マイナス薄型加工

一般消費者、眼鏡作製技能士を志す方に向けて

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プラス薄型加工は凸レンズの超薄型仕上げです。

マイナス薄型加工は凹レンズのコバを削り『ツボクリ』状にすることで薄く厚みを目立たせなくする加工をいいます。

平らに削り落としたレンズを『マタヘイ』、削り込み部分に丸みを付けたレンズを『マタロウ』といいます。

マイナス薄型加工(マタヘイ、マタロウ)

ファセット(Facet)加工とは

宝石の表面に多数作られたカット面の1つを『Facet(ファセット):切小面』といいます。

眼鏡レンズの『ファセット加工』とは、レンズ側面を斜めにカットした部分を鏡面仕上げにする加工をいいます。

  • ファセット加工の別名
    • ダイヤモンドカット
    • メッツ加工
    • コバカット
    • ファセット加工・・など

ダイヤモンドカットのデザインは沢山あります。

例えば、Round、Princess、Emerald、Radiant、Oval、Pear、Marquise、Heart・・などです。

綺麗に反射するように計算され、カット面の数や角度などが決まっております。

エクセレントカット

綺麗に見えるようにカットしなければなりません。

薄型加工の外観と視野

レンズのコバを削る時には、下図のように視野を考えなければなりません。

コバカットしても、見え方にあまり影響ない部分

上図の灰色部分(削っても良い部分)を、どのように削るかを考えます。灰色部分の削り過ぎは、正面から目立ちます。

⦿黄色部分は、レンズ前面から見た時に『白く見える』部分です。
⦿灰色部分は、レンズ後面から見た時に『白く見える』部分です。

コバカットの外観

カットして鏡面仕上げをした範囲は、相手側から光って見えます。

削る部分(カットして鏡面する)は『個人のセンス』です。

正解は、削る本人が決めるものでは無く、眼鏡を掛ける本人が良いと思うかどうかだと考えます。

他の人が削ったコバカットを批判するなんてことは『傲慢』です。

コバを実際に削ってみました。

−9.50D(屈折率1.67AS)のレンズを斜めにカットしてみました。

コバカット:左から8.5mm、5.5mm、5.5mm
コバカット:左から8.5mm、5.5mm、5.5mm
コバカット:左から8.5mm、5.5mm、5.5mm

管理者個人としては、真中ぐらいの角度が好きです。

コバカット:左5.5mm、右5.5mm

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