一目惚れの恋愛はなぜ長続きするのか?

こんにちは。コミュテラスの西垣です。

西垣の略歴
  • 大手・中小・外資系企業で人事歴20年
  • 5つのコミュニケーション資格を所持
  • 現在はコーチ・コンサルタント業に従事

私のプロフィール取得資格一覧

今日は「一目惚れ」をテーマに
お話してみようと思います。

よくテレビのインタービューなどで、
結婚しているカップルが
相手と出会った時のことを聞かれて、

「一目見た時にこの人だと思った」
「会った瞬間、ビビッと来た」などと
答えていることってありますよね。

年配の仲の良さそうな夫婦が
「出会いは一目惚れだった」などと
言っていたりするのを聞くと、

一目惚れって案外と上手くいくんだなと
思ったりします。

一方で、一目惚れは
相手の内面をよく知らないまま恋に落ちる
「上っ面な恋愛」だから

付き合っても長続きしないとも
よく言われたりします。

では、実際のところ、
一目惚れの恋は上手く行くのでしょうか?

さっそく見ていきましょう。

一目惚れする人は意外と多い

まず最初に、一目惚れをする人は
どのくらいいるのでしょうか?

アメリカで行われた
1,500人の男女を対象にした調査によると、

「初めて出会った時から1時間以内に
相手に恋愛感情を持ったことがあるか?」
質問したところ、

男性の約60%、女性の約50%の人が
「ある」と答えたそうです。

日本で行われた同様の調査でも、
男性の約54%、女性の約48%の人が
「一目惚れをしたことがある」
回答していますので、

国籍や性別で多少の違いはあるものの、
一目惚れは決して珍しいことではないことが
分かります。

一目惚れは運命の出会い?!

このように、外見を見ただけで
相手に恋愛感情を抱く「一目惚れ」は
男女ともに珍しいことではありませんが、

相手の内面をよく知らないないまま
恋に落ちてしまって、
果たして上手く行くものなのでしょうか?

先ほどのアメリカで行われた調査によると、
なんと一目惚れをした人の70%以上が
その相手と長期的な交際をし、

55%もの人が、
そのままその相手と結婚したと
回答したそうです。

一般に「付き合っても長続きしない」と
思われがちな一目惚れですが、

実際には、一目惚れをした多くの人が
その後も長く付き合いを続けて、
結婚にまで至っているわけです。

また、結婚した後の離婚率に関しても
そのことを裏付けるデータがあり、

一目惚れした相手と結婚すると
離婚率が平均の半分以下にまで下がることが
調査結果により明らかになっています。

つまり、一目惚れは
単なる一時的な感情の高ぶりではなく、

一生を決めるような
運命の出会いを見極める大切なものと
言えるかもしれません。

一目惚れはなぜ「正しい」?

では、どうして「一目惚れ」は
まだ相手のことを
よく知らない段階にも関わらず、

運命の出会いを見極められるような
正しい判断ができるのでしょうか?

それは、一目惚れが、
遺伝子レベルで相手との相性を
見極めているからだと考えられています。

私たち人間は、動物的な本能として
子作りのパートナーとして優れている人を
付き合う相手として選ぼうとします。

免疫力や身体能力に優れた子孫を残して
生存確率を高めるためには
異なる遺伝情報を掛け合わせる必要が
ありますから、

視覚や嗅覚などの情報を通じて
遺伝子レベルで相性の良い異性を
本能的に探しているのです。

つまり、見た目や匂いなどから
一瞬にして相性の良いパートナーを
見つける行為を

私たちは「一目惚れ」と呼んでいる
というわけです。

このように、
相手のことをまだよく知らないのに
一目惚れで恋に落ちたりするのは

私たちの脳が
遺伝子レベルで相性の合う相手を
瞬時に見極めているからなのです。

そもそも、人を好きになるのに
理由は要りません。

相手のことをよく知って、
その人の良い面を見つけるから好きになると
考えがちですが、

実際は、まず直感的に好きになり、
その後で「こんな良い面がある」などと
理由を付けているに過ぎなかったりします。

一目惚れで恋に落ちることは
決して「上っ面な恋愛」などではなく、

遺伝子レベルで
相性の合うパートーナーを見つけるための
本能的な判断だったりします。

ですので、ヘンに論理的に考えたりせず、
一目惚れという直感に従って行動した方が
正しい判断ができる可能性が高まります。

以上、「一目惚れ」をテーマに
お話してまいりました。

自分と相性の合うパートナーを見つけて、
素敵な恋愛関係を築くための
ご参考になれば幸いです。