ここでは、声のブログと言われているVoicy(ボイシー)とは何か?また、Voicyのパーソナリティになる手順や収益化の方法などを解説しています。
Voicyとは?
Voicyはリスナーがコンテンツを選んで無料で聴けるラジオアプリ
Voicy(ボイシー)は2016年9月に株式会社Voicyが運営を始めた日本初の音声メディアです。
YouTubeが動画配信ならVoicyは音声配信で、ラジオアプリのようなものです。
参考:Voicy(ボイシー)
但し、VoicyはFMやAMなどのラジオとは違い、リスナー自らが興味・関心があるコンテンツやパーソナリティを選んで無料(一部有料)で放送を聴くことができます。
コメントやフォローが出来る点も普通のラジオと違います。
Webでも聴くことはできますが、スマホでは、
- App Store(iOS)
- Google play(Android)
から専用のアプリをダウンロードして聴くこともできます。
現在は、
- ビジネス
- ライフスタイル
- ハウツー・学習
- トーク
- エンタメ
- スポーツ
などのカテゴリに分かれた配信コンテンツが用意されており、チャンネル数は、個人パーソナリティ、企業やメディアを合わせると1,000以上あります。
過去に配信したコンテンツも残っていますので聴き逃すこともありませんし、自分の都合のいい時間に好きなコンテンツを選んで聴くことが可能で、1.2・1.5・2倍速再生もできます。
YouTubeやTiktokと異なり音声配信なので、リスナーは、通勤・通学、ウォーキング、料理などをしながら聴くことができます。
Voicyのリスナーは基本的に無料でチャンネルを視聴することができますが、一部有料で配信しているコンテンツもあり、この場合は「プレミアムリスナー」となって聴くことができます。
Voicyはパーソナリティが無料でラジオ配信して収益化できるアプリ
Voicyのパーソナリティ(配信者)になるのも個人であれば無料ですが、審査で「Voicyで活躍していけそうな人」と認められて初めてチャンネルを開設することができます。
現在は、日本経済新聞社や毎日新聞などもVoicyでニュースを配信していますが、堀江貴文氏、西野亮廣氏、イケダハヤト氏などの有名人や、起業家・会社経営者などのビジネスのプロ、芸能人、スポーツ選手など各分野で活躍する専門家、その他集客できるネタを配信できる人もパーソナリティとして配信しています。
Voicyの配信者(パーソナリティ)になると、スポンサーの宣伝をしたり、プレミアムリスナー(有料のリスナー)を獲得したりして収益に繋げることができます。
近年のパーソナリティの年間応募件数は10,000件を超え、Voicyの月間利用者数は250万人を突破。月あたりの聴取時間も100万時間を超えています。
ネットビジネスとして考えた場合、顔出ししたり、面倒な動画編集作業をする必要がないため、女性でもシニアの方でも参入しやすいビジネスと言えます。
Voicyの配信者(パーソナリティ)になる方法
以下に配信者(パーソナリティ)になる方法を解説します。
パーソナリティになるには応募して審査に合格する必要がある
Voicy以外の音声メディアが「誰でも発信できる」をコンセプトにしているものが多いのに対して、Voicyでは審査に合格した者だけがチャンネルを開設できる仕組みになっています。
審査を通過すればチャンネルを開設して配信者(パーソナリティ)になることができます。
これにより、必然的に特定の分野に精通した高品質で魅力的なコンテンツが配信されており、リスナーがおもしろいと感じる放送に出会う機会が増えるようにしています。
チャンネル開設申込フォームから応募
パーソナリティとしてチャンネルを開設する場合は、下のサイトの「パーソナリティに応募する」ボタンをクリックし、チャンネル開設申し込みフォームから応募します。
応募にあたっては、よく発信しているSNSのURL(必須)を記入する欄がありますので、基本的には既に何らかのSNSで発信している必要があります。
フォロワー数が多いに越したことはありませんが、フォロワー数が少なくても何かに特化したものを定期的に配信し続けている人が審査に通りやすいようです。
あとは、発信したい内容欄や自由に記入できる欄に自分の熱意を込めて届けましょう。
申し込みフォームから応募をすると、Voicyにて審査が始まります。
審査基準
Voicyの審査は、
- 応募者がどんな発信をして何をリスナーに伝えたいかを確認した上で
- Voicy内で放送されているパーソナリティとのバランスや、リスナーの属性などを考慮して「Voicyで活躍していけそうか」
という点を基準になされます。
結果、審査通過率2%~10%という非常に厳しい審査によってパーソナリティが厳選されます。
審査結果
審査結果は、パーソナリティ候補になった方にのみ1週間から2週間後に通知されます。
落選者には通知されません。
厳しい審査があるので諦める人もいますが、Voicyでのデビューを果たすために、今からブログやツイッター、他の音声メディアで発信を始めている人もいます。
