小学生の頃、私は栃木県那須高原に住んでいた。
山々に囲まれ、森があり、小川があり、小動物の足跡を辿って、よくわからない土地に迷いこんでしまった小さな大冒険は、今でも良い思い出である。
栃木県は『太陽神』の国だと勝手に感じている。
『日光』という地名は、元々『二荒(ふたら)』と呼ばれてた土地を、かの弘法大師『空海』が「にこう」と呼んだことが始まりだという説があるらしい。
栃木県はかつて『下野国』であった。
下野国一宮は『宇都宮二荒山神社』と『日光二荒山神社』である。
『二荒(ふたら)山』とは、日光山の主峰『男体山』のことであり、その語源は、観音菩薩の浄土『補陀落(ポータカラ)』だという説が有力であるようだ。
ではなぜ「日光」なのであろうか。
栃木県の地名はとても興味深い。
例えば、『鬼怒川(きぬがわ)』。
日光市の鬼怒川温泉で有名。
なぜ、「鬼が怒る」という漢字が当てられているのか。
大昔、栃木・群馬地方は『毛野国(けのくに)』であり、そこを流れる『毛野川』が訛化した…と言われていたり…
(ケノ⇒キヌの変換は、まるで沖縄方言のようで面白い)
元々は「絹川」であったと言われていたり…
様々説はあるが、個人的にはこう思う。
『絹(シルク)』とともにやって来た渡来人の支配に、土着の神あるいは民である『鬼』が怒ったのではないかと。
それを忘れない為に名付けたのではなかろうかと。。
(考えすぎか)
『鬼怒沼の機織姫』や『絹姫』などという伝説もあるらしい。
『乙姫』が出てくる話も。。
『鬼怒沼の怪』という伝説では、腕のいい猟師が沼に棲む大蛇を撃ち殺すと、大洪水が起こる…という描写がある。
どこぞのオリエンタルな神話に繋がりそうな話である。
この付近には『竜』のつく地名が多い。
紫竜峡、青竜峡、白竜峡、虹見の滝、白竜ヶ淵、龍王峡…
竜のつく地名は、大昔に災害があった可能性が高いという。
その激しさ、荒々しさが『竜』のように見えたのだろうな。
竜巻なんて、竜そのものである。
「那珂川(なかがわ)」も「ナーガ(蛇神)」からなのではないか。
しかし、それだけではないだろう。
そこには、竜神であり太陽神が見え隠れしているのだ。
栃木県に「岩舟町」という名がなぜ存在するのか。
二荒山をなぜ「日光山」としたのか。
「竜」のつく地名がなぜ多いのか。
その答えは『宇都宮』にある。
『宇都宮』は「一ノ宮(いちのみや)」が訛化したという説もあるが、私の勝手な見解は違う。
『宇都宮』とは『ウツのみや』。
古代メソポタミア『シュメール神話』の太陽神『ウツ』が関係しているのだ。
そして、竜神『ニギハヤヒ』は同一神であると考えている。
太陽神『ウツ(ウトゥ)』の紋章は『六芒星』であり、『宇都宮市』の市章もまた…
『六芒星』である❗
つづく。
ではまた❗
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