縄文語

日本語の起源 著者 笹谷政子  新風社
私は笹谷政子女史の説を取り入れたいと思っているのでご紹介したい。

数値の不思議

2023-03-01 00:18:54 | 雑学
ヘロドトスの証言
はじめて大ピラミッドがクフ王(第四王朝)の墓だと断定したのは、紀元前五世紀にエジプトを訪れたヘロドトスである。詩人でもあり、今でいえば新聞記者のような立場のヘロドトスは、エジプトで聞いた伝承や、ガイドの話を興味深く書きとめた。その中で彼は、大ピラミッドがクフ王の権力誇示と、来世のためにつくられた墓であると述べている。さらに、大ピラミッド建設のために、絶えず十万人の国民が三ヶ月交代で強制労働に服し、大ピラミッド建設用の道路を造るのに十年、ピラミッド自体にはニ十年もの年月が必要であり、クフ王は、国民を奴隷のようにこき使ったと述べている。このヘロドトスの証言は長い間、一般的に信じられてきた。そして大ピラミッドにクフ王の名が記されていたことから「大ピラミッドがクフ王の墓であった」ということは間違いないとされたのである。しかしヘロドトスの言うようにクフ王が悪政をしいたり、国民に強制労働を課したという証拠は何も発見されていない。

「カタカムナ文献」

2023-02-27 00:52:51 | 雑学
宇宙は相似象・共通のパターンでできていた
楢崎皐月およびその後継者である宇野多美恵は、「カタカムナ文献」を解読したのち、カタカムナ文化を学ぶ「学会」を作り、『相似象』という名前の会誌に研究成果を発表している。なお、『相似象』はこれまでに第1号から第10号までが刊行されている。まず、「相似象」というのは次の二つの意味がある。一つは「互いに似通ってくる性質がある」という意味である。たとえば、朱に交われば赤くなるとか、夫婦の顔がだんだん似てくる、などのように、環境に似通わせる性質があるという意味である。もう一つは、「いろいろな現象のパターンが共通である」という意味である。たとえば、原子核の回転構造が、太陽の周りを惑星が回転する太陽系の回転構造に類似しているなどの例が挙げられる。カタカムナ人の天然に対する直観は、カムの無限世界および、宇宙球の巨大なものから、目に見えないアマ始元量の最小素粒子までを観て、そこには共通のパターンすなわち相似象があることを見抜いた。それを記してあるのが「カタカムナ文献」である。楢崎皐月や宇野多美恵は、カタカムナ人の偉大さは、「天然に相似の象がある」ことを見抜いたことだとして、「カタカムナ文献」を勉強する会の名称に「相似象」という名前を用いた。「相似象」とは、天然宇宙のサトリということになる。


「カタカムナ文献」

2023-02-26 13:28:42 | 雑学
超感覚的知覚を超える〈カタカムナノサトリ〉
このような一般的な考察に加えて、楢崎によるならば、カタカムナ人は、われわれにおいてはすでに退化している高度の直感力をもっていた。これによってカタカムナ人は現象背後の“潜象”の作用を共振的に知覚し、それが彼らを「カタカムナノサトリ」とよばれる、われわれの知らない自然認識へと導いた。楢崎はさらに「アメノミナカヌシ」や「クニトコタチ」をはじめ、もろもろの神名、また「サヌキ」「アワ」などの国名は、実は神名や国名などではなくて、カタカムナ人の「物理」の用語から出た名称であるという。また日本語のカタカナ文字も、実はカタカムナ図象が退化し固定化されたものであるというのだ。ところで直感とか潜象といった概念は、カタカムナをある意味で非常に難解なものにしている。

