電気工事士

誘導電動機

今回は誘導電動機について学びたいと思います。

誘導電動機のしくみと回転速度

誘導電動機は、交流電源で回転するモータです。回転子の構造により、巻線形やカゴ形があり、洗濯機や換気扇のモータのように家庭のコンセントで使う単相誘導電動機と、エレベータや工場の動力として利用する三相誘導電動機があります。第二種電気工事士の試験では、一般的なカゴ形三相誘導電動機について出題されます。

誘導電動機

 

電線管
電線管の種類電線管工事は、金属製や樹脂製の管に絶縁電線を収めて配線する工事です。電線管には大きく分けて、金属管と合成樹脂管、金属製可とう電線管の3種類があり、試験ではおもに、薄鋼電線管やねじなし電線管及び、合成樹脂管(VE管、PF管、CD管)の工事材料や工具について出題されます。...

 

三相誘導電動機の始動法

三相誘導電動機の始動法は、全電圧指導法やスターデルタ始動法などがあります。

全電圧始動法は、電源電圧を直接加える始動法で、始動時の電流が定格電流の6倍〜10倍と大きくなるので、定格出力が5kW以下のかご型誘導電動機に使います。

スターデルタ始動法は、スターデルタ始動器などを使って始動時は固定子巻線をスター結線と呼ばれるつなぎかたにして電流を3分の1に抑え、定格速度に近づいたらデルタ結線と呼ぶつなぎかたに切り替える方法です。定格出力が10〜15kW以下のかご型誘導電動機に使われます。

 

高圧引込方法
高圧電気の引込方法自家用電気工作物に高圧で電気を引き込むには、需要家の構内に受電点を設けて、そこから高圧受電設備に引き込みます。 通常は、構内に引込み柱を設けて、構外の電柱に敷設された電気事業者の架空電線(三相高圧配電線)から分岐して引き込みます。これを架空引込みといいます。...

 

回転を逆転させる方法

三相誘導電動機の回転方向を逆にするには、3本の電源線のうち、どれか2本を入れ替えます。

力率の改善対策

電動機などの巻線に電流が流れると、電流は電圧よりも遅れて流れます。電圧と電流に時間的なずれがあると、仕事をしない電流が増えるため、電動機が消費する電力より大きな電力を電源から供給してやる必要があります。この割合を力率と呼びますが、力率が低いほど、同じパワーを出すのに大きな電流が必要になります。そこで、無駄な電流を減らすために、電流を進める作用をもつコンデンサを負荷に並列に接続して、コイルで遅れた分のずれを少なくする対策を取ります。この力率改善のために、設置されるコンデンサが進相コンデンサです。

進相コンデンサ

 

高圧引込
高圧引込線の施工方法高圧架空引込みと高圧架空引込み電線路の施工方法 引込み柱で受電して、そのまま架空電線で建物や高圧受電設備に引込む場合には、絶縁電線の場合はがいし引き工事で、ケーブルを使う場合はちょう架用線(メッセンジャワイヤ)にハンガーで施設します。...

 

まとめ

今回は誘導電動機についてやってきました。第二種電気工事士の試験にはかご型誘導電動機について出題されますので、よく理解しとくようにしましょう。

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