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2023.12.22
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マトリックスメモリーズ インターミッション 1 (ここまでの主要な登場人物)
(※少しですが、内容にはネタバレを含みます)


【地球人類】
①菊池由佳「本名:エルフィア・シェルルーデ・ユウカ・ラーマ・カマリエール」(主人公:26歳)
 今世の族種は、動物族ヒューマノイド種 
 現在の階級は「ヒューマン」だが、本来の女神としての階級は「子女神」
 
 由佳は、地元群馬県の高校を卒業後、東京の短大に入学して、その後中堅の化粧品メーカーに就職した。
 現在はその会社の「オフィス事務センター」に勤務するOL。
 同僚の女子社員からの誘いを断り切れずに一度だけ行った合コンで、「何で私がこんな阿保な男達の相手をしなくちゃならないのよ!」とトイレに向かう途中で蹴り上げた右足が、カウンターの隅で独りで呑んでいた八木沢彦次のチェアに当たった。
 だが、それが出会いの切っ掛けに成って、由佳は八木沢と付き合い始めた。
 会社で「私ににも彼氏が出来た」と一時は大騒ぎをした由佳だったが、或る日、八木沢の話を別れ話だと誤解した由佳は、「彼女」よりも「彼の姉」の様に成って彼を見守りたいと願い始めて、勝手にに八木沢を「元彼」にする事に決めてしまった。
 由佳の冒険譚の始まりは、由佳が高校時代に地元で拾って「モリヤの笛」と名付けた不思議な物体が齎した。
 由佳が大事にしていたこの 「モリヤの笛」は、リンドウの祖父が地球人類に対する或る目的の為に置いていた「モリヤセブンズ」と呼ばれる低位五次元のテクノロジーで創られたオブジェクトシリーズのひとつだった。
 それから歳月が過ぎた或る日、八木沢のマンションに置かれていたこの「モリヤの笛」の不思議な力で由佳は、空母艦「ポイント・ビューウィック」に招聘される。
 「ポイント・ビューウィック」は、ライツ軍の「東オリオンの腕守備艦隊」が所有する唯一の空母艦で、「東オリオンの腕守備艦隊」は圧倒的な戦闘艦数を誇る「フライズ多次元連合大艦隊」との決戦を間近に控えていた。
 艦隊の全滅までも覚悟する決戦で、その窮地を救う為に女神属性のリルジーナの発案でそれにリンドウが合意した事で由佳を「ポイント・ビューウィック」に招請する事が決まったのだった。
 突然、宇宙空間に停泊する空母艦に招請された由佳は、てっきり見知らぬ宇宙船に拉致されたと思ったが、意外な事に上位五次元の存在で女神属性のリルジーナからは「貴女は女神宗家の最も若い娘」だと告げられる。
 半信半疑のこの物語の主人公で有る由佳は、それからファンタジックとも言えるが実態は壮絶な出来事を通して、地球での生活とは全く異なる様々な経験をする事に成ってしまった。


