スマホで動画撮影しよう [真上から俯瞰で撮る]

 動画撮影で真上や斜め上から俯瞰撮影をしたい場面って・・けっこうありませんか?
特にスマホで撮影したい場合などは、カメラ用の三脚では取り付けに工夫が必要だったりします。
今回は、スマホで上部から手軽に撮影する方法について、スマホミニ三脚のレビューも含めて
ご紹介いたします。
*ここではスマホ取り付け可能なミニ三脚のカテゴリー名を「スマホミニ三脚」と定義します。

  1. 配信動画で「上から撮影したい」被写体
  2. スマホを活用するメリット
  3. 自分自身が「撮影者」兼「演者」の場合の必需品
  4. NIANYIOS」のスマホ三脚レビュー

上から動画撮影する

 真上や斜め上から俯瞰で撮影された配信動画をご覧になったことがあると思います。
「上から撮影するメリット」
・被写体の見通しが良くなり、手元がみえることで動きや操作・設定手順などが分かり易くなる。
・楽しさや難しさ、特徴や注意点など・・依り多くの情報を伝えやすくなる。

「上から撮影」したい被写体とは?

 

  • 開封レビュー:商品開封や構成の説明
  • 料理・工作系、カードゲームや囲碁将棋などの机作業全般
  • 鍵盤楽器・ドラムなどの演奏風景
  • アナログレコードプレーヤーの様に物理的に横撮影に向かない機器など
  • 2台以上でマルチ撮影する場合の、俯瞰撮影
  • 企業の製造・作業手順などでも活用可能

スマホを活用するメリットは?

 あなたのお持ちのスマホを活用して、自由に動画撮影を始めましょう。

  • 既に持っているスマホを活用したい
  • 写真や動画の画質、操作性が けっこう優れている(YouTubuもちろんOK!)
  • コンピュータとのデータの受け渡しや取り扱いの容易さ
  • 録画容量*(時間) 電池持ち時間(充電が容易)
  • 本体重量・サイズなど取り回しが良い

自分自身が「スマホ撮影者」兼「演者」の場合の必需品

 自撮り棒でのVLOG撮影や自分以外の被写体撮影は可能でも、自身のアクションを撮影する場合には「三脚」などの機材が必要となります。

スマホで上から撮影、どんな機材を選択するか

一般的な三脚と+スマホホルダーを活用する

①Velbon 「スマートフォンホルダーIII スタンドタイプ」の様なスマホ取り付けが可能なオプションなどは、②QB-32 などのスペアクイックシューに取り付けていくことで、クイックシューに取り付けたカメラと簡単に換装(③雲台)できます。
④Velbon EX-640 II [ファミリー三脚 4段]
カメラ用の三脚は、しっかりした部品強度と開脚中心点がカメラに近い構造の為、脚を伸ばした場合のバランスにも安心感があります。
 デジタル1眼レフカメラなど、1Kgを超える重量でも安心した運用が可能です。

スマホミニ三脚(ミニ三脚+一軸+雲台)を利用する。(三脚面積・高さ・複数の形態運用)

 Verbon以外にも同様の構造のミニ三脚が販売されていますので、様々な機種を選択可能です。
①雲台はカメラ用ですが、多くのモデルはクイックシュー経由の取り付けが可能です。
②この1脚部分と、①雲台・③ミニ三脚の3部品は切り離しが可能で、それぞれが別々の機能で利用できます。
④三脚+一脚部分を最大に伸ばすと約1800mmとなりますが、構造から想像できる通り、重量のあるカメラ運用はバランス的には不利となります。
比較的軽量(100~200g)なスマホ運用が安心です。

ブームスタンド(マイク用3~5KG)を流用をする

 

ブームスタンドは直立スタンドに横アームが構成された機材の総称となります。元々はマイク用のスタンドですが、雲台などを取り付けるとスマホスタンドとして活用可能です。最大の魅力は”オーバーハング(芹だし撮影)”が可能な事で、まさに真上からの撮影にも活用できます。なお、三脚にスライディングアームなどを構成した俯瞰撮影用の機材もありますので、比較検討をお勧めします。
注意点
①重めのコンデンサーマイクでも500g程度の事が多く、一般的なブームスタンドでは1Kgを超えるカメラ運用は対象外です。
*重量物を取り付けられる「錘」でバランスを取るブームスタンドも存在します
②既にブームスタンドをお持ちの場合には運用方法などを検証をされ、実用部分を評価します。
*例えば料理撮影でシンク上にアームを伸ばしても、脚とシンク間に250mm程度の空間が出来る場合、オーバーハング長はアーム長との差(450mm)となります。

