↑のつづき。
さて、『弁財天』と宗像三女神の1柱『市杵嶋姫命』が同一視されており、『市杵嶋姫命』と『瀬織津姫』が同一視されている。
それならば、『弁財天』と『瀬織津姫』も同一視出来なければ、辻褄が合わないのである。
水の女神は川の流れのように繋がっている。
『琵琶湖』
約440万年前に形成された古代湖。
琵琶湖からは、90を越える湖底遺跡が見つかっており、古いものだと旧石器時代にまで遡ることができるのだそうな。
琵琶湖の語源は、その形が楽器の「琵琶(びわ)」に似ていることから(弁財天の持つ琵琶である)という説や、アイヌ語で「貝を採るところ」という意味から…等がある。
琵琶湖には、『竹生島』『沖島』『多景島』の3つの島が浮かんでいる。
○竹生島
『竹生島』には『宝厳寺』があり、本尊は『大弁才天』。
日本三大弁才天のひとつなのである(あとの二つは厳島神社と江島神社)。
さらに、『都久夫須麻神社』が鎮座しており、その祭神は以下の四柱。
『市杵嶋姫命』
『宇賀福神(うがふくじん)』
『浅井比売命(あざいひめのみこと)』
そして、『龍神』である。
龍神は『八大竜王』の一尊『黒龍』のこと。
この神社の琵琶湖に突き出した場所には『龍神の拝所』がある。
『龍神』。
○沖島
『沖島』には「奥津島神社」が鎮座しており、その祭神は『奥津島姫』。
奥津島姫とは宗像三女神の一柱『タキリビメ』のことである。
奥津島神社の神紋は「笹竜胆」であり、「笹」は「竹生島」と繋がる。
そして、「竜」。
○多景島
ちなみに、『多景島』は元は『竹島』と呼ばれていた。
琵琶湖に浮かぶ島のことをざっくり書いたが、本題はここからである。
琵琶湖から唯一流れ出る河川『瀬田川(淀川)』。
流れ出た所に鎮座しているのが『佐久奈度神社』。
その祭神は『祓戸四神』。
四神の一柱こそが、
言わずと知れた『瀬織津姫』なのである。
水の女神は川の流れのように繋がっている。
最後に、琵琶湖にはとても面白い逸話がある。
琵琶湖の形が、『淡路島』とそっくりだというのだ。
はて、淡路市の多賀のことかな❓…と思いきや、
「淡海」とは「近江」、現在の『琵琶湖』のことである。
そして、琵琶湖の東側にはなんと、
『多賀大社』が鎮座している。
祭神はもちろん、『イザナギ・イザナミ』である。
どちらも「多賀」と「淡」に関連している。
まるで、淡路島をくりぬいた後に出来たような琵琶湖。
淡路島と琵琶湖は対の存在なのであろうか…
さらに、大阪府吹田市には『伊射奈岐神社』が二ヶ所あり、前述した二社の間に位置する。
つまり、この三社は…
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