②八木沢彦治 (36歳)
 上位三次元の存在で、族種は動物族ヒューマノイド種
 階級は「ヒューマン」

 主人公由佳の「元彼」。
 由佳から、勝手に「彼」から「元彼」にされた後も、彼女との腐れ縁は続いている。
 フライズ大艦隊との決戦を前に、最終秘密兵器として期待されていた「由佳の母から伝授された彼女の女神パワー」だったが、そのパワーを拡散させる人物が必要だと分かって、急遽、白羽の矢が立って「ポイント・ビューウィック」に、八木沢は強制的に招請された。
 彼は子供の頃から、地方の実家に近い柔道の道場に通い始めて、中学校選抜柔道大会県予選の個人戦73Kg級では見事に優勝を果たしたが、その後の練習中に肘関節を骨折して全国大会は無念の欠場に成った。
 学業も優秀な方だったが、結局、県下では柔道で名門の誉れが高い高校に特待生で入学した。
 背負い投げが得意な八木沢は高校一年生で早くも柔道部のレギュラーの座を射止めるも、県下に「背負いの彦治」と言う名が広まった事で、対戦相手が対策を講じ始めて彼の戦績は急速に凋落してしまった。
 それ以来、八木沢は自分の彦治と言う名前が嫌いに成った。
 高校三年生に成って「柔道二段」の免状を取得したが、八木沢は柔道部のレギュラーから外されてしまった。
 丁度、その頃、通っていた道場が経営難で閉鎖された事も有って八木沢は柔道部を退部した。
 子供の頃から親しく接して貰っていた道場主の弟が一級建築士で、彼が自分の事務所を開設した事で八木沢は放課後はそこに立ち寄る事が日課に成った。
 バイトでその事務所の雑用を引き受ける様に成って、建築士の道に進むべく、自身の学力で合格出来る東京都の大学の建築学科を目指したが初年度は不合格に成り浪人生活を余儀なくされた。
 その浪人生活時代、或る友人からの影響で「空間デザイン」に興味を持ち始めて、結局、翌年に工業系大学に入学して、生活デザイン学科を専攻した。
 卒業後、空間デザイナーとして小さな事務所を構えたが事業に失敗。
 現在はその友人の紹介で、準大手の建設設計事務所から商業施設の内装に関するコーディネイトを個人代理店として請け負っている。
 八木沢は、ヒロインで有る由佳の相手役として、この物語の最後まで由佳と行動を共にする。 


 ③氷室航「ひむろわたる」 (29歳)
 上位三次元の存在で、族種は動物族ヒューマノイド種
 階級は「ヒューマン」

 氷室は、都内の閑静な住宅街に有る隠れ家的なイタリアンのレストランバー「アストラル」のオーナーシェフ。
 少林寺拳法の天才的な使い手だとも言われている。
 また、彼の実家が資産家だとも、彼は5年間もミラノの四っ星レストランで料理の修行をしたとも噂されているが、その真偽の程は明らかではない。
 氷室に尋ねても微笑むだけでそれに答える事が無いし、店の営業時間中に彼が厨房に入る事も無いからだ。
 氷室の「アストラル」に於ける主な職務は、カウンターの客に対する接客とバーテンダー業務で有る。
 一方、氷室は、宇宙から地球の安全を守っているライツ軍を、地上から支援する地下組織「光の守り手」の「日本支部(構成員約5300名)長」でも有る。
 氷室の組織内地位は大光司。
 「光の守り手日本支部」の主な活動は毎月1回、各光区で開催される勉強会と、光区長が選んだボランティア活動の実践で有る。
 この「光の守り手」は、第二次世界大戦が終結して間もない1946年に、イタリア人画家で彫刻家のダニエル・ボロッソが天からの啓示を受けて創設した組織で有る。
 本部はイタリアのミラノに在し、全構成員は約120万人で大富豪と呼ばれる人物も多く含まれている。
 氷室は、本部から念の為に拘束して置くようにと命じられて、暫くの間、八木沢を支部の一室に幽閉させた。
 やがて八木沢が、正式に「ポイント・ビューウィック」に招請する事が決まった日に、「モリヤの笛」を由佳に渡して貰うべく八木沢に会った時、八木沢に羽交い絞めをされた為、彼と共に宇宙に旅立つ事に成った。
 氷室はその後、「光の守り手」の仕事に従事すべく、一旦、地球に戻るが、地球人類にウォークインしたリンドウに説得されて、由佳を救出をする為に、地球の三姉妹惑星のひとつで今は空間の裂け目に封印されている「惑星セラのエデン大陸」に赴く。

