大関は屋台骨!なのに、御嶽海もカド番へ | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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  14日目、大関がまた一人、カド番に追い込まれました。御嶽海(みたけうみ)です。

 貴景勝との一番で御嶽海は、左右からのおっつけに、まったく反撃できないまま押しこまれました。何か異変でもあった?と思ってしまうような内容でした。

 

 これで大関2場所目の御嶽海は来場所、早くもカド番決定。正代と並んで二人目です。

 貴景勝が千秋楽に敗れるようなことがあれば、3大関全員がカド番という、何とも不名誉なことになります。

 長い相撲の歴史でも、こんな例は聞いたことがありません。

 

 先日、このブログで、〝横綱、大関、終盤に全力を〟と書きました。こたえてくれたのは、横綱照ノ富士ぐらいでした。

 両膝のけがに加えて、右かかとの故障。先場所は途中休場に追い込まれました。

 序盤の相撲を見ても、まだ万全ではなさそうですが、一人横綱の責任を果たそうと必死に土俵に上がってきました。

 

 一方で、大関陣からは、気迫がもう一つ伝わってきません。

 

 何度も言いますが、大関は、横綱と並ぶ大相撲界の看板力士です。横綱を番付上最高位とするまでは、大相撲界で最も高い地位でした。

 

 相撲規則では、番付に大関を東西に最低一人はおかなければならないとされています。たとえ横綱不在でも、です。

 

 昨年の春場所、大関が貴景勝一人になった時、横綱鶴竜(かくりゅう)の番付に「横綱大関」と書き込まれました。それぐらい大関は重要な存在であり、屋台骨なのです。

 

 大関のみなさん、そのことを自覚していますか。

 

 給料は月額250万円。三役の時よりぐんとアップし、一流企業の重役並み。飛行機はファーストクラス、新幹線だってグリーン席になるといった具合に、数々の特権が与えられるのも、そういう重要な役割があるからではないですか。

 

 「大関の名に恥じぬよう、至誠一貫の精神(最後まで誠意を貫き通すこと)で相撲道にまい進」(正代)

 

 「武士道精神を重んじ。感謝の気持ちと思いやりを忘れず」(貴景勝)

  

 「大関の地位を汚さぬよう、感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かす」(御嶽海)

 

  3大関が昇進した時に語った口上です。

 

 横綱、大関といえども、同じ人間であり、いつも万全ではないでしょう。しかし、現役である以上、昇進の時の原点、言葉を忘れてほしくはない。そう思います。

 

 

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