戦国時代、会合衆(えごうしゅう)と呼ばれる有力商人などによる自治組織が仕切り、貿易などのより商売が栄え、黄金の日々を謳歌していた堺。
この堺を舞台に海外貿易で財を成したのが呂宋助左衛門(るそん すけざえもん)です。
その呂宋助左衛門の像が、堺の港にあります
(ルソン壺の呂宋助左衛門)
呂宋助左衛門は、大阪・堺の貿易商人・納屋才助の息子として生まれます。
フィリピンのルソン島との貿易を行い、南方の物を日本に紹介し、販売し、また日本の産品をルソンで販売することで一財産を築きます。
ルソン島から運んできた壺は「ルソン壺」と呼ばれ人気を呼び高価で売買されます。
名前の呂宋助左衛門の呂宋(ルソン)は、ルソン島から由来しています。
しかし秀吉と対立し、壮麗な邸宅や財産の多くを菩提寺である堺の大安寺に寄進し、
フィリピンのルソン島へと脱出します。
その後、1607年に、ルソン島からカンボジアに渡り、ここでカンボジア国王の信任を
得て、日本から訪れる商人の元締めとなるなど成功し大商人としての地位を築きます。
そして日本には戻ることなく同地で没したといわれています。ただし没年は不明です。
(堺の海を見つめる助左衛門の像)
堺港には海に向かい立っている呂宋助左衛門銅像があります。
1978年(昭和53年)に放送された大河ドラマ『黄金の日々』を記念して堺市民会館の
敷地に立てられていましたが、建て替えに伴い、ここに移設されたそうです。
(大河ドラマ:黄金の日々」の主人公)
前述のように呂宋助左衛門はNHKの大河ドラマの主人公になっています。
1978年(昭和53年)に放送された大河ドラマ「黄金の日々」では、
主人公の呂宋助左衛門を松本幸四郎が演じました。
平均視聴率は25.9%を記録、最高視聴率も34.4%でした。
おっさんは子供でしたが両親と一緒に毎週見ていました。
「黄金の日々」は大河ドラマの中でも、色々な面でこれまでとは違っていました。
⓵主人公が商人
これまでの大河ドラマは侍が主人公となる作品がほとんどでした。
しかし「黄金の日々」は初めて商人、しかも日本史の教科書にはあまり見かけない人が主人公になりました。そのため、この「黄金の日々」では当時の庶民の暮らしぶりも知ることができます。
②大河初の海外ロケ
また大河ドラマとして史上初の海外ロケも行っています。
「黄金の日々」のテーマ曲にあわせて夕日がゆっくり沈んでいくシーンは、フィリピンで撮影された映像です。
③以前の大河の登場人物が続投
「黄金の日々」での織田信長役、豊臣秀吉役は大河ドラマ「太閤記」と同じ俳優を起用。
1978年(昭和53年)の大河ドラマ「黄金の日々」はDXDで見ることができます。
海外に出かけ、貿易で成功し一代で財を成す!
素晴らしい!!見習いたいものです!!