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全国統一小学生テスト難易度 偏差値60の子の結果

全国統一小学生テストは、中学受験生の中での立ち位置の確認にどの程度役立つのか気になりますよね。

一例として、娘の全国統一小学生テストの偏差値と中学入試までに四谷大塚で受けた2年間の模試の偏差値を比較しました。(娘は小学4年生時点での全統小偏差値は60くらいでした)

全国統一小学生テスト偏差値の見方や注意点、全統小を今後の勉強に活用する方法、もっと低学年のうちにやっておけば良かったことなど、わが家が中学入試を終えて実感したことを紹介します。

全国統一小学生テストの難易度と注意点・全統小は難しい

全統小の難易度は小学校のテストより高めです。小学校の勉強に準ずる基本的な問題から、思考力や応用力が問われる問題まで出題されます。

全統小は中学受験向けの勉強をしている子や、低学年からしっかり家庭学習をしている子まで幅広い層が受験しています。小学校の勉強のみで対策せずに受けた子は偏差値が低く出てしまうことがありますが、最初のテストの結果はあまり気にしなくても大丈夫です。

(全統小はカラーテストよりもずっと問題数が多く、中学受験の勉強をしていない子には馴染みがないタイプの問題もあります。社会や理科は、地域によっては学校でまだ習っていない範囲から出題されることもあります)

家庭学習なしで対策せずに全統小を受けて偏差値が高い子は、かなり地頭がいい子だと言えます。

全国統一小学生テストの受験者層と受験者数

全統小受験者数

全国統一小学生テストは、年2回開催されている参加人数が日本最大級の小学生テストです。

2022年6月の受験者数
1年 12,595人
2年 19,353人
3年 25,270人
4年 26,141人
5年 26,772人
6年 24,387人

2022年11月の受験者数
1年 15,879人
2年 20,636人
3年 27,796人
4年 26,799人
5年 25,186人
6年 27,520人

全統小・小学校低学年(1年生から3年生まで)

低学年のうちから中学受験生向けの模試を受ける子はそれほど多くありません。参加人数の多い全国統一小学生テストは、同学年の中での立ち位置の確認、弱点の洗い出し、テスト慣れに役立ちます。

年2回ある全国統一小学生テストを毎回受ければ、目標ができるので日々の勉強のモチベーションもアップすると思います。

全統小・小学校4年生から6年生まで

4年生からは、中学受験の塾に通塾して本格的に受験勉強をはじめる子が増えていきます。4年生までは時間に余裕があるので、テスト慣れのために全国統一小学生テストを受ける中学受験生は多いようです。

5年生、6年生になると受験勉強が本格的になり、塾内での模試も増えてくるので全国統一小学生テストを受ける中学受験生は減っていきます。5~6年生で全統小を受ける中学受験生は四谷大塚と四谷大塚系列塾の生徒中心。他塾の子はあまり受けません。

5年生以降に中学受験の勉強をしている子が立ち位置の確認で模試を受けるなら、全統小ではなく中学受験生向けの公開模試の方がおすすめです。(立ち位置確認ではなく、基礎が定着しているかどうかの確認として受けるのならいいと思います)

全国統一小学生テストの偏差値の目安や、中学受験向けの模試との比較、対策方法をまとめました。

全国統一小学生テストの偏差値と四谷大塚模試平均偏差値の比較

娘の全国統一小学生テストの偏差値と四谷大塚模試(2年間)の平均偏差値を比較しました。

全国統一小学生テストの偏差値 (4年生)

3年生の2月から中学受験の勉強をはじめ、10カ月間自宅学習した結果です。

算数>理科>60>国語>社会>50
4教科偏差値は約59

四谷大塚模試 偏差値平均(5年・6年生の2年間)

娘が4年生2月から、2年間の四谷大塚の模試を受けた結果です。偏差値の平均と四谷大塚進学くらぶのクラスは、ざっくりですが以下のようになりました。(模試ごとに凸凹がありました)

四谷大塚4科平均偏差値(Y偏差値)55程度
娘は2年間、ほぼ四谷大塚のBコース(たまにCコース)でした。

四谷大塚偏差値(Y偏差値)科目ごと
理科>算数>55>国語=社会>50

全国統一小学生テスト 偏差値50の科目|中学受験偏差値と結果

全国統一小学生テストで偏差値50台だった国語と社会は、中学入試直前まで苦戦しました!

