今日は昨日のブログの続きを書いていこうと思います。
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hanahiroinoniwa.hatenablog.com
”自分は人から愛されないという前提”
”自分は人から受け入れてもらえないという前提”
”他人は自分を傷つけてくるという前提”
これらの前提が、思考や認知に基づくものである以前に、自律神経系にすり込まれた、自律神経系の反応をベースに生まれたものであることについて昨日は書きました。
この幼少期にすり込まれた自律神経系の反応ベースに基づいて、わたしたちは人生で関わる人との物語を紡いでいくことになります。
例えば、それぞれの前提を自律神経系の反応に置き換えてみるとこうなります。
”自分は人から愛されないという前提”
⇒自己否定感・絶望感によるシャットダウン・凍り付き
”自分は人から受け入れてもらえないという前提”
⇒怒りによる闘争反応 or 自己否定感・孤独によるシャットダウン
”他人は自分を傷つけてくるという前提”
⇒恐怖による逃走反応 or 怒りによる闘争反応
⇒不信からの過緊張
などです。
これらの反応ベースは、ほぼ自動的に人間関係において通常は展開されています。
”他人は自分を傷つけてくるという前提”
という反応ベースを持った方で、反応が「闘争」ベースの方は、些細なことでも他人に対してマウントをとる傾向がみられるケースが多いです。
例えば彼らは、他人が教えてくれた提案やアドバイスを、「親切」ではなく、「攻撃」だと捉えてしまうのです。この時、自律神経には「やられる前にやり返せ!」というスイッチが入っています。「そんなこと知ってるわよ!」と言わんばかりに、自分の知識をひけらかしたり、あるいは、「あなたにそんなこと教えてもらう筋合いはない!」と、あからさまに不機嫌になったりするでしょう。結果、他人の意見を聞かない人・・と、周囲からは距離を置かれ、待っているのは「孤独」です。
「不信からの緊張感」を反応ベースにしている場合は、ちょっとややこしいことが起こります。この反応ベースを持つ人たちと言うのは、それと分かる、明らかな「攻撃」はしません。「相手はいつこちらを攻撃してくるのだろう?」と常に身構えて、相手の出方を注意深く疑っているだけです。なぜなら、注意を怠れば、いつ自分が相手から死に至らしめられるか分からないからです。ですが、この反応をされた、ヘルシーな愛着を持った人からは、こう思われてしまいます。
「私と一緒にいても、この人、愉しくないのかなあ・・・。」
こちらも、言ってみれば自然な心の反応です。そして、この人は徐々に緊張している人から距離を置くようになります。なぜなら、相手が楽しそうではないから。相手を健全に配慮し、思っているからこそ、離れていきます。また同時に、どうにか仲良くなろうとして頑張った努力が実らなかったことで、そこそこのストレスも抱えているでしょう。
で、問題はここからなのですが、そのヘルシーな方の反応を見た、「不信からの緊張感」をベースにした人が、その態度をどう認知してしまうのかと言うと、
「ああ、やっぱり、自分は誰からも受け入れられないダメな人間なんだ」
「他人は自分を傷つける」
「自分は誰からも愛されない」
とまあ、本来の強固な自律神経の反応ベースを、さらに強化していくのです。
大脳新皮質に働きかける認知行動療法があまり効果的ではない理由がここにあります。本当に書き換えないといけないのは、行動の以前に、自律神経系の反応パターンだからです。
先ずは、自分の自律神経系の反応パターンが、どのタイプが多いのか、知ることから始めてみることをお薦めします。そして、分かったあとは、どのように自律神経の反応を穏やかにしていけるのか、具体的なアクションへと進んでいきましょう。
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自分の自律神経系のパターンについて、じっくり考察する手がかりやきっかけが欲しい、目安を知りたいと言う方は、「傾聴」をご利用ください。
☆きょうも最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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