フルーツを熟れさせる方法|完熟まで時短を助ける「エチレンガス」とは?

スーパーで買ってきたフルーツ・もらった果物が「熟れ」が足りない。

甘くないし水っぽいだけで美味しくありませんよね。

せっかく手に入れたフルーツならだれもが美味しく召し上げりたいはずです。

そんな時、完熟までに時短できたら最高ですよね!!

今回は、「フルーツ(果物)の熟れを加速させる方法」をご紹介します。

若豆

調理学校卒⇒某ミシュラン和食店⇒海外で寿司経験後、家業を継いだ若大将。現在はライターと寿司屋の4代目若として活動中。

ここでは、初心者から料理上達を目指す方まで、料理の楽しさから便利になる豆知識・基礎やプロの技まで、料理に関する有益な情報を投稿中。


フルーツの完熟を早める方法

完熟の速度を上げる「エチレンガス」

エチレンガス」とは、野菜や果物が分泌する植物ホルモンの一種で「自らの熟成を促進する」ガスです。

熟成するには、この「エチレンガス」の助けが大いに関係していて、他の果物にも影響を与えます。

以前バナナの保存について「エチレンガス」を紹介しましたが、劣化と熟成は紙一重であり、「エチレンガス」は劣化や傷みにもつながります。 したがって、熟れやすいバナナと野菜や果物が多い冷蔵庫にそのまま入れると熟成が進みやすく劣化にもつながります。 

熟れやすい果物・熟れにくい果物、果物の種類によってコントロールが必要です。

バナナを長期保存をしたい場合は☟☟

「エチレンガス」はなんで出るのか?

果物は、自ら動くことができません。 

子孫繁栄させるためには、動物に運んでもらう必要があるからだと言われています。 エチレンガスを発生させることで皮と内部細胞をくっつけているペクチンが分解させます。種を持ったタイミングで自らが熟成し、表皮のペクチンを分解し、皮内部の揮発性有機化合物(いわゆるフルーツの香りになる成分)をまき散らし、動物を引き寄せるのです。

この臭いにより動物が食べて種を運んでくれるのです。

エチレンガスが発生しないと熟れないで香りも出ない!ということですね。

完熟速度を上げる方法

完熟を早く進めたい場合は、「エチレンガス」が多いフルーツと一緒に袋に入れて冷蔵庫でしばらく置いてあげることです。

沢山野菜が入っている冷蔵庫でいいのでは??と思いますが、開け閉めが多い冷蔵庫より密封された袋に一緒に入れてあげることで「エチレンガス」の影響を強くできます。

エチレンガスが多い果物

リンゴ

トマト(完熟)

西洋ナシ

これらのエチレンガスが多いフルーツと一緒に密封することで熟成を早く進めることができます。

まとめ

「フルーツの熟成の加速方法」をご紹介しましたが、フルーツによって熟れやすさが変わりますのでコントロールが大切です。

様子を見て、好みの完熟に試してみて下さい。

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