まず以上のような表現によって、カタカムナ人は霊感のようなものが発達していて、それによって超科学的な認識へと到達したという印象を誤解して受け入れる人もいるだろう。もっとも、カタカムナ人がそのような超感覚をもっていたという想定自体は誤りではない。だがいくら五感を超えた超感覚があっても、それ自体では高度な認識は絶対に獲得しえない。このことは、いわゆる超能力者とよばれる人々をすれば充分に明らかなことである。彼らの大部分はペテン師であるが、残りは確かに我々にはない超常的な能力をもっているようである。だが、彼らに共通して見受けられることは、彼らのカタル内容には恣意的な解釈と自己顕示欲がどうしようもないほど入り混じっている。

楢崎はこのような誤解を避けるため、〈直感知性〉という言葉を使っているこれはカタカムナ人が、超感覚的知覚に加えて高度の抽象的思惟力をもっていることを意味する。要するに、カタカムナ人においては、後代の人間とは知覚、思惟、意識の回路そのものがまったく異なっていた、と考えてもらってさしつかえない。楢崎はカタカムナ理解への入り口のひとつとして、「相似象」という言葉を用意している。現代人においては、カタカムナ人のような超感覚によって直接に現象の背後にある潜象と共振する回路は切断されている。だが、そのようなわれわれでも、現象として現われてくる相似性のうちに、その背後の世界の影をほのかに捉えることは可能である。


「カタカムナ文献」

2023-02-25 09:25:21 | 雑学
平十字と「カタカムナ文献」の出現
以上がカタカムナ文献、正確には『カタカムナノウタヒ』とよばれる謎の出現過程として今日よく知られているところのストーリーである。そして楢崎は血のにじむような努力の末、ノートに写し取った図象を解読していった。その結果、超古代の日本の地に棲み高度な文明を築いた人類が、自分たちの把握した宇宙観あるいはサトリ(哲理)を歌の形にした科学書であり、そこに日本語および日本文化の原型ともいうべきものがあったことが明らかになったのだという。

そして楢崎はこの太古の根本人種を「カタカムナ人」とよんだ。このカタカムナ人の高度な科学の概要は、楢崎皐月の後継者宇野多美恵氏が主催する相似象学会の機関誌『相似象』(現在9号まで発行されている)に発表されている。その中から、「イヤシロチ・ケカレチ」などの言葉で表わされる未知の微妙な環境条件、通常の条件下における原子転換、生命の自然発生など、われわれにとっても比較的わかりやすい一部分をつまんでみても、現行の自然科学の体系とはおよそ相容れない内容を持っているようにみえる。

ところでこのような類の現象の可能性については、公認の科学では当然のことながら厳しく否定されている一方、幾人かの孤立した“異端”科学者によって唱えられ、あるいはある種の秘密結社や秘教団体によって継承されてきた錬金術やさまざまな秘密的な原理と微妙に重なりあう。そしてこのような科学は、「オカルト・サイエンス」とよばれているものと、ほぼ一致するのである。


「カタカムナ文献」

2023-02-24 02:21:50 | 逝きし世の面影
「上古代の日本の地に“アシヤ族”という、高度の文明をもつ種族が存在し、『八鏡の文字』を創り、特殊の鉄をはじめ、さまざまの生活技法を開発していたこと、そして後代の哲学、医学(易の思想や、漢方等)は、その文化の流れに展開したものである」いま目の前にしている巻き物に描かれた不思議な図象こそ、蘆有三道士の語った「八鏡文字」なのではないか、楢崎はこのようにピンときたのである。そして彼は、この図象の筆写を請うた。

平十字は快諾した。もっとも、書き写すと簡単に言っても、なにぶん山中の穴居生活である。充分な準備などあろうはずがない。平十字がでんと腰を据えて「御神体」を監視している傍らで、食器を入れておくミカン箱を机がわりにして、小さなローソクの灯を頼りに、手持ちの大学ノートにわけもわからぬ「丸の絵」を移すのはたいへんな苦労であった。それから20夜というもの、楢崎が一巻の80個の渦巻をすべて写し終えるまで平十字は通って来たというのである。