 
【光軍総省所属:天の川銀河 第7艦艇軍師団:オリオン連合大艦隊 第1枝艦隊: 東オリオンの腕守備艦隊(通称:ペテルギウス守備艦隊)】

④リンドウ
 下位五次元の存在で、族種は精霊族。
 階級は「精霊属性」

 主人公の由佳に取っては宇宙的な本来の母でも有る、女神宗家の「現大女神(あらわれのおおめがみ:現在に於ける全女神の統括責任者)サラフィーリア」からの依頼で、リンドウは彼の祖父が発明した「モリヤの笛」を使って由佳の生活振りをウォッチすべく、ペテルギウス守備艦隊の「空母艦ポイント・ビューウィック」の艦内に降臨した。
 だが、由佳の現在に於ける転生先で有る地球での彼女の生活振りは単調を極めた物で有ったので、リンドウは直ぐに由佳が外出や就寝した時に、「モリヤの笛」を世界各地に飛ばして地球人類の観察に没頭した。
 その成果で、リンドウの地球人類に対する理解や知見が深まった頃、彼はダークサイドの流れを汲む「フライズ多次元連合艦隊」から「ライツ軍」に対して宣戦布告が有った事を知る。
 「フライズ多次元連合艦隊」は、「低位五次元」のフライズに於ける首脳部でも有る「枢密院」の決定で、「低位五次元」の艦隊を筆頭に、三層から成る「四次元の統合艦隊」、更には実戦経験も有る「三次元フライズ艦隊」で構成された、圧倒的な戦闘艦数を誇る大艦隊で有る。
 彼らの高次元艦隊は「琴座の大ポータル」を使って三次元に「ボディチェンジ」して襲来する事は予め分かっていた。
 だが、彼らと本来は対峙すべき「オリオン連合大艦隊」は辺境の宙域に於ける紛争を調停する為に遠征しており、本隊の「オリオン連合大艦隊」が琴座宙域に戻るまでの間、リンドウが乗船している「空母艦ポイント・ビューウィック」を含む「ペテルギウス守備艦隊」が、開口が真近い「アンチャラプレーン」を守備しつつ、敵の「フライズ多次元連合艦隊」を足止めしなければ成らないと言う難題に直面する。
 その時、やはり「大女神サラフィーリア」からの依頼で、上位五次元存在のリルジーナと上位四次元存在のマヤが「ポイント・ビューウィック」に相次いで降臨して来る。
 女神属性のリルジーナは「大女神サラフィーリア」が、娘で有る「ユウカ(由佳)」をこの戦闘に参戦させる事を決断したとリンドウに伝え、彼女を「ポイント・ビューウィック」に招請する様に彼に依頼する。
 かくして、それまで「モリヤの笛」越しに見て来たユウカと、「ポイント・ビューウィック」の艦内でリンドウはリアルに対面した。
 その時からリンドウは、色々な形で由佳をサポートする役割を果たして行く事に成る。


⑤マヤ(マーヤ・ミルドレン)
 上位四次元の存在で、族種は妖精族ピクシー種
 階級は「真妖精」
 
 彼女は、地球の三姉妹惑星のひとつでも有る「上位四次元の惑星ララ」に於ける「パシェラ王国」の住民だったが、三次元への降臨が解けた後、ベルグスタン小公国の女公爵に任じられた。
 マヤの今世での父親は、偉大な軍人として著名な「ロッキンガム・ミルドレン准帥」で有る。
 彼は、三次元オリオン宙域で最後の戦役とも呼ばれている「テッソン戦役」に、上位四次元を代表して参戦しライツ軍の勝利に貢献した。
 しかし、敗走する「敵フライズ三次元艦隊」を追撃中に、フライズ軍の「レーマンド大元帥」指揮下の艦隊が行った、有名な「レーマンドの仁王立ち」に遭遇し戦死した。
 マヤは、ハローズ大尉が操縦する「最新鋭高速戦闘艇テンペスト」にユウカと共に搭乗中、「フライズ多次元連合艦隊」の砲撃に遭い、ワープで避難した際に「惑星セラのエデン大陸」に不時着した。
 マヤは自らの降臨可能期間が過ぎて、故郷の「上位四次元惑星ララのバシェラ王国」に一旦は帰還したが、「惑星セラ」に残して来たユウカとハローズを救出すべく、三次元の「惑星セラ」にウォークインする。
 そして、そこからマヤの新しい生活が始まるのだった。


