肉弾戦じゃ物足りない 気になる太り過ぎ | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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大相撲取材歴20うん年!よっちゃんです!

            

  初場所も中日(なかび)。関脇御嶽海が全勝で折り返し、これに1敗で追走する横綱照ノ富士。優勝争いがいよいよ熱を帯びてきました。

 

 今日はどうしても気になっていることを一言。力士の体重問題です。

 

 7日目、互いに名を成した横綱を祖父に持つ琴ノ若(祖父は元横綱琴桜)、王鵬(同大鵬)が対戦しました。

 期待された一番は、琴ノ若の左からの肩透かしに王鵬がバタリ。両者が、どこでどう力を出し合ったのか、素人目には全く分からないうちに決着。見ている方が肩透かし?された気分でした。

 

 二人の大きくて立派な!体が、どうにも気になりました。

 琴ノ若―165㌔、王鵬-181㌔。この二人がぶつかると、厳しく言えば、まるで肉弾戦です。幕内まで上がってきたのですから、実力は間違いないとしても、どう見ても太り過ぎです。

 

 現在、幕内の平均体重159・17㌔。二人も平均体重を押し上げています。

 

 1955年前後に土俵を沸かせた栃錦―若乃花時代が平均110㌔台、元理事長の北の湖、千代の富士時代には130~140㌔台。2000年代の貴乃花、曙時代になると150㌔台と、徐々に増えてきましたが、現在はさらに10㌔も重くなりました。

 

 体が大きくなるにつれ、鍛えた体でたたかう熱い相撲は減り、いまや、大きな体でガツンと当たり合うものが主流です。観客は手に汗握る間もありません。引き締まった体の力士も減ってきます。

 

 体重が増えていけば、当然ながらけが、故障が増えてきます。琴ノ若は昨年秋場所に膝の故障で、5月場所は十両だった王鵬も、足首を痛めて途中休場しています。

 

 大型化は相撲内容を淡泊にし、たとえ若くてもけが、故障も増やしていくのです。

 

 とまあ、悲観的なことばかり言いいましたが、カギを握っているのは、やはり部屋の指導者です。

〝とにかく相手に負けない大きな体をつくれ〟だけでなく、激しい格闘技に耐えられる体をどうつくっていくか、食事は、トレーニングは…。新弟子が入門してきた時から、科学的に追及していく時代ではないでしょうか。

 

 相撲協会も、親方任せにせず、本腰を入れて援助してほしいと思います。

 力士は、相撲界の大事な大事な財産なのですから。

 

 

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