四谷大塚の中学受験模試(国語・社会)は、短時間で大量の問題を解きます。処理能力が低い娘には難しいテストで、6年生まで頑張っても時間内に6~7割程度しか埋めることができませんでした…。

中学受験は「時間をかければ解ける」という言い訳がきかないので厳しいですね。

国語

四谷大塚の国語の模試は、最後まで時間内で解けず苦労しましたが、6年生の過去問対策で志望校の過去問を徹底的にやり込んで何とか得点できるようになりました。

社会

社会は単元ごとの凸凹が大きい科目でした。本人が好きな歴史の偏差値は高く、苦手な(興味がない)政治・経済はなかなか覚えられず偏差値が安定しませんでした。6年生では総合問題になり、設問も長くなって苦労しました。

全国統一小学生テスト 偏差値60以上の科目|中学受験偏差値と結果

理科

娘が大好きな理科は伸びました。理科は、国語と社会ほど模試の設問が長すぎないので助かりました。

6年生前半までは、理科の化学や物理の計算が苦手な子が多いようです。(理科は後回しにしがちで、6年後半になって計算を仕上げてくる子が多い)

理科の計算は算数ほど複雑ではないので、5年生のうちに集中してある程度仕上げておくと後が楽だと思います。

算数

算数も5年生までは計算が遅すぎて時間内に終わらず苦労しましたが、四則計算の特訓をして早く解けるようになりました。

解けない問題は地道にスタディサプリやわかりやすいテキストで繰り返し、じっくり基礎固めしたのが6年生になって効いてきました。

全国統一小学生テストの使い方・中学受験の勉強に役立てる方法

全国統一小学生テストは、中学受験生向けの模試とは参加者の母体が違います。マークシート形式で中学受験生向けの模試よりも基本問題の割合が多いので、そのまま中学受験の偏差値に換算できるものではありません。

ただし、子供の得意・不得意の傾向が分かるテストだと思います。

本格的に塾で受験対策する前に、全国統一小学生テストで弱点を洗い出し、その弱点をつぶすために何を重点的に対策すればいいか考えながら今後の学習計画を立てるのがおすすめです。

娘の場合、全国統一小学生テストで分かった苦手な科目や弱点は、中学入試直前まで一緒でした!(暗記が弱い、文章を読んで理解するのが遅い、処理能力が低くて問題を最後まで解ききれない。)

もっと早めに、低学年から弱点の対策ができていれば…と思います。

中学受験 低学年からやっておくとよいこと

わが家は高学年になって、低学年の時間があるうちに処理能力を高める練習(速読や四則計算など)をしておけばよかった…!と後悔しました^^。

計算は、瞬時に四則計算できるようになる訓練(100マス計算か算盤など)をしておくといいと思います。

速読は、ただ早く読めても中学受験ではあまり意味がないので、内容を理解しながら早く正確に読む練習が必要です。速読の練習には親子での音読がおすすめです。

小学生向けの速読法はこの本が役立ちました。内容を正確に理解しながら早く読む方法が書かれています。Kindle Unlimiteで読み放題です!


本を多読している子は、特に訓練しなくても早く正確に読める子が多いようです。語彙力も増えるので読書も沢山しておくといいと思います。

多読まではいきませんが、読書嫌いで全く本を読まなかった子を本好きにした方法を紹介しています。

理科と社会は、本人が興味があるとないとではインプットできる量が大違いな科目です。とくに、うちの子は暗記が苦手なので、興味の有無でテストの得点や知識が定着するスピードが大きく変わっていました。

低学年では、理科と社会に関する面白い学習漫画やアニメ、動画などを沢山見て、子供の好奇心を刺激しておくことが大切です。実体験を増やす(自然散策や理科実験、史跡めぐりなど)のもおすすめです。

子供が理科や歴史を好きになる、面白い学習漫画やアニメを紹介しています。

全国統一小学生テストは、受けっぱなしにせず今後の勉強に生かせるといいですね。