全国の受験生諸君!
私は人生の先輩として、きみたちにひとつの真理を教えたい。
それはとりもなおさず、受験なんて人生において大して重要ではないと言うことだ。
自慢じゃないが(と人が言うときは大抵自慢をするときである)、私はけっこう難しい中高や大学を出ている。
それがどうか。
今や社会の最底辺のニートである。ゴミである。
いや確かに、志望校合格は輝かしい人生を手にするために必ず必要なことかもしれない。だが、合格したからといって成功が約束されるわけではない。
むしろ、大抵の人間は受験という実は低いハードルを乗り越えたあとで挫折を知り、思い描いたのとは違う惨めな人生を必死に正当化するのである。
予備校だとか学校の連中が言うような栄光を手に入れられる受験生は合格者のごく一部だ! 連中が何で飯を食ってるかを考えろ!
その中でも、こんなネットの沈殿物みたいなところで油を売っているきみたちは受験生どもの中でも底の方で、この先の人生はきっとロクでもないだろう。(違うならさっさ引き返して気が狂うまで勉強しろ!)
しかしきみたち、身に覚えのあるきみたちは安心してよろしい。どうせクソのような人生に収束するのだから、受験の結果ごときに一喜一憂する必要はない。
泥舟に乗った気持ちで、底辺の余裕を見せつけようではないか。
少なくとも、全落ちしても中央線を止めたりする必要は全くない。三十路ニートの私に比べればきみたちなど遥かにマシな種類のクソだ。
以上をまとめると、人生は希望を持つにはクソすぎるが、絶望できるほどにはクソではないということだ。
諸君の健闘を祈ろう。ダメなときはダメなときだ。人生どうにもならないことのほうが多い。
それではさらばだ。シュワッ!(バク転して立ち去る音)