目が覚めた。
今日もまた1日が始まる。
今日は仕事。さてどんな1日にしよう。
英検が一息ついて、大学の勉強などを始めたわけだけど、ここで弊害が発生している…
3か月、英語に多くの時間を割いてきた。特にこの1か月は大好きな読書も辞めて、ひたすら英文を読み、英文を聞き、英単語を覚える日々。
おかげで…
日本語の文がさっぱり頭に入ってこない…
いや、日常的な文なら問題ないよ、さすがに。
ただ、勉強的な、資格的な、専門用語を使ってるような文が何度読んでも頭の中を素通りして駆け抜けていく…笑
専門用語が難しいとかっていうわけではなくね。
漢字が多く、表現も固く、脳が理解を拒否している…
おかげでさっぱり勉強に身が入らない。
DMM英会話が息抜きとなっている。
てか、これで大学の勉強に集中したら、英語抜けてしまうんじゃないか?
私の脳の容量少なすぎるやろ…笑
どうにかして容量を増やす方法はないものだろうか。
そんな中、英検勉強もひと段落したしってことで、読書を再開した。
さて、何を読もうかな~と思ったときにこんな記事を見つけた。
最近BTSに少しハマりつつあって。
で、彼らってすごく読書家と知り、彼らが進める本はめちゃくちゃ売れるのでBTSセラー(ベストセラーともじっている)と呼ばれるらしいね。
で、特にリーダーのナムジュンさんがかなりの読書家みたいなので、この記事を参考に本を物色。
生死に関わることとか、メンタルに関する本が多いのが印象的だなと思ったら、彼らBTSって売れるずっと前の初期のころから、事務所がメンタルヘルスケアに力を入れていたみたいで。
それを知るとちょっと納得のチョイス。
てか、事務所がそうやってケアをしているのってすごいね!最近、一般人でも大変な世の中だから、芸能人はもっとだよね。
こうゆう動きはもっと広がって欲しいな。
韓国でのベストセラー本とかも普段中々知れないし、いい機会!あと、世界的なベストセラー本とかも、私今まで全然読んでこなかったから、ありがたや。
日本の作家の作品も何点か入っていて、ふと気になったのが、吉本ばななのキッチン。
そういえば有名な本なのに読んだことなかったなと、一番最初に手に取ってみた。
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これは、はっきり言って、衝撃的な出会いだった。
読んで、
「これは私に必要な本であり、私という人間を構成する本だ」
という言葉が浮かぶくらい、今の自分にスポッと入ってきた話だった。
あ、「私」というぼんやりしていた枠組みが少しくっきりした、って感覚。
この本を私はずっと本棚に置いておきたい。
そして、本棚の中身を整理しなければ、という思いに駆られた。
正直、ここまで思った本って、あんまりないかも。
ってくらい、なんていうかしっくりくる?本であった。
あらすじはこんなかんじ。
『幼いころに両親をなくした、主人公・みかげ。祖父母と暮らしていたが、祖父も亡くなり、祖母と二人暮らしをしていた。しかしその祖母も大学生の時に亡くなってしまい、みかげの肉親は誰もいなくなってしまった。
中々その事実を消化出来ず、ぼんやりと日々を過ごしていたある日、一人の青年が訪ねてくる。
彼は祖母が通っていた花屋でアルバイトをしているみかげの1つ年下の雄一。そして雄一の提案で、みかげは雄一の家で暮らすことになる。
雄一は母親(実は父親)と二人暮らし。
みかげを受け入れる雄一やわが子のようにかわいがってくれる雄一の母親。その二人との生活を通して、みかげは祖母の死を徐々に受け入れていくのがキッチン。
そして、その続編となるキッチン2『満月』ではその雄一の母が殺されてしまい、雄一も肉親がいなくなってしまう。
雄一との関係性をみかげは見つめ向き合い、行動していく。
家族でも恋人でもないけど一緒に住んでいる。
同じ経験をして、お互いのことが理解出来る関係。
そして失いたくない関係。
関係に人は名前を付けたがるけど、別になくてもいいのかもしれない。
そんなくくりを超えたものが、ある。
これこそが、愛なのかなと思った。
このキッチンが出版されたのは1988年。30年以上も前である。
すごいな、吉本ばなな。
先日紹介したはつ恋といい、この人は「目に見えない微妙で繊細で些細で、でも大切なもの」を言葉にしてこちらに投げてくることが天才的だなと思った。
食べることは生きること。その食べ物を作るキッチンはまさに生の象徴かもしれない。
でも私たちは命を食べている。植物や動物の命をいただいている。キッチンで調理する。そう考えるとキッチンは死の象徴でもあるかもしれない。
生と死が行き交う場所、キッチン。
そこをベースにした静かで孤独な、でも優しい愛の話。