今回は、和声学の課題で第一転回形のもの(Ⅰ、Ⅳ、Ⅴのみ)のものを実際に解いてみようと思います。

今回解いてみるのは、一番最初の記事でご紹介した Senzoku Online school of Music の「和声の祭典」の課題5-1です。

 

URLは、こちらです。

和声学~洗足オンラインスクール・オブ・ミュージック (senzoku-online.jp)

 

前回同様、楽譜に調子と和声記号を書き込みます。

上の図の①と②の部分は、A(ラ)の音なので、ⅥとⅣの第1転回形と2種類選択できます。①は、前回の記事でも書いた通り、次の音がⅤなので、Ⅳの1転を選択します。②の方は次がⅣなので、逆にⅥの方を選択します。

上の図のように課題を解いてみました。解答結果は禁則がなく100点でしたが、上の例はあまり模範的な解答とは言えません。何故なら、ソプラノの音の上下の動きがほとんどなく、メロディーらしい動きがないからです。和声学の課題を解く場合は、「禁則がないか?」だけではなく、「ソプラノがメロディーらしい動きをしているか?」も考慮しながら解く必要があります。例えば以下のようにです。

 


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