↑のつづき。
さて、素晴らしき日枝神社を後にして、市街とは逆方面に徒歩15分。
江戸時代後期、を田中大秀は「荏名(えな)」を
「胞衣(胎盤、へその緒)」のことだと解釈し、江戸時代には衰退していた当社、稲置の森にある祠堂を、延喜式に見える式内社に比定し、再興した。
そしてなんと、田中大秀自ら、当社の神主になってしまったのだ。
先程渡ってきた「神橋」も田中大秀の設計で、洪水でも落ちないよう工夫されている。
その情熱、恐れ入ります。
飛騨口碑では、懐妊していたイザナミが、現在の高山市へ出掛けていた際に産気づき、この荏名神社の辺りで産まれたのが、アマテラスなのだそうな。
「江名子町」の地名はその名残りなのだとか。
同じような伝承が、岐阜県中津川市に鎮座する、
『恵那(えな)神社』にもあり、奥宮は恵那山の頂上にある。
天照大神の胞衣を、山に納められたというのだ。
胞衣山⇒恵那山になったというわけである。
付近には胞衣を洗った場所と言われる『血洗神社』が鎮座している。
ホツマツタヱにも似た記述があることも述べておこう。
不思議なのが、この高山市の荏名神社が天照大神に関連するのなら、祭神は天照大神あるいはイザナミでも良いのでは…と思うのだが、真相は闇の中。
まあ、個人的には『アマテラス』という存在は一柱ではないと思っているので、様々な地域に伝承があっても良いとも思う(その方がおもしろいし)。
これは、平成13年、高山市と姉妹都市提携30周年を記念して、長野県松本市から贈られたもののようだ。
この付近を通る道は、松本(善光寺)や江戸へ至る、重要な街道だった。
道祖神は旅人を守ってくれるのである。
ワタシも旅人と言えば旅人。
いつも有り難う御座います。
素敵な川が流れる、落ち着いた神社でした。
さて、次だ次。
つづく。
ではまた❗
参拝日2023/01/18
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