを中心に人気になりました。

ミロは1973年より販売されている歴史ある商品で、子供の頃に飲んだ事がある方も多いと思います。

今回はミロについて実際に効果があるのか検証してみたいと思います。

ミロ人気の理由

SNSで話題になった

貧血に悩む方のツイートでミロを飲んで貧血が改善したとの情報が拡散。

一躍人気商品となった。

ミロのパッケージやCMはスポーツをする子供をイメージとしていた為、子供の飲み物との印象がありましたが、ミロを飲んで貧血が改善したとの情報が広がった事で、一躍全世代で人気となり、一時品薄状態になりました。

ミロ実際の効果

栄養成分から見るミロのメリット

 ミロ
15g
牛乳
150cc
ミロ+牛乳
エネルギー6092152
タンパク質1.24.96.1
脂質1.65.77.3
炭水化物10.77.217.9
カルシウム225170395
3.203.2
ビタミンD1.70.52.2

ミロの成分表に幾つかの栄養成分が記載されていますが、中でも鉄分、カルシウム、ビタミンDにメリットがあります。

カルシウムとビタミンD

カルシウムとビタミンDは日本人に足りていない要素です。

※カルシウムとビタミンDについてはこちら

カルシウムは男女共に全年齢で不足しており、日々200㎍程度は底上げ出来る事が理想です。

ミロは1杯で200㎍以上カルシウムが摂れます。

ビタミンD

ミロにはビタミンDも含まれていますが、その量は1.7㎍。

1.7㎍はビタミンDが豊富と思われている干し椎茸3枚分程度で、多い量とは言えません。

また、ビタミンDは食品から摂らなくても、日光を浴びる事で、カラダで作る事が出来ます。

日頃から外に出ない(出られない)、日焼けを防ぐ為、UV対策をしっかり行っている方はビタミンDが作られ辛い為、ミロに含まれているビタミンDの量でも有効かもしれません。

鉄分を摂りたいならミロは有効

ミロが有効かどうかは鉄分を摂りたいかどうかで決まると思います。

ミロは鉄分以外にカルシウムも多いものの、ミロを飲む目的が、鉄分を補給する事でないのであれば、他の食材の方が有効と言えます。

 ミロ
15g
ヨーグルト
無糖
100cc
プロセス
チーズ
1個20g
エネルギー605663
タンパク質1.23.64.5
脂質1.635.2
炭水化物10.74.90.3
カルシウム225120130
3.200.1
ビタミンD1.700

例えばミロを飲まなくても、1日の内でプロセスチーズなら2個、ヨーグルト100gなら2回食べる習慣を取り入れた方が、カルシウムだけでなく、タンパク質も多く摂る事が出来ます。

ミロより優秀?セノビック

ミロと同じように牛乳に溶かして飲める物で森永から販売されている「セノビック」があります。

ミロとセノビックについて比較してみたいと思います。

ミロ

ミロの粉は冷たい牛乳で混ぜると、溶け辛い様に思います。

セノビック

ミロと比べ、粉の粒子が細かく、冷たい牛乳でも溶けやすいです。

味はミロよりも甘い気がします。

成分比較

 ミロ
15g
セノビック
12g
エネルギー6039
タンパク質1.21
脂質1.60.2~0.9
炭水化物10.78.5
カルシウム225510
3.23.8
ビタミンD1.73.5

単純な成分比較では「セノビック」の方がほぼ全てにおいて優秀です。

・セノビックの方が優れている点

  • 低カロリー
  • 低脂肪、低炭水化物
  • カルシウムが倍以上
  • ビタミンDがほぼ倍
  • 鉄分が多い

特にミロと比べ、カルシウムが倍以上と多いです。

しかし、一日200㎍程度カルシウムを増やそうと考えた場合、セノビック程カルシウムは多くなくても良いのかもしれません。

かなりカルシウムが不足している方にはセノビックがおススメです。

まとめ

今回はミロの効果について、他の食品と比較検証し、お伝えさせていただきました。

鉄は鉄サプリ、カルシウムはチーズやヨーグルトで補給した方が合理的です。

ミロは手軽に「鉄分」「カルシウム」を補給できる点においては有効であると思います。

SNSやテレビCMでは、製品のメリットを誇張されている事が多い為、成分について少し調べる事で、本当に効果があるのか、必要なのか判断する事ができると思います。

参考にしていただければ幸いです。