さて、なぜだか最近、『臼(うす)』と『杵(きね)』が気になっている。


満月を見たときに、ふと思ったのだ。


「なぜ、月にウサギがいるのか」


「なぜ、餅をついているのか」

陰暦十五夜の月、つまり満月のことを「望月」という。

「望月」⇒「餅つき」に転じたという説がある。


ならば、「ウサギ」は…



「月のウサギ」という概念はそもそも、インドの伝承からきたのだとか。

「ある日、猿と狐と兎が、空腹で倒れている老人を見つけた。
老人に食べ物をあげようということになり、猿は柿を、狐は魚を取って帰ってきた。
しかし、兎はどんなに頑張っても何も持ってこれなかった。
心優しい兎は、「私を食べてください」と言って火の中に飛び込み、自分の命を老人に捧げたのだった。」

老人は実は神様であり、心を打たれた神様は、兎の好きだった月の世界に住まわせてあげたのだそうな。


また、兎を憐れんだ老人が、焼けた兎の皮を剥いで月に映し、兎が生き返る…という話もあるらしい。


なんか、『因幡の白兎』の話を思い浮かべてしまう。



また、古代中国では、月のウサギは杵を持って不老不死の薬を作っている…と言われていた。。


それが本当であったなら、『徐福』や『ギルガメシュ』は、かぐや姫に頼んで月に行かなければならなかったろうな。。







さて、お正月に餅をつくのは『歳神様』に鏡餅を捧げる為だが、それに使用する「杵と臼」には重要な意味が隠されているのである。


アイヌ語では「臼」は「ニス」、
「杵」は「イユタニ」と呼び、「イユタニ」はオリオン座の三ツ星のことを表す…というのも面白い。



宮崎県には「臼杵」という地名がある(大分県にもありますね)。

あの天孫降臨の地としても有名な『高千穂』は、「西臼杵郡」にあるのだ。

天孫と言えば、『瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)』である。


その名には、『杵(きね)』の字。


ならば、当然ながら、『臼(うす)』は…❓




『瓊瓊杵尊』と表裏一体の関係。




『ニニギ』より以前に天孫降臨したとされる御兄弟、『ニギハヤヒ』。

つまり、シュメールの太陽神『ウツ(ウトゥ)』。


『臼(ウス)』は『ウツ』であるのだ。


結局いつもこの神様にいきつくのよね(笑)




『杵(ニニギ)』と『臼(ニギハヤヒ)』。

しかし、その関係は「持ち(餅)つ持たれつ」ではない。。



つづく。

ではまた❗



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