⑥リルジーナ
 上位五次元の存在で、族種は女神族天母女神種 
 階級は「女神属性」

 女神宗家の大女神は娘を一人しか産まないので、その娘に叔父や叔母は居ないが、宗家以外の大女神は基本的に三体の女神を生む。
 従って、天の川銀河の初代大女神で有る「エレノア」が産んだ三姉妹の内の、「次女(天母女神)」と「三女(地母女神)」の家系が今日まで多くの女神達を産み出して来た。
 精霊族や天使族の家系は父方のサイヤーラインで有るが、女神族の家系は、精霊を触媒として娘を産むので生物学的な父は存在せず、ファミリーラインのみで有る。
 敢えて父と呼ぶなら「落女神(おちめがみ:ネガティブエネルギーに染まって堕天使との間で娘を産んだ女神の事:この出産も精霊の触媒を経た正統な手続きを踏んでいた為、オールザットイズはこの新しい出産形態に対しても生命のスパークを与えた。これがライトサイドが言う所の魔女神(まじょ)の誕生経緯で有る)」を除けば、女神全員の父がオールザットイズに成る為に、女神族に取ってサイヤーラインは意味を持たない。
 勿論、輪廻転生世界の中では、転生中のユウカの様な子女神や、女神属性でも稀に異性の生命体と交わって子を成す事は有るが、それは飽くまで輪廻転生世界の出来事に過ぎず、その子は性別に依らず女神的な気質を受け継いだとしても、それは本来の意味での「女神性」が宿った訳ではない。
 輪廻転生世界の中で、本来の宇宙的な意味での「女神性」は、真なる女神が転生した時のみ発現される。
 本題のリルジーナで有るが、彼女は「天の川銀河初代の大女神エレノア」の次女「ルミナスロンド」の「直系家系(長女系統)」なので、女神テラや女神ガイアの様に何処かの天体で地母神に成る事は無い。
 尚、女神界には「天母女神」が産んだ三女は「地母女神」に、逆に「地母女神」が産んだ長女は「天母女神」に成ると言う原則が存在しており、その原則に依って「天母女神」と「地母女神」のファミリーラインが混じり合う仕組みが担保されている。
 「地母女神」で有る「大女神ティアマト」が産んだ三姉妹、女神ララ、女神テラ、女神セラも、それから前地球の地母神テラから見れば従妹に当たる女神ガイアも「エレノアが産んだ三女のパールサティ」の家系で有る。
 因みにティアマトの長女ララは、長女で有るが故に本来は「天母女神」に成る定めだったが、次期地球の有力候補がティアマトに関連する惑星群に絞られて来た為に、女神属性から女神に昇格した際に、彼女は女神宗家の許可を得て「地母女神の道」を選択した。
 こうした女神の家系図で言えば、リルジーナの「祖母(長女)」の「真ん中の妹(次女)」が「大女神ティアマト」で、「下の妹(三女)」がガイアの母で有る「大女神デメテル」で有る。
 従って、リルジーナから見れば「女神ララ三姉妹」や「女神ガイア」は「従叔母」に該当する。
 現在、リルジーナは次代を担う「天母女神界のエース」として期待を一身に受けている女神属性で、宗家大女神のサラフィーリアからの信頼も厚い。 
 この物語の中に於いてリルジーナは、三次元空間に降臨中、サラフィーリアからの期待に応えてライツの「オリオン連合大艦隊」とフライズの「多次元連合艦隊」との停戦協定を成立させた。
 そして、降臨可能期限が過ぎて彼女は元々の所属次元で有る上位五次元空間に帰還する。
 その後リルジーナは、女神族で有る故に「ウォークイン」が出来ない事を残念に思いながらも或る方法を思い付いた事で、リンドウやマヤとは異なった形でユウカをサポートする事に成る。


⑦ハローズ
 上位三次元の存在で、族種は動物族ヒューマノイド種
 階級は「バーナードエグジスタンス」

 バーナード星系「惑星デボン」の出身。
 現在は、「空母艦ポイント・ビューウィック」のエースパイロットで有る。
 彼の愛機は「最新鋭超高速戦闘艇テンペスト号」で、軍での階級は大尉。
 ハローズは未だ幼さが残る「アンダーアカデミー学校の在学時代」からバーナード星系を代表する卓越した名パイロットとして名を馳せた。
 その後、オリオン座の名門「ペテルギウス軍事アカデミー」に入学し、当然の様に「パイロット科」を首席で卒業した。
 「ペテルギウス軍事アカデミーパイロット科」では、「ハローズの前にハローズ無く、ハローズの後にもハローズ無し」と言うフレーズが有名に成る程の卓越した技術を習得し披露した。
 アカデミー卒業後、ハローズは「ペテルギウス守備艦隊の空母艦ポイント・ビューウィック」に配属され、「ペテルギウス守備艦隊」が誇るエースパイロットにまで成長して今日に至る。
 ユウカとの出会いは、ハローズが「亜空間探査機ライラック号」のパイロットに選ばれて、ユウカとマヤを乗せて三次元と四次元の中間に位置する「亜次元」に向かった時で有った。
 この「亜次元」には、「三次元空間に転生した全生命体」の主要な過去世の記憶が保管されている「アカシックレコード(通称:マザー)」が存在し、その「マザー」からユウカが自身の過去世の記憶をリロードしなければ成らない必要性が生じたからで有る。
 その後、ハローズは「惑星セラのエデン大陸」に不時着した為に、物語の終盤までユウカと行動を共にするが、やがて彼自身に取って大きな決断を迫られる事に成ってしまう。


