電気工事士

絶縁電線とケーブルの種類と用途

電気工事士

今回は絶縁電線とケーブルの種類と用途についてやっていきます。

絶縁電線の種類と使い分け

絶縁電線は、銅線やアルミニウム線などの導体を、ビニルなどの絶縁体で覆ったものです。

導体に使う材質や、絶縁物の材質の違いで種類分けされ、それぞれがもつ耐熱強度や耐水性といった物理的な性質の違いから、用途が決められています。

とくに屋外で引っ張り強度が必要な配線には、硬銅線が使われます。

絶縁電線の種類

IV(600Vビニル絶縁電線)

屋内配線用

最高許容温度60℃

EM-IE(600Vポリエチレン絶縁電線)

屋内配線用

最高許容温度75℃

DV(引込用ビニル絶縁電線)

DV

屋外引込用

OW(屋外用ビニル絶縁電線)

屋外配線用(架空配線用)

 

高圧引込方法
高圧電気の引込方法自家用電気工作物に高圧で電気を引き込むには、需要家の構内に受電点を設けて、そこから高圧受電設備に引き込みます。 通常は、構内に引込み柱を設けて、構外の電柱に敷設された電気事業者の架空電線(三相高圧配電線)から分岐して引き込みます。これを架空引込みといいます。...

 

ケーブルの種類と使い分け

ケーブルは、絶縁電線をさらに保護被覆(シース)で覆い保護したものです。

物理的な強度が高められるほか、化学物質による耐久性も高い特徴を持ちます。ケーブルは原則として、柱や壁などの造営材にステップルなどで固定して使いますが、例外として、可とう性のあるキャブタイヤケーブルだけは移動用としても使えます。

ケーブルの種類

VVF・VVR(600Vビニル外装ケーブル)

VVF

屋外や屋内用

最高許容温度60℃

EM-EEF(600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレン外装ケーブル)

EM-EEF

エコケーブル

屋外や屋内用

最高許容温度75℃

CV(600V架橋ポリエチレン絶縁ビニル外装ケーブル)

CV

屋外用

最高許容温度90℃

CV(キャブタイヤケーブル)

移動用電線

VCT(ビニル・キャブタイヤケーブル)

VCT

移動用電線

 

高圧引込
高圧引込線の施工方法高圧架空引込みと高圧架空引込み電線路の施工方法 引込み柱で受電して、そのまま架空電線で建物や高圧受電設備に引込む場合には、絶縁電線の場合はがいし引き工事で、ケーブルを使う場合はちょう架用線(メッセンジャワイヤ)にハンガーで施設します。...

 

まとめ

今回は絶縁電線とケーブルの種類と用途についてやりました。第二種電気工事士の試験には電線やケーブルの種類は必須の項目となりますので、しっかり理解しましょう。

 

気中開閉器
高圧電路を開閉する機器負荷電流が流れた状態でも電路を遮断できる開閉器のことです。 一般送電事業者と需要家との責任分界点に施設される区分開閉器と、負荷側電路の分岐点に施設される負荷開閉器の2か所に施設されます。...

 

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