デスクサイドに設置したイメージ 

 真上・斜め上から俯瞰撮影する場合、被写体をデスク上で撮影するケースも多いと思います。
 ③三脚が机に最も寄れる距離感のイメージですが、「①ミニ三脚+一脚」モデルが最も接近し易い事が想像できます。
 なお「②ブームスタンド」はオーバーハングにより真上撮影でも活躍しますが、三脚の張り出しは大きくなります。
 時にデスクが壁際に設置されている場合などは、ここで紹介した機種以外のデスクアーム類・ミニ三脚部分のみの活用など、機材の活用アイデアも必要となりそうです。

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「NIANYIOS」スマホミニ三脚レビュー

•Verbon+ SLIK の良いとこ取りのスマホ雲台付きのスマホミニ三脚
•特に便利なスマホ取り付け構造 •材質はアルミ+樹脂 •三脚+1脚による最小の占有スペース
•1脚は自撮り棒に使えなくもない
•DIN規格クイックシューで、同規格へのカメラ換装が可能
•機能に対するコストは最高のパフォーマンス。
・・・だったが、円安の影響で日本商品の品質の魅力がアップ。

スマホミニ三脚のメリットと注意点

1.VerbonやSLIKのミニ三脚同様に3つの形態運用も可能ですが、やはり標準でスマホ取り付けが可能な構造は秀逸です。
2.雲台はDIN規格です。現在利用中のカメラ用の三脚(Verbon)もDIN規格(*参考情報)の為、カメラをクイックシューに取り付けたまま相互運用が可能ですので、大変便利ですし素早い換装が可能です。
3.現行のカメラ本体の接続ネジ規格は「1/2インチ」がほぼ標準と言えますが、今回のミニ三脚の様な 「3/8インチ」ネジ規格で接続されている「雲台や三脚・一脚」は、同じ規格のブームスタンドでも使いまわしが可能です。
なおネジ規格が異なる場合には「変換部品」などで規格を変更できます。
4.ミニ三脚の場合、小さい三脚・部品強度・最大長(高さ)によるバランス上の課題に注意が必要です。高価な撮影機器を取り付ける為、「倒れ」て破損する事がない様な運用が必要です。
*参考情報:
雲台規格:DIN・アルカスイス・その他
インチネジ規格:1/2、3/8、5/8 (この3種の相互変換でほぼOKですが事前にご確認ください)

スマホミニ三脚のまとめ

1.既にカメラ用三脚やブームスタンドを保有されている場合は、スマホホルダーやスマホ雲台を検討します。
2.初めての三脚でスマホを中心に利用する場合は、カメラとスマホが追加のオプション無しで両方取り付け可能なスマホミニ三脚も検討しましょう。
3.上から撮影する場面を想定し、三脚の脚位置と壁そば・狭所での利用を相互に判断した機種を選定しましょう。場合によっては、デスク取り付け用のマイクスタンドや簡易的なフック式のスマホホルダーが便利な場合もあります。
4.マイク用のブームスタンドは構造的に(スチール材質=重い、小さく収納出来ない)、三脚の様な気軽な持ち運びは不向な場合があります。固定した俯瞰撮影・マイク設置・照明設置では活躍します。
5.スマホの取り付け方はメーカー・商品に依って異なり、今回のNIAYENISOでは「雲台」の引き出しアームでセットする構造で、クイックシューにセットしたカメラとスマホを排他的に取り付け可能となっていました。
三脚・雲台・クイックシュー・スマホホルダーへの、カメラ・ビデオを含めた取り付け方と仕様はしっかりと事前に確認し、想定される運用に合わせた商品を選定しましょう。

 スマホやタブレットを撮影に利用する場合は「素早くセット・取り外し」ができるニーズが高くなります。
スマホミニ三脚は標準的な三脚にプラスして導入しても、多くの場面で活躍する「便利でコスト的にも魅力のある」商品だと思います。

出典元:ハクバ写真産業株式会社 、スリック株式会社、NIANYIOS、AMAZON

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