⑧フランツ・エルドラルド
 上位三次元の存在で、族種は動物族ヒューマノイド種
 階級は「バーナードエグジスタンス」

 バーナード星系「惑星ホスパル」の出身。
 現在は、ペテルギウス守備艦隊所属の「空母艦ポイント・ビューウィック」の艦長で、軍での階級は准将。
 甘い響きだが決して邪心が無い「低音ヴォイス」の持ち主。
 エルドラルドは、「ペテルギウス軍事アカデミー」と並ぶもうひとつのオリオン座名門校「リゲル士官アカデミー」に入学し、「上級士官コースの軍事戦略科」を首席で卒業した。
 彼は、最初の配属先で有った「ペテルギウス守備艦隊」の「戦艦ハロ・オブ・レジェンド」勤務時代にめきめきと頭角を現して、当時、艦隊副司令だった「ガルパラス少将(当時)」の目に留まった。
 「戦艦ハロ・オブ・レジェンド」は、艦隊旗艦の「戦艦ベロノアバ・オブ・レジェンド」と並ぶ「サラマイノス級の超大型戦艦」で艦隊の副旗艦でも有った。
 その「戦艦ハロ・オブ・レジェンド」でナンバー3とも言える「参謀長兼務首席艦長補佐官」にエルドラルドが就任した時、艦隊司令に昇進していた「ガルパラス中将」から最新鋭空母艦「ポイント・ビューウィック」の艦長を命じられる。
 そして、その理由は定かでは無いが、この「空母ビューウィック」にリンドウ、マヤ、リルジーナと言う、フライズ軍との戦闘に於いて鍵を握る「高次元存在達」が次々と降臨して来た。
 エルドラルドは、彼ら高次元存在が「ペテルギウス守備艦隊」を救って呉れるとの直感を得て、彼らを尊敬し丁重に持て成すと共に、惜しみなく彼らとユウカ達を援助した。


⑨ブリング
 上位三次元の存在で、族種は動物族ヒューマノイド種
 階級は「モーメンタリアン」

 白鳥座ベッセル星系「惑星モーメンタ」の出身。
 ブリングの父は、「オリオン連合大艦隊」の前身で有る「オリオン統合艦隊」で有名なパイロットだった。
 珍しく休暇を取って「惑星モーメンタ」に帰省した際には、父は幼い愛息のブリングを乗せてベッセルの宇宙空間を遊覧飛行して戦闘艇の操縦技術を伝授した。
 そうした経験を積んだ事で、「エレメンタル・キンダークラス」に在籍中、ベッセル星系が生んだ英雄「バイトマス大元帥」の名を冠にした「バイトマス杯艇機操縦競技会のアンダーエレメンタルの部」で、幼い「キンダークラス」の在籍者としては、同競技会史上、初めて優勝を収めた。
 そしてブリングは、「第252代エレメンタル・バイトマスの称号」と「バイトマス杯」を手にしたのだった。
 その後、成長したブリングは、ハローズと同じ「ペテルギウス軍事アカデミー」に入学してパイロット科」を首席で卒業した。
 ブリングは、ハローズの5期後輩に当る。
 現在は、「空母艦ポイント・ビューウィック」の三席パイロットで、愛機は「最新鋭超高速戦闘艇サンダーストーム号」。
 ブリングの軍での階級は「小尉(本人に通知が無いまま、ユウカとのテスト飛行前に中尉に昇進)」と言う事に成っているが、実際は中尉に昇進していた。
 だが、フライズ軍との戦闘中に「愛機サンダーストーム号」が敵に捕捉された為に、自身の昇進について、彼は未だ知らないままで有る。
 一方、「空母ビューウィック」の「次席パイロット」で有る「ジュンタール中尉」が、ヴィトゲンターン中佐の精鋭部隊に引き抜かれる事が内定した時、フライズ軍のアンチャラプレーン侵攻が判明して、ブリングはその後も「ビューウィック」の三席パイロットとして任務を全うする。
 そうした中、ネオルシフとニビリアンズの同盟艦隊と対峙する為、ブリングも「ペテルギウス守備艦隊」と共に「エリダヌス座イプシロン星東側宙域」に赴こうとしていたが、八木沢から哀願されて八木沢と共に「サンダーストーム号」でユウカの捜索と救出に出向く事に成る。
 

