さて、今回の「ふと思った話」は
土老翁(シオツチノオジ)』と
田彦命(サルタヒコ)』って
共通点があるよね~というお話。


まずは、どちらも導きの神様。

有名な話で言えば、
猿田彦命は瓊瓊杵尊を地上まで道案内をし、
塩土老翁は山幸彦を海神の宮に案内した。


どちらも「縁(えん)」を紡いだとも考えられるために、「猿(えん)」と「塩(えん)」が神名に入っているのかもしれない。





全国にある『白髭神社』の祭神は、ほぼ猿田彦だが、塩土老翁が祀られている場合もある。


塩土老翁の「導き」には、
「潮の満ち引き」もかかっており、
航海の神である。

猿田彦もまた、海で漁をしている描写があり、
似たような神格を持つ。





猿田彦は瓊瓊杵尊が天降る際に
天と地を照らした為に
『太陽神』とされている。


さすがに塩土老翁は太陽神ではないだろう…

とは思うが、『太陽』と『塩』は繋がるのだ。



『太陽』はラテン語で『sol(ソル)』。

『塩』はクロアチア等で『sol(ソル)』と
ほぼ同音。

そして、『塩』をラテン語にすると
『 sal(サール)』。

スペイン語だと『 sal(サル)』❗


『猿』も『塩』も
ソル」であり「サル」であり
エン」とも読むのである。



『塩土老翁』と『猿田彦命』を同一神とする説がある背景には、こういった共通点の多さも関係しているのかもしれませんね~。
※ちなみにワタシは別の神だと思っている(笑)



さてさて、少し話はそれるが、
太陽神『天照(アマテラス)』は
海の神『海照(アマテラス)』とする説もある。



世界の神話を見ると、太陽神はほぼ男神であり、
太陽神が女神である日本は珍しいようだ。

太陽の巫女が神格化された存在が
女神アマテラスだとも言われている。


海女を照らす太陽の神とも解釈出来そうだ。



そんな中、
面白いのが、北欧神話と日本神話の共通点。


『ムンディルファリ』は、自分の子供があまりにも美しかった為に、
娘の名を『ソール(太陽)』、
息子の名を『マーニ(月)』と名付けて、
神々の怒りを買ったのだそうな。


太陽の女神と月の男神の姉弟。


神話はやはり、民族の移動とともに繋がっているのだなぁ…と思う今日この頃である。




つづく。


ではまた❗





●おまけ

インドネシアのスラウェシ島のある地域では、
塩のことを「シオ(sio)」と言うのだそうな。





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