【Saltburn(2023)】何としても彼の全てが欲しい | みそのブログ

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萌えどころを共有するブログ。諸事情により8割方痛いブログとなっていますが後進のために残してます。限定取扱注意でお願いします。たまに突然創作。植物昆虫の生き様を愛してます。トプ画はSOURIのお隣にある、みそはっぴぃの奇跡の一枚。

テーマ:

韓国BLとは全く違うテイストながらこれもまた古の腐女子向け名作✨

あちらが最近できたお値打ちお洒落なイタリアンなら、こちらは老舗の味を大事にした最近できた高級な割烹って感じ。




Amazonプライムで観ました。



【Saltburn(2023)あらすじ】

舞台はイギリス、オックスフォード大学。奨学金をもらって通う田舎者で冴えないオリバー。ガリ勉で挙動不審な陰キャに友達認定され、ウンザリしていた。



オリバーはイケメンで明るく、人気者のフェリックスに密かに憧れていた。ある時、自転車がパンクして困っているフェリックスを助け、それから2人は急に親交を深めていく。



オリバーはフェリックスに自分の両親がとんでもない毒親で、父親は死んで母親はアル中で帰る家もない、と打ち明ける。


それをきいたフェリックスは深く同情し、夏の間ソルトバーンにある実家にオリバーを招待する。


これがまたとんでもない超豪邸✨というか、お城。その屋敷を踊るように美しくなんでもない事のように案内するフェリックスを、眩しそうに見つめるオリバー。



フェリックスの両親や妹も、なかなかに個性的な面々。

母親のエルズペスはThe Obasan。面白おかしくウィットに飛んだ返をする事が染み付いていて、なんでも考えなしに"今の流れはあっち方向?"な、大体安全な方向という野生の感覚のまま、会話の終着点なく結果的に空虚な会話を何時間でもできるタイプ。(はい🫣Obasanな私そのものです...)


父親サー・ジェイムスはそんなエルズペスに、真っ当な意見を言える唯一の人だが有効打は少ない。

姉のベネシアは尻軽だが弟を誰よりも愛している。

そして従兄弟のファーリー。


オリバーは典型的なイケメンではないが、魅力的な瞳をもつミステリアスな感じがなんとも沼を感じさせます。


なんなんだろう。凄い隠キャ感があるのに、ふいに不気味なほど存在感があり、美しいわけでもないのに何か....底知れぬものを感じる。

私は途中からフェリックスよりオリバーのが、セクシーだよなって思いました。


実際、見た目がイマイチだけどあっちは凄い的な台詞や場面がチラホラ...(うろ覚え)(オイ)


結局ファーリーも、エルズペスも、しっかり喰われてますからね...。



で、ラストまで観て、あれどっかで観たようなラストだなと思ったら。


【元ネタは『太陽がいっぱい(1960)』】



以前こんな記事を書きましたが、こちらも元ネタは『太陽がいっぱい(1960)』なんですって!


以前の記事ではただのボンボンなフィリップ(1960)→残酷で魔性なディッキーに(1999)。残酷でサイコパスなトム(1960)→愛に飢えたメンヘラなトム(1999)になった、と書きましたがこれに30年後リメイクされたSaltburnはどーなったか、みそ的比較すると...


フェリックス(フィリップ的な役)無邪気でちょっとお馬鹿な寂しがり屋


オリバー(トム的な役)完全に恋に落ちたサイコパス


「好きだった、たまらなく好きだった、でも時々彼がにくかったよ。」

「憎んでた、君らみんなを。そしてちょろかった。
天敵なんてほぼ居ないから弱い。」 




ちょっとだけネタバレすると、オリバーは大嘘つきで蜘蛛みたいな奴です🕷...あ、あと3作品の中で変態度はブッチギリです⚠️





うーん、これは愛なのかなんなのか。。。
最後、結局緻密なようで全て場当たり的なあの犯罪はあの後なんらかの形でバレて結局何もかも失うんだろう。そんな刹那さを感じさせるラストでした。

この感じ。個人への愛だけじゃなくてとにかくそれを取り巻く丸っとを全て捕食して完食した時に感じる恍惚。

それは恋愛なんて陳腐なものを全て内包する巨大な欲望そのもの。きっと絶対男同士だからこそ産まれる感情なんだよな、という事がさ。

クゥッ
(あ!失礼いたしました。なんか出ました。)

それにしてもこんだけ擦られ続けるという事は多分、そう...きっと人類の真を捉えているモチーフ。

⚠️異論は受け付けます。