トラッドマンに憧れて

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冬を楽しむシャツ。鎌倉シャツでオーダーしたフランネル&コットンカシミヤシャツをレビュー!

昨年フォックスブラザーズの重厚なフランネルでジャケットを仕立てて以降、明らかに着用期間は限られていても季節感を楽しめる物を選んでいこうという意識を強く持つようになりました。

 

その点ことドレスシャツにおいてはイマイチ季節感を演出できていないというのが実情でした。ごく一部を除き、手持ちのシャツは基本的に通年物とされる素材ばかりです。それはそれで便利なので悪くはないのですが、せっかくの温かみのあるジャケットに合わせるのであれば、それに見合った素材のシャツを揃えていきたいと思うもの。

 

そこでジャケットが完成するタイミングに合わせてシャツを2枚追加しました。お馴染みの鎌倉シャツのパターンオーダーです。ブログでは紹介できていませんでしたが、昨年だけで4枚オーダーした内の2枚となります。

 

季節感のあるドレスシャツは既成でもありますが、需要が少なく圧倒的に種類が限られるので、オーダーが手っ取り早いでしょう。では早速ご覧ください。        


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1着目:フランネル

1着目はコットンフランネルのオックスフォード生地。いわゆる「ネルシャツ」の呼び方でシャツでも馴染み深い素材ではありますが、カジュアル専用の印象が強く、ドレスシャツでもアリなのかと思われるかもしれませんがもちろんアリです。ただ、この生地はドレスシャツとして仕立てることを前提に、起毛は抑えめで適度な光沢感を持たせるなど一般的にイメージするネルシャツのそれとは多少異なる風合いとなっています。

 

カラーはホワイト系に分類されていましたが、だいぶベージュよりなエクリュ(生成り色)といった感じでしょうか。冬らしく温かみがあって良いですね。少数ですが同素材を使った既成シャツも販売されているようです。

 

組成がオックスフォードなのでボタンダウンが無難かなと思いつつ、当初はもっとホワイト寄りと認識していたので、タイドアップでも使いやすいようにフランチェーゼ(スプレッドカラー)を選びました。裏前立てに胸ポケットなしと完全にドレスシャツ仕様です。

 

ボタンは薄っすらと黄もがかった高瀬貝。より高級とされる白蝶貝に変更することも可能となっていましたが、生地との馴染み具合を考慮してこちらにしました。

 

ちなみにこちらの生地は洗濯機不可・手洗い可となっています。とはいえ日常使いのシャツで手洗いは個人的にありえないので、他の服と一緒に普通に洗濯機であらっていますが、特に大きな問題はなさそうです。  

 

冒頭でも触れたフランネルジャケットと合わせてみました。画面越しでは伝わりにくいところもありますが、ふんわりと起毛感のあるシャツはつるっとした生地よりも圧倒的に親和性が高いように感じます。ただ、ここまでするならネクタイもフランネル素材の物を合わせたいところですね。いい感じのネイビーソリッドのフランネルタイ探してます。   

 

2着目:コットンカシミヤ

2枚目はコットンカシミヤヘリンボーン生地。比率はコットン91% カシミヤ9%となっています。ウール混は稀に見かけますが、カシミヤ混のシャツはかなり珍しいかもしれません。少なくとも私は初めてです。以前ご紹介したウォッシャブルウールもそうですが、鎌倉シャツは希少な生地も毎年の定番として扱い、しかもベーシックラインとさほど変わらないリーズナブルな価格で提供してくれるので、ありがたい限りですね。

 

カシミヤの混紡比率はわずか9%ではありますが、50番手双糸とは思わせない柔らかさ、コットンだけでは再現できないしっとりとした手触り、それになんと言っても保温性が段違い。あらためてカシミヤという素材の威力を感じた次第です。こちらも既成品として展開されていましたが、現時点ではほぼ欠品となっています。

 

オーダーの仕様に関しては1着目と全く同じにしています。遠目だとヘリンボーンの柄はほぼ分かりませんね。無地シャツと同じように扱ってます。

 

ボタンは適度に厚みのある白蝶貝。先程のシャツもそうですが、鎌倉シャツのパターンオーダーでは生地に合うボタンがあらかじめ決められています。要望を伝えれば変更も可能ですが、基本的にはおすすめされる通りで問題はないでしょう。

 

なお、こちらの生地に関しては洗濯機可となっているので、洗濯の面で気に留めることはありませんが、柔らかい生地がゆえにシワが強く入りやすく、アイロンの際には多少の手間はかかります。

 

引き続き昨年仕立てたフランネルジャケットでコーデを組みました。こんな感じでノータイでカーディガンを合わせることが多いですね。フランネルのような起毛感はありませんが、カシミヤ混による独特の柔らかな風合いはこのジャケットによく馴染んでいます。

 

まとめ

鎌倉シャツでオーダーしたフランネルとコットンカシミヤのシャツをご紹介しました。

 

全部が全部というわけにはいきませんが、やはりシャツでも季節に合った素材を選ぶことで装いの完成度は高まりますね。春夏ならコットンリネンあたりが良いかな。リネン100%をビジネスで取り入れる器量はないので。

 

また、今回の記事では言及していませんが、フィッテイングの面ではオーダーする度に微調整を繰り返して、だいぶ理想に近づいてきました。残念ながら鎌倉シャツのオーダーはそこまで自由度は高くないので妥協する点もありますが、もう少し改善の余地はありそうです。納得する物が仕上がったらまたご紹介しますね。

 

今回は以上です。