〝ほどほど勝ち〟相撲から卒業を | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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大相撲取材歴20うん年!よっちゃんです!

 

            

 大相撲九州場所の番付が発表されました。相撲にかかわる人なら、場所前に、優勝候補は誰か、どんな場所になりそうかと探ります。相撲ジャーナリストのはしくれとして、自分もこのブログで、毎場所ごとに、こう見る、予想すると書いてきました。

 

  ただ、このところ、どうもすんなりと予測できなくなっています。横綱や上位力士の休場、不振が続く中で、優勝力士が場所ごとに変わるなど予想外の展開が続いてきたからです。

 

  最近の数場所は、照ノ富士(てるのふじ)の強さばかりが目立ちます。照ノ富士の相撲を、周りがどれだけかき回すか、みたいな「予測や見通し」だけでは、面白くもありません。

 

 白鵬が引退して、九州場所の横綱は照ノ富士ただ一人。死に物狂いの努力で横綱に駆け上がった彼は、よほどのことがない限り、九州でも場所を引っ張っていきそうな気がします。それだけの稽古と準備もしているようです。

 

 その強豪に立ち向かい、盛り上げる主役になっていいはずの正代(しょうだい)貴景勝(たかけいしょう)の両大関から〝よし、次は俺だ〟という気迫が、どうも伝わってきません。

 

 幕内優勝2回、自分を含めて誰もが〝大関クラスの実力者〟とみてきた御嶽海(みたけうみ)はどうか。彼も勝った翌日には簡単に転がされるなど、期待はずれの連続。持てる実力はいつ発揮するつもりでしょうか。

 

  先場所10日目、照ノ富士に上手投げで裏返しにされながらも下からまわしを離さず、最後まで食らいついた宇良(うら)のような力士が、上位に見当たりません。

 

 〝ほどほどやっていればいい〟〝番付が落ちないようにとにかく勝ち越しをめざす〟みたいな相撲はストレスが溜まりますねえ。これでは土俵は盛り上がらないし、世間の話題にもなりようがありません。

 

 何としても〝次は俺だ〟と、必死に相撲を取るヒーローの出現を待ちたい。

 

 〝ほどほど勝っておけばいい〟相撲は、高い入場料を払って見にくるファンにも失礼です。プロスポーツの名にも恥じます。

  

  独断と偏見だらけのこの予想がことごとく外れ、ワクワク感あふれる本年最後の場所になることを、強く期待しています。

 

 

 

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