【珍方見聞録】五千頭の龍が昇る聖天宮・台湾系道教の宮(埼玉県坂戸市)

2023年5月某日、フィクサーXより指令が下った。
指令#S6E521:埼玉にある竜のパワースポットの記録をサルベージせよ

パワスポにおいて竜は最強のシンボルといいますが

埼玉県の田園風景の中に突如として「聖天宮」という看板と共にイカツイ寺院が出現します。
これは絶対ヤバイ場所でしょ……と思ったら、どうやら台湾系道教の寺院らしい。
さらに、平たく言えば観光スポットになっており、入場料を払って拝観することが可能。

元々は聖天宮という名称だったようですが、近年「五千頭の龍が昇る聖天宮」に改称されたようです。

五千頭の龍が昇る聖天宮(ごせんとうのりゅうがのぼるせいてんきゅう)は、日本の埼玉県坂戸市にある、台湾系道教の宮である。
敷地は約2万6000平方メートルで、中庭を囲んで本殿、前殿、鐘楼などが配され、道教建築として日本国内最大である。
台湾人貿易商の康國典(こうこくてん)により、難病治癒の記念として建立され、1995年に開宮した。略称・通称は「聖天宮」。

聖天宮では、一般客の見学・参拝を受け入れている。境内では神椑(ポエ)を使ったポエ占いや、35センチメートルと長い線香を使った祈願、寿金(神紙)の焚き上げなど、道教式の参拝を体験できる。
聖天宮では道教の様式に沿って参拝することを推奨しており、希望すれば常駐する説明員から、道教式の参拝作法について説明を受けることができる。

聖天宮の来訪者のほとんどは、珍しい道教の建築物を見たり参拝を体験したりするために訪れる日本人で占められている。
聖天宮では台湾出身者たちの拠り所になることは目指していない。近辺には台湾系の店やの台湾人コミュニティもない。
また、管理人の法師曰く、台湾から日本に来たのなら日本の観光地に行くだろうとのことである。
境内には中国語の案内は無く、公式ウェブサイトも日本語のみである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/草津熱帯圏

昇り竜は上昇のシンボルであり出世や商売繁盛に御利益があるとされ、水を司る神であることから雨乞いの際にも崇められています。
ドラゴンボールを7個集めたら何でも願いを叶えてくれますし。
なおギャルのパンティーがほしい場合はアマゾンでこっそり注文すれば事足ります。

参拝には日本の神社やお寺とは異なる道教式の参拝をする必要がありますが、宗教への勧誘が行われたり何か買わされたりとかいうことはありません。
天下一武道会の背景みたいな建物で日本では人気があり、しばしばコスプレ撮影会も行われているようです(要予約)。

圧巻の台湾ワールドを拝観

受付で500円を払い、道路から見えるこのイカツイ門をくぐって聖天宮へ入ります。
すると、もう一度デカイ門が出てきます。
撮影したカメラが古いため何が彫られているのか判然としませんが、柱に描かれているキングスライムみたいな顔がカワイイ。

その門をくぐると、のどかな庭で鳥のさえずりが聞こえ、外の世界から隔絶された違う空気を感じます。

気が遠くなるほど緻密に彫られた門をくぐり、聖天宮の内部へ。
最初に出迎えてくれるのは、「聖天宮おみくじ」。
参拝してすぐドーンとおみくじが出てくるのは斬新ですね。

さっそく台湾式の不思議なおみくじを引いてみます。
管理人の法師氏がやり方を教えてくれます。

最初に番号を引いて、「陰」と「陽」の描かれた木を2個落とし、「陰」「陽」の面が揃ったらその番号のくじを引く。
「陽」「陽」だともう一度木を落として再抽選、「陰」「陰」だと最初に戻って番号を引く所からやり直し。
神様が「それじゃない」と言ったらやり直しになるという不思議なおみくじです。

私は「小凶」でした。

「大吉」をはじめ「大凶」まである珍しいおみくじなので、ご訪問の際は是非引いてみてください。

台湾のスゴイ寺院建築を観られます

台湾から宮大工を呼んで15年かけて建立したという聖天宮は、細工がとにかく素晴らしく、美術的にも非常に見応えがあります。
修復の際も台湾から職人を呼び寄せているという。

参拝客が入れる所はとりあえず全部見て、願いを書いてぶら下げる赤い布とか(有料)蝋燭買って火を付けるとか、色々ありましたが、下の記録写真でご覧ください。

漢字しか書いてないあんまりおいしくないジュース(巷の中華食材の店でも買えます)や金色の竜が彫られたしおりと御守りを買い、満足して帰りました。
御守りはバッグにぶら下げていますが、鈴が付いていてチャリチャリ鳴るので若干うるさいです。

管理維持には多額の費用がかかりそうですが、ウィキ先生に載っているとおり、台湾人が参拝に来ることはほとんどなく積極的に存在をアピールもしていないため、観光でやってくる日本人の入場料とお土産だけが収入源なんでしょうか。
管理人氏は髪も髭もあまり手入れがされておらず、拾ってきたような服を着ています。そういうしきたりになっているのかもしれませんが。

このお宮を建てたオーナー(?)が貿易商ということでお金は問題ないのかもしれませんが定かではありません。

記録写真

地点情報

五千頭の龍が昇る聖天宮

所在地: 〒350-0209 埼玉県坂戸市塚越51-1
入場料: 大人500円、中学生250円、小学生以下無料(大人の付き添いが必要)
営業時間: 10:00〜16:00
定休日: 年中無休
Web: https://www.seitenkyu.com/

珍見ちゃん
珍見ちゃん

大迫力の台湾寺院建築を見られます!
公共交通機関で訪問するには川越駅か東武線若葉駅から東武バスで「戸宮交差点前」で下車してください。

※情報は記事アップ当時のものです。現況と異なっている場合があります。

(訪問:2017年8月)

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