皆さん、こんにちは(^^)/
今回は『強迫症や不安症で悩む方の性格の特徴』について書いていきますね。
実は、強迫症や不安症で悩む方にはある一定の神経質な性格的特徴があるのです。
この神経質な性格を根っこにして、
様々なストレスを抱える場に遭遇し、悪循環が発生し、
次第に不安症や強迫症の症状に発展していきます。
今回お伝えしたかったことは、
実はこの性格はマイナスの側面ばかりではなく、
同時にどれもプラスの側面があるともいうことができるのです。
マイナスしかないように感じていた自分の性格の中に、実はプラスの側面があり、
この性格をよりよく活かすことさえ出来れば、自分の人生を大きく前進させていく可能性を秘めているということをぜひ知って頂けたらと思います(^^)
1⃣完璧主義
一つ目は、完璧主義です。
強迫症や不安症で悩む人は、中途半端なことが嫌いで、すべてのことを完璧、完全にこなそうとします。
また、あらゆることに「~しなければならない」「~すべき」というべき思考が強く、規則、理屈、ルールを完璧に決めて、その通りにしないと気がすまないという点があります。
この完璧主義やべき思考の観点で見ると、
自分も、他人も、物事も、完璧の状態ではないから
常に足りない、不足している、欠点があると感じられてしまい、すべてのことに対して否定的に、批判的に見てしまう傾向があります。
生きていく上では、足りなさやあいまいな状況に対して
柔軟な対応をしたり、周りの状況に臨機応変に合わせたりしていく必要もありますが、
完璧主義が強すぎると、そのような柔軟な対応がうまくできず、人間関係でぶつかったり、仕事を進めていく上でも適切に対応できず、その度に大きなストレスを抱えてしまうことも多いことかと思います‥
でも、この完璧主義の性格は、うまく生かすことができれば、
どんなことにも真面目に熱心に徹底的に取り組もうとする性格にもなります。
例えば、学問や研究、スポーツ等、物事を突き詰めて取り組んでいく力にもなっていきますので、
何かの分野で大成していくことが出来る性格ともいえるのです★
2⃣内省的/繊細/心配性
心のベクトルが自分の外側に向かうのではなく、いつも自分の心の内側に向いていて、常に自分の心の状態やあり方を分析したり、顧みる傾向があります。
いつも自分の内面を顧みているからこそ、すぐに些細な不調や不快な感じに気づき、とても気にしてしまいます。
とても繊細な性格で、ささいなことにも過敏に反応する性質があります。自分自身の状態や環境的なことでも、些細な変化にいち早く気が付きます。
また、心配性でもあるので、自分のこと、人間関係、様々な出来事、将来のこと、あらゆることをネガティブに捉える傾向があります。
それによって何かの物事を前にして、考え過ぎて、心配や不安が高まり過ぎてしまい、実際の行動に入っていくことが怖くなり、身動きが取れなくなってしまっていることが多いです。
良い面としては、
内省的で繊細だからこそ、
誠実で嘘をついたりしないし、
細かい所に気付き、ミスが少なく、
なにより自分の生活や人生を顧みて、生き方をよりよく軌道修正していくことも出来るとも言うことができます。
3⃣執着心/向上心が強い
執着心が強く、1つのことにこだわってしまう傾向があります。
どんなことでも粘り強く徹底的に行おうとしますが、
その執着心が、自分自身の中に発生した不安や強迫観念などにも、どこまでも徹底的にこだわってしまうようにさせます。
でも、この執着心があるからこそ、症状を乗り越えていきたいという粘り強さだったり、回復することを諦めない強さにもなっていきます。
また向上心が強く、負けず嫌いの性格も持ち合わせています。
向上心が強すぎるがゆえに、
自分の中に生じた不安や欠点、足りなさをそのままにしておくことが出来ず、一刻も早く何とかして取り除こうとするあまりに、
逆に不安や強迫観念に意識を集中させてしまい、さらに不安になっていくという悪循環に巻き込まれてしまうことがよくあります。
しかし、この向上心や負けず嫌い、執着心を持つ人が、
本来向かうべき目標を設定し、心と体をそちらに向けることさえできれば、とことんまでやり続けていき、高いレベルに達することもあるのです。
今回は強迫症や不安症になりやす性格を大きく3つに分けて紹介しました。
症状にとらわれている時は、これらの性格のネガティブな面が悪循環を生み出す方に発揮されてしまいますが、
カウンセリングや生活の中での実践を通して、微調整を繰り返していくことで、
これらの性格のポジティブな面が発揮されるようになると、
次第によい循環を生み出していくようになり、
以前では、考えられなかったような活動的な人生に変化していくことも十分にありうることなのです。
それだけの可能性と素質を秘めた性格だと私は思っています^^
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