⑩コーネル・ヴィトゲンターン
 上位三次元の存在で、族種は動物族ヒューマノイド種
 出身と階級は「不詳」

 当然ながら、オリオンの腕出身者ばかりの「オリオン連合大艦」の中で、自称では有るが、ヴィトゲンターンは「サジタリウスの腕(射手腕)」の射手座 ロッソ星系「惑星ギボン」の出身と言う事に成っている。
 現在は、「ペテルギウス守備艦隊」で首席パイロットをハローズに譲って、自らが率いる精鋭戦闘艇部隊「 驟雨の虹」の部隊長で、軍での階級は中佐。
 今回のフライズ軍との戦闘を心待ちにしていた唯一の人物でも有る。
 それはフライズ軍の「レーマンド元大元帥」が参戦する事を知って、彼との一騎打ちをヴィトゲンターンが夢見ていたからだ。 
 ヴィトゲンターンには、「レーマンドの仁王立ち」を戦闘艇だけで打ち破る秘策が有って、それを試したくて腕が鳴っていたのだ。
 只、そうした事とは別に、ヴィトゲンターンは謎多き人物でも有った。
 彼が名乗る「射手座 ロッソ星系惑星ギボン」は、大銀河連合の「公式惑星一覧」に登録が無く、故に階級も無いからだった。
 階級は、自身の出自を明らかにする為の物で、公的な機関で何かの証明を受ける時や見知らぬ艦隊等と交信する際には必ず求められる物なのだが、大銀河憲章で義務付けられてはいないので、「階級不詳」でもヴィトゲンターンは法に違反している訳では無い。
 しかしそうした謎が謎を呼んで、ヴィトゲンターンが大切にしている品物に「オメガ星雲を表す図章」が刻まれいる事も有って、彼は竜骨腕の「バラ色に輝くオメガ星雲」から来たのではないか?と皆からは噂されている。
 だが、そう言った噂を吹き飛ばす程、戦闘艇の操縦では他者の追従を許さなかったばかりか、部隊長としての統率力や、作戦参謀としての高い能力等を発揮するので、ガルバゴス司令の懐刀として司令から厚い信任を受けている。
 そんなヴィトゲンターンだったが、或る日、ユウカが不時着した「惑星セラのエデン大陸」で敵軍の将として突然に姿を現す。


