※写真は、マスクをした食パン。時代の象徴がデザインされている。





2020125日、今年もあと26日で、

新しい年を迎える。


2020年のわたしを総括してみたいと思う。



20201月、待ちに待った、念願の

【完全寛解】という称号を得て、

社会復帰も叶い、引き続き、

日々を懸命に生きていた。


仕事は業種違えど、基本は同じだったため、先方により対応違えど、慣れるのには時間がかからなかった。


このころから、世界中に不穏な病魔が、

明確に蔓延し出す。


Covid-19と呼ばれた、俗に言う

《コロナウィルス》の世界的パンデミックが、顕著に現出し出した頃だった。



わたし自身は、免疫障害経験者として、

自身の体を守るための、手洗い、

うがいの励行、マスク着用は、

徹底して行なってきたため、

違和感無く、日々を暮らした。



仕事面での変化については、

下記の通りだった。



3月には、チームを2つに分けて出社を

するようになった。


政府や都庁からのテレワーク要請が

強く指示され、会社はそれに従ずる。


このころから、体調の変化を会社に

メールにて監視され始める。


4月は半ば頃から、自宅待機を

命じられて、ノートPCが自宅に

送付され、貸与される迄の間、

ただただ自宅待機をした。


5月の上旬に、やっとPCが到着し、

テレワークが開始された。

遠隔指示による作業は、とても面倒で、

PC内だけで完結させるために、

ミスの無いように細心の注意を

払った。


普段ならば手順書をプリントアウトし

作業できるのだが、コピー機が使えないため、前記のような手順で仕事をしなければ

ならなかった。


6月も自宅にて、テレワークを行い、

日々が過ぎて行った。

通勤時間の無い生活に、

喜びを感じていた。


7月中旬頃に、第一波が収まり、

通勤が再開された。新たにチーム分け

されたメンバーは、別フロアに移動し、

残されたメンバーに対しては、

飛沫感染対策の一環で、

机上の境目にはクリアボードが、

設置された。


8月の暑い盛りに第二波があっても、

9月の涼しい風に吹かれながらも、

通勤は、普段通りになっていった。


この頃から、フロア扉前に、

カメラスクリーンによる体温計測器が

設置され、毎朝出勤時には、

画面に顔をかざすようになった。


10月から12月にかけて、

第三波が押し寄せて、

ここ1ヶ月くらいの間で、

東京都内では連日、500人超の

コロナ罹患者数が報道され、

全国的にも12000人超の方々が、

罹患する毎日だ。




さて、そもそもコロナウィルスとは、

発生地が中国・武漢であり、

それは猛禽類由来のウィルス

と言われ、一年前は、ワクチン開発も

難しい、と伝えられた。


一年後の今は、製薬会社が挙って

ワクチン開発に乗り出し、

世界シェアの利権争いが

勃発し始めている。


世界は病人や負傷者を作り出し、

その犠牲により、利益を得る者が

たくさんいるという、事実がある。


その最たるものが、

戦争で、コロナウィルスの発生も、

以前は細菌兵器を中国が世界中に

ばら撒いた、という言説もあった

ほどだ。



真実なんてわかりようもないが、

今回の一件でわたしは、

自身の生命を守るのは、

紛れもなく自分自身しか居ない事を、

より深く肝に銘じた。



究極のところ、誰も助けられないし、

誰も気にも止めない。



言行の責任は、紛れもなく自分自身

にある。



自分の生命が消える事には過剰に

敏感だが、他者の生命が消える事には

寄り添えても、本体では無いから、

真に理解は出来る筈が無い。



つまり、自分自身の健康も財産も、

守れるのは自分自身だけだ。



冷たい人間、、、だと勘違いされるかも

しれないが、それが人間の本質であり、

人間も動物の一種なのだから、

動物的自己防衛本能は僅かながら

備わっている。


いつの世も、《弱肉強食の世界》である。


それだけで終わらないのが理性を持つ

人間という動物の、優れたところでも

ある。


人生を豊かにする、【やさしさ】と

【ユーモア】は、わたしには欠かせない

エッセンスであり、いつでもそれを

持ち続けたいと思ってもいる。



難しく、自分に負けて、怠惰になり、

そのエッセンスから程遠い自分である

時もあるけれど、忘れないで、それを

意識し、行動することから逃げないように

したい。


こうやって、自分らしく人生を終えたい。


そして今年も、そんな一年が過ぎようと

している。




健康面、生活面については、次の通りだ。


4月から5月初旬にかけて、

自宅待機を命じられていたため、

特にやる事がなかった。


一念発起し、部屋中の至るところの

掃除に取り掛かった。


思えば、アレルギー検査をした際に、

アレルギー反応が高く出た、

ハウスダストとダニの項目を思い出し、

撲滅しよう!と奮起した。


一ヶ月近くかけて、リビング、キッチン、

ダイニング、クローゼット、

壁、フローリング、窓ガラスとその桟、

ベランダ、洗面所、トイレ、寝室、、、と

部屋中をしらみつぶしに

掃除を敢行。


そのため、窓ガラスそうじ用の

バケツや水切りワイプ、

ダニ掃除機を購入。


普段使いの掃除機も買い替えた。


掃除後、ベッドとソファには

ダニ除去センサーも取り付けた。


すると、例年喉風邪を引いていた

夏場にも全く引かず、快適な一年を

過ごせた。


溜まりに溜まった埃や塵は、

隅々まで取り除き、

ベランダにはエアコン室外機用のカバーを

取り付け、そこが小さな休憩場になった。


春先には、そこで生暖かい風に吹かれ、

ひとり静かにカフェ・オ・レを楽しんだ。


ここ数年で部屋に溜まった塵芥を

取り除けた時間は、今年ならではの

イベントでもあった。


人間関係の変化もコロナ渦中には、

あった。


長年仲良くしていた友人とも袂を分かち、

中、高時代の友人と何十年ぶりに再会して、

酒を飲み交わしたりと、予測不可能な事態が

起きたのも、今年だからな気がしてならない。


わたしの星の巡りとわたしの周囲の方々の

星の巡りが、未曾有のこの時により動かされて、出逢いと別離があったようにも思える。



時代も変わる。


環境も変わる。


人も変わる。


自分も変わる。


全ての変化を受け容れながら、


生命ある限り、適応しながら、


変わりながら、

変わらなきものもありながら、


これからも生きていく。


生きられる喜びを噛み締めながら。



藤井 風【帰ろう】