著者は秘境駅マニアでも、ましてやテツでもありません。
取材となる場所へは公共交通機関で足を運び、その場所に流れる空気感を絶妙な
表現でルポするノンフィクションライターと言っていい存在です。
それゆえ、秘境駅の現実を鋭く指摘します。
地元の人が利用しない駅を残して観光地化させても意味があるのだろうか。そも
そも観光客が集まれば「秘境」ではなくなるじゃん。しかも車で来る人が増えて
もさらに意味ないぞ。
というつぶやきです。
各地の秘境駅では駅ノートなどの備品の盗難も絶えないらしいです。
いつぞやも列車を停めてしまった撮りテツ3人組など、自ら環境破壊をしている
「無法テツ」(そんな言葉があるのか知りませんが)に対するアンチテーゼと
なる一冊です。
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