雨粒がガレージのトタン屋根を叩いています。コオロギの鳴き声が絶え間なく360℃の角度から聞こえてきます。そして、時折りはじまるカエルの合唱、遠くからオオカミの遠吠えのような、聞こえてきました。牧野の牛でしょう。本当にオオカミだったら、どんなに素敵でしょう。

 

くじゅう高原では鎌倉時代に巻狩りが行われていたと言われています。このあたりは優秀な猟犬の産地でした。くじゅう連山のふもとには犬飼という地名も残っています。きっと山犬かオオカミか、その子を育ててきたのではないでしょうか。

 

赤いキノコの生える場所です。毎年、同じところにこうして生えてきます。美しいなあって、かがんでじっと眺めてみるのです。楽しみなことは見つければ、いっぱいありますよ笑 ほんとは、もっといっぱいあって、今日はひさびさに村上春樹訳のフィッツジェラルドを堪能しようかなってわくわくしています。

 

本がお好きなんですね? 
「はい。若い頃から修養書なんかをよう読みよりました。

わしゃー昔人間ですけんの、本は面白い」

信友良則(のぶともよしのり)さん

 「映画にもなった101歳が語る“読書漬け”の日々」デイリー新潮