こんにちは。

 

気が付いたら、人生の半分以上オーストラリアに住んでる事になっていた、シングルマザー歴22年、リメディアルセラピスト、桔梗のブログの部屋へようこそ。照れ

 

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数年前の洪水で、自宅近くのフットボール場と横の道路が冠水した。写真では見えないが、右側にゴルフ場があり、完全に湖になっていた汗汗汗

 

 

 

 

La・Nina(ラ・ニーニャ)現象が発生したと、オーストラリアのニュースでも報道されている。

 

 

日本のニュースでも、ラ・ニーニャ現象発生の為、今年の冬は低温、大雪になりそうだと報道されていた。

 

 

 

 

オーストラリアは、世界で6番目に大きい国で、その面積は7,692,024㎞²。(日本は378,000㎞²)

 

 

日本の約20倍の大きさなので、東西南北、その気候は大きく変化する。

 

 

オーストラリアの北部、特にダーウィンからケアンズの北部の辺りはTropical(熱帯雨林気候)なので、夏は雨季に当たり雨量も多く湿気が高い。

 

ちょっと内陸に入るとGrassland(熱帯気候の平原)になり、雨量が減る。

 

オーストラリアの中心部はDesert(砂漠気候)で、人気観光地のエアーズロックの辺りはこれに当たる。

 

私の住むゴールドコーストは東海岸沿いの雨量の多い所で、Subtropical(亜熱帯性気候)なので温暖である。


そして、南の海岸線はTemperate(温帯性気候)となり、シドニーやメルボルンがこの気候に当たる。

 

 

 

La・Nina(ラ・ニーニャ)になると、この内陸から海岸線にかけての広範囲に渡って雨爆弾の襲撃を受ける。

 

すると、ハンパない大規模な洪水が発生するのだ。

 

 

 

 

さて、そのラ・ニーニャの発生が告げられた今週、そのオーストラリア大陸の三分の二のに渡る広い範囲に雨が降り、場所によっては、雨爆弾の襲撃を受け洪水が起きた。

 

 

NSW州では、金曜までにシドニー最大のダムの貯水率が99.6%となり、土曜日に遂に溢れ始めた。

 

 

QLD州の内陸地でも大雨が降り、車で流された男性が一人亡くなっている。

 

 

 

ゴールドコーストでは、水曜日から木曜日にかけて局地的に雨爆弾の襲撃を受け、場所によって道路が冠水したが、雨爆弾襲撃が短時間だったので大きな被害は出ていない。

 

 

だが、今週から始まったこの雨爆弾の襲撃は、La・Nina(ラ・ニーニャ)現象が発生したので、どうやら今年の夏いっぱい続くようだ。

 

 

 

La・Nina(ラ・ニーニャ)現象の反対がEl・Nino(エル・ニーニョ)現象。

 

聞いた事があるけど、よく分らない方の為に簡単に説明。

 

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赤道沿いの南米沖の海底の水温は冷たく、その海底から上昇してくる冷たい空気が偏西風に乗って太平洋を越えて、丁度パプアニューギニア付近の暖かい海水域に当たると、海から蒸発した水分を含んで上昇し上空で雲が発生して雨が降るのだけれど、これが通常であればオーストラリアの降水量は平均値で治まる。

 

 

 

この南米沖の海水温が上昇し、逆にパプアニューギニア付近の海水の温度が下がってしまう状態がEl・Nino(エル・ニーニョ)。

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エル・ニーニョになると、パプアニューギニア付近の上昇気流が起きず、逆に冷たい空気が偏西風を押し戻してしまう。

 

すると、南米沖や太平洋のど真ん中で暖かい海水から蒸発した水分が上昇気流を起こして雲が発生して南アメリカや太平洋のど真ん中で雨を降らしてしまう。

 

逆に、オーストラリアの降水量は激減し、いわゆる干ばつが起きるのだ。

 

 

1991年から1998年にかけては、このエルニーニョ現象が断続的に続き、内陸では7年間雨が降らなかった場所もあった。

 

1998年頃のニュースだったと思うけど、雨が降っているのに子供が庭で大はしゃぎしている様子を映していた。

 

 

両親:「あの子にとって、生まれて初めて見る雨です。」

 

 

(え”?初めて雨を見るって...7年間雨が降ってない???びっくりびっくりびっくり

 

 

私は、この時オーストラリアの大きさを改めて実感したのだった。

 

 

 

 

さて、ラ・ニーニャは逆に、南米沖の冷たい海水の上昇が大きくなるため通常より海水の温度が下がる。

 

 

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偏西風が強まり、上昇気流がパプアニューギニア付近より更に西側に起きて大量の雲を形成するので、オーストラリアの内陸の方にも大量の雨爆弾が降るというわけだ。

 

余り雨の降らない内陸の農場主は、洪水が来ればその後に農作物を植えられるから嬉しいのだけど、ラ・ニーニャが続くとせっかく実った農作物を逆に洪水で失ってしまいかねない。

 

牧場主は下手をすると牛や馬を洪水で失ってしまう可能性も出て来てしまう。(オーストラリアの農場、牧場は、日本とは桁違いの広さなので、作物や家畜の損害も桁違いなのだ)

 

 

 

そういえばかなり前、まだ私がツアーガイドをしていた頃、QLD州の3分の2の土地が洪水で水面下に沈んだことがある。

 

ある日、日本からケアンズに入り、ケアンズから国内移動でゴールドコーストに来た新婚旅行のご夫婦が私にこう言った事があった。

 

 

ご夫婦:「オーストラリアって凄い大きい湖があるんですね。飛行機の窓から水しか見えませんでした。」

 

 

私:「あ、それ、湖じゃなくて洪水なんです。あせるあせる実は今、QLD州の3分の2が洪水で水に沈んでいるんですけど、日本が三つ沈んでる計算になるんです。」

 

 

ご夫婦:「え“~~~っ!ガーンガーン あれ、全部洪水だったんですかぁ???」

 

 

 

そう、日本(完全)沈没どころじゃない広範囲の洪水であった。

 

 

 

 

今現在、シドニーだけじゃなく、ゴールドコーストのHinze Dam(ヒンズダム)もその貯水率は現在93.2%なので、これ以上雨爆弾が降り注ぎ続けたらちょっとマズい。

 

 

このダムの水が放水されると、ネラング川やネラング川から引いた運河沿いに建つ、ゴールドコーストのウォーターフロント住宅がかなりアブナイのである。

 

 

 

 

ラ・ニーニャ現象ではなかったが、ゴールドコーストで半端ない雨が降った事があり、その時の洪水は怖かった。

ダウン   ダウン   ダウン

 

 

 

 

前回のラ・ニーニャは2010年から2012年にかけて起きているのだけど、この時、ブリスベン川の上流で大量の雨が降り、ダムの許容水量を大幅に超えてしまったので放水。

 

これによってブリスベン川は氾濫した。(ゴールドコーストは無事だった)

 

ブリスベンの中心街も冠水し、フットボール場にも汚水が流れ込んだ。

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ブリスベン川は1974年にも一度氾濫しているが、やはりこの時もラ・ニーニャ現象が起きていたのであった。

ダウン         ダウン        ダウン

 

 

 

 

我が家の土地も排水が悪いので、大雨が降る度にちょっと心配になる。

 

近いうちに排水溝の手入れをしよう。

 

 

備えあれば憂いなし...。

 

 

 

 

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