⑪ルードウィッシュ・ガルバゴス
 上位三次元の存在で、族種は動物族ヒューマノイド種
 階級は、「リゲリアン」
 
 オリオン座のリゲル星系 惑星デバイアンタスの巨大衛星レジェの出身。
 現在は、「ペテルギウス守備艦隊」の最高位で有る司令で、軍での階級は中将。
 ガルバゴスは、「リゲル士官アカデミー」に入学し「上級士官コースの砲撃科」を卒業したが、配属された「オリオン連合大艦隊」の重巡洋艦で砲撃手としての評価は低かった。
 戦闘訓練でも余りにも的を外してしまうので、その重巡洋艦の艦長はガルバゴスを砲撃手として育てる事を断念して、彼を参謀室付きの書記に配置転換させた。
 この配置転換が契機に成って、軍事作戦の企画力だけでは無く、ガルバゴスが持つ軍人としての砲撃手を除くトータルな能力の高さが証明されて、「最新鋭高速駆逐艦ガディブ」の艦長に抜擢される。
 そして、彼の名前が一躍、有名に成ったのはテッソン戦役での大活躍で有った。
 上位四次元で名高い「パシェラ連合艦隊」を引き連れて参戦した、「ロッキンガム・ミルドレン准帥大提督」の的確無比の指揮の元、高速駆逐艦の機動力を最大に生かして敵陣を攪乱すると共に、「駆逐艦ガディブ」の単艦で、敵の総大将「レーマンド大元帥」騎艦の「戦艦ゼルツベス・フライ」に攻撃を加えて「ゼルツベス・フライ」に被弾させた。
 この被弾を受けて、レーマンド大元帥は総軍撤退を決断する。
 これが世に言う「ガルバゴスのガディブ単艦駆け」で有る。
 十分な成果を挙げたので深追いは禁物だと「ミルドレン大提督」からガルバゴスに忠告の連絡が入ったのだが、若くて戦意に燃えているガルバゴスはそのまま敵の旗艦「ゼルツベス・フライ」を追撃した。
 このままではガルバゴスが危ないと思ったミルドレンは、「パシェラ連合艦隊」を率いて「駆逐艦ガディブ」の後を追った。
 果たして、敗走中の筈の「レーマンド艦隊」が立ち止まり、所謂、「レーマンドの仁王立ち」の陣形を組んだ。
 想定外の敵に対応に、ガルバゴスの「駆逐艦ガディブ」も追撃を止めたが、その時には「レーマンドの仁王立ち」は第2形態に移行していて、「分散包囲の陣」で「駆逐艦ガディブ」は敵艦隊に包囲されてしまった。
 そこに駆け付けた「パシェラ連合艦隊」との間で砲撃戦が開始された。
 敵の「レーマンドの仁王立ち」が、第3形態の「包囲陣内一斉射撃」に陣形を変化させた為に、ガルバゴスを救うべく「ミルドレン大提督」は自らが乗船している旗艦「パシェラの花道(フラワーロードオブパシェラ)」を、「一斉射撃の陣」内に突入させた。
 その結果、「包囲陣」を形成していた敵艦隊はほぼ壊滅されて、ガルバゴスの「駆逐艦ガディブ」は無傷だったが、旗艦「パシェラの花道」の方は敵の一斉射撃を受けて沈黙していた。
 それから直ぐに「レーマンド大元帥」は総撤退の継続を命じて、フライズ軍は戦場から迅速に去って行った。
 ガルバゴスは、直ぐさま「ガディブ」を「パシェラの花道」に横付けしてブリッジに駆け上がったが、そこには敵の一斉射撃の衝撃で頭部を負傷した「名将ミルドレン大提督」の姿が有った。
 虫の息のミルドレンは、故郷で有るパシェラ王国の国花、パシェラローズを象った指揮杖をガルバゴスに手渡すと息を引き取った。
 彼がガルバゴスに残した最後の言葉は、「君は若い頃の私に似ている。この杖には心有る軍人の魂が宿っている。これを君に持っていて欲しい」だった。
 沈黙した「パシェラの花道」では蘇生治療が出来ないので、ガルバゴスは驚く程小柄なミルドレンを抱きかかえて「ガディブ」のコクーンで蘇生治療を懸命に行ったが、抑々、慣れない三次元のマテリアルボディに降臨して身体に無理を重ねていた「名将ミルドレン」は、必死の看護の甲斐も無くは帰らぬ大提督と成ってしまった。
 戦い自体はライツ軍の大勝利で、ガルバゴスは英雄的な扱いを受けたが、ミルドレンを戦死させた悲しみと、自らの判断の甘さへの後悔で、ガルバゴスは悶々とした日々を長く送った。
 だが或る日、不思議な事に「パシェラローズの指揮杖」が七色に輝く様を目の当りにして、ガルバゴスはミルドレンから啓示を受けたと感じた。
 それからのガルバゴスは、「名将ミルドレン准帥大提督」の遺志を自分が引き継いで、勇敢で賢明な軍人としてライツの為に身も心も捧げようと改めて誓って立ち直った。 
 だがガルバゴスが、「空母ビューウィック」に降臨して来たマヤが、敬愛して止まないミルドレンの娘だとは知らないまま、マヤは上位四次元に帰還してしまったのだった。


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