トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

良い服には良いブラシを。グランドイケモトの洋服ブラシをレビュー!

スーツやジャケット、それにニットウェアなどにおいては着用後のブラッシングの重要性は当ブログの方であれば申し上げるまでないでしょう。

 

ところでその洋服ブラシってどんな物を使ってますか? 

 

1,000円以下でも天然素材を使ったそれなりの物が手に入るので、洋服ブラシにはそこまで気にかけてないという方は意外と多いのではないでしょうか。実際に無印良品のブラシなんかもそこそこ使えます。でも、せかっく良い服を持っているのなら、日々のケアにも良いブラシを使ってあげたいものです。

 

ちょうど愛用しているブラシを買い替えるタイミングだったので、購入品をご紹介しようと思います。選んだのは洋服ブラシをはじめとした刷毛製品を専門に扱う池本刷子工業の自社ブランド「グランドイケモト」の物になります。

 

「良いブラシ」と言っても上を見ればキリがなく、中には10万円を超えるような物もあるそうですが、今回ご紹介するのは5,000円でお釣りが出る程度の価格帯なので、着道楽の皆さんだけではなく、より幅広い方におすすめできるかと思います。どうぞご覧ください。  

 

【関連記事】

tradman-dc.com

 

 

池本刷子工業について

1929年に大阪にて創業。当初は主に歯ブラシメーカーとしてスタートしましたが、ブラシ製造の技術を磨く中で、次第に洋服ブラシやヘアブラシ、メイクブラシなど刷毛製品全般を手掛けるようになりました。

 

OEM事業も広く行っており、公式サイトの商品紹介のページを見ると資生堂の関連ブランドでヘアブラシを中心に多くの製品の生産を請け負っているようです。

 

一方で自社オリジナルに関しては洋服ブラシが看板製品となり、今回ご紹介する「グランドイケモト」はその中核を担う存在で、上質な天然毛と機能性素材を組み合わせた静電気除去ブラシに定評があります。概ね価格は3,000円~5,000円程度なので、そこら辺の雑貨屋に並んでいる物よりは高いけど、服好きならそこまで抵抗なく出せる額といった感じではないでしょうか。

 

なお、同じく洋服ブラシを専門に扱う「KENT(ケント)」は英国の老舗メーカーのライセンスを池本刷子工業が取得したブランドになるのですが、グランドイケモトと価格帯やラインナップがほぼ同じなので、名前が違うだけで中身は一緒という認識でよろしいかと思います。厳密には全く一緒ということはないでしょうが、個人的には差別化されているようには見えません。  

 

グランドイケモトの洋服ブラシをレビュー

購入したのは「IKC-3822」という型でグランドイケモトの定番モデルのようです。今回はネットで買いました。手元に届いた際にその包装に驚かされたので、まずは開封前からご覧いただきましょう。

  

このように二重(三重?)のしっかりとした包装がなされていました。所詮は洋服ブラシなので剝き出しか簡易包装をイメージしていたので、まずそこにびっくり。さすがは「高級」を謳うだけありますね(笑)。  

 

そしてさらに驚かされたのはそのサイズ感。いや、大きいのは商品説明を見て分かっていたつもりでしたが、実物はその想像より二回りぐらいデカかった。比較としてちょうどいい物がなかったので眼鏡を置いてみました。このサイズ感が伝わるでしょうか。ちなみに実寸は74mm×295mm×60mmとなります。

 

一見すると違和感を覚えるぐらいのサイズ感ではありますが、大型のヘッドは一度に洋服の生地に触れる面が大きいということなので、ブラッシングする回数を減らすことができるという明確なメリットをもたらします。さすがに多少の重さはありますが、慣れてしまえばそこまで大したことはないので、女性の方であっても取り扱いに困ることはないでしょう。

 

ブラシは二重構造になっており、外側の白い箇所は天然の白馬毛。手触りは非常に柔らかく、ウールやカシミヤのような繊細な素材にも余計なダメージを与えることなくお手入れできそうです。その反面がっしりとしたツイード生地なんかにはブラシの方が負けるかもしれません。そこはよく見極めてください。とりあえずデリケートな生地には適しているかと思います。  

 

中心部は黒っぽくなっており、この箇所には銅イオンを含まさせたアクリル繊維が混ぜられています。これにより生地に帯電した電気を取り除き、塵や埃などの付着を防ぐそうです。。そこまで汚れっぽくなる機会はありませんが、言われてみると効果が出ているような・・・。こればかりはちょっと私には分かりませんが、色々な方の購入レビューを見る限り、それなりの効果はあってるみたいですね。個人的にはあくまでも除電はおもけ程度に考えています。

 

本体は高級感のあるチェリーウッド。持ちやすいように形状も考えられています。先端には紐が通されており、ワードローブのフックなどに掛けれられるようになっています。これが何気にありがたく、前使ってた物は自分で紐を付けた記憶があります。毎日使う物なので、手に取りやすい場所にぶらさげておくと良いでしょう。   

 

ブラッシングの手順とポイント

最後におまけで私が普段行っているブラッシングの手順とポイントを簡単にご紹介しておきます。まぁ、何も特別なことはなく、手順といっても2工程だけなんですけどね。

 

【工程】

①汚れを落とす

生地の毛を逆立てるように下から上に向けてブラッシングをします。繊維の間に入り込んだ塵や埃を掃き出すイメージです。

 

②表面を均す

上から下に向けてブラッシングをかけ、①で逆立てた繊維を均していきます。毛羽立ったままだと繊維が絡み合って毛玉が発生する原因となるので要注意。

 

【ポイント】

①手首を使う

腕全体を使って洋服の上から下まで一気にブラッシングしたくなるところですが、そうすると生地を傷めてしまう可能性があるので、手首のスナップを利かせて表面を軽く払うようにブラッシングをします。掃除用具で例えるとガーッと床面を勢いよく擦る水切りではなく、サッサッサと細く掃くホウキのように使いしょう。

 

②擦れる箇所は重点的に

ジャケットなら脇下、パンツなら股下は普通に着用していても摩擦が起こりやすい箇所なので、他と比べ毛羽立ちや毛玉もできやすくなるので、特に重点的にブラッシングをしていきます。

 

③目安は1〜2分

時間をかけて丁寧に作業をするに越したことはないのですが、やはりブラッシングは毎日やってこそです。あまりに労力を要すると継続する気力もなくなるので、私の場合はジャケットなら2分、パンツなら1分以内に終わる程度のボリュームに留めています。

 

要するに物さえあれば誰でも簡単にできます。せっかくの良い服なら、着用後は必ずブラッシングをしてあげて、ぜひ長く使ってください。これだけでも全然違うと思いますよ。

 

まとめ

最近新調したグランドイケモトの洋服ブラシをご紹介しました。

 

これ、使いやすくておすすめです。楽天市場などで取り扱いがあるので「良いブラシ」に興味のある方はぜひ。

 

そして道具も大事ですが、それよりも面倒臭がらず、着用の度にブラッシングを行うことの方が重要なので、無理なく日常生活のルーチンに組み込みたいものですね。私はここ2年でようやく習慣付着ましたよ。

 

今回は以上です。