パーソナリティは「収録アプリ」をダウンロードする
Voicyには、リスナー専用のアプリとは別に配信者専用のアプリがあります。
審査に合格したパーソナリティは、配信者専用の収録アプリ「Voicy Recorder」をダウンロードします。
Voicy Recorderは、
- App Store(iOS)
- Google play(Android)
からダウンロードできます。
アプリをダウンロードしたら、Voicyから連絡のあった配信コードを入力し、
- パーソナリティ名
- チャンネル名
- チャンネル紹介
- チャンネルカテゴリ
などを設定した後、収録ボタンを押して音声の収録を行うことができます。
収録が終わったら、放送タイトルとチャプター名を編集して保存。勿論、削除も可能です。
放送はすぐにでもできますが、日時を予約して放送することも可能です。
アプリ内のダッシュボードでは、放送回数や再生回数、再生時間、フォロワー数、コメント数、指定した期間に聴かれた放送など、詳しいデータを確認できます。
Voicyのパーソナリティの収益化の方法
審査に通ってパーソナリティになった後の収益化の方法には、
- 月額課金機能「プレミアムリスナー」の利用
- 企業による「スポンサー」
- リスナーからの差し入れ(感謝の気持ちが届くギフティング)
の3つがあります。
月額課金機能「プレミアムリスナー」の利用
Voicyは基本的に無料で聴けますが、中にはサブスク(月額制)の「プレミアムリスナー」へのみの配信を行っている限定配信もあります。
全ての放送をプレミアムリスナー向けとしているパーソナリティもいれば、特定の放送のみをプレミアムリスナー向けとしているパーソナリティもいます。
月額金額は、1ヶ月あたり100円から30,000円の間でパーソナリティ自身が設定可能です。
毎月料金を支払ってでも限定配信を聴きたいファンを増やしていければ、安定した収入へと繋げることができます。
例えば、月額500円で1,000人のプレミアムリスナーを獲得できれば月に50万円となり、Voicy社とパーソナリティで配分されます(勿論、1,000人のプレミアムリスナーを獲得するのは並大抵のことではありませんが)。
Voicyはパーソナリティの設定の自由度が高く、プレミアムリスナー限定の放送と無料の放送を自由に切り替えることができるなど自分のスタイルでリスナーとの関係性を構築できます。
企業とのスポンサー契約
Voicyでは、ブランディングプログラムとしてパーソナリティを応援する企業スポンサーを募集しています。
企業とスポンサー契約を結んだ時のスポンサー料は月10万円〜100万円くらいのようです。
スポンサーを使ったプランには、以下の3つがあります。
チャンネルスポンサー
パーソナリティは自らの声で企業の宣伝をすることで、リスナーに企業の認知と好感度アップに繋げることができ、それと引き換えに企業から報酬を貰うことができます。
タイアップ
企業はパーソナリティとのタイアップ放送で、ブランド担当者の思いを直接リスナーに届け、そういう場を提供したパーソナリティは企業から報酬を貰うことができます。
トークテーマ企画
特定のトークテーマを設定し、パーソナリティから放送を募集。参加したパーソナリティに対価が支払われますし、リスナーがテーマについて考えるキッカケを作ります。
リスナーからの差し入れ
「差し入れ」とは、リスナーがパーソナリティに感謝や応援の気持ちで送る金銭的な支援です。
「無料で聴いているので、パーソナリティにお礼がしたい」「内容が濃いのにプレミアムリスナーの月額料金が安いのでもっと払いたい」といった声をもとに機能が設けられました。
- 栄養ドリンク 500円
- 菓子折り 1,000円
- フルーツバスケット 2,000円
- 花束 100〜50,000円
の4種類から差し入れを選び、メッセージを添えて送信すると、パーソナリティへ届きます。
決済はクレジットカード決済です。
まとめ
以上、Voicy(ボイシー)とは何か?また、Voicyのパーソナリティになる手順や収益化の方法などを解説してきました。
Voicyとは、株式会社Voicyが運営している日本初の音声メディアです。
リスナーは、いつでも自らが興味・関心があるコンテンツやパーソナリティを選んで無料(一部有料)で放送を聴くことができ、パーソナリティは、Voicyの審査を通過すれば、自分のチャンネルを開設することができます。
そして、パーソナリティは、
- 月額課金機能「プレミアムリスナー」の利用
- 企業とスポンサー契約
- リスナーからの差し入れ
などで収入を得ることもできます。
YouTubeやTikTok、インスタグラムなどの動画・画像系やTwitter、ブログなどの文字系は、車を運転しながらとか、ジョギングやウォーキングをしながらは見たり読んだりできませんが、音声メディアは、ながら聴きができます。
音声メディアの市場規模は拡大傾向にあり、企業のマーケティングにも利用されるようになってきています。
Voicyのような音声メディアの市場は、これからさらに伸びていくと考えられます。