中小企業診断士試験
PR

2次試験勉強で伸びを感じられないときに読む本

branchpine
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは。ぶらんちです。今日はすこし趣を変えまして、マンガ「ミステリと言う勿れ」のご紹介です。
タイトルの通り「2次試験で伸びを感じられないとき」に頭を柔らかくするためにぜひ読んでいただきたいです。

スポンサーリンク

どのようなマンガなの?

「ミステリと言う勿れ」(ミステリーというなかれ)は、田村由美さんのミステリー作品です。

「このマンガがすごい!2019(オンナ編)」「マンガ大賞2019」などにノミネートし、2021年2月に累計発行部数700万部を突破した人気作品です。(既刊8巻)。

あの名探偵コナン第98巻のカバーの折り返し「青山剛昌の名探偵図鑑」に主人公の大学生・久能 整(くのう ととのう)が登場したことでも話題となりました。

魅力は常識をひっくり返す「会話シーン」

このマンガの魅力は、「主人公が様々な登場人物と喋りまくる」ところです。

ミステリ自体も面白いのですが、久能 整が話す持論はどこか哲学的で妙な納得感があり、日常の当たり前だと思っていたことが実はおかしいことなのかも、と不思議な感覚に襲われます。

ゴミ捨てはどこから

Episode1では、自身にかけられた殺人容疑を取り調べ室での刑事との会話のみを手掛かりに真相を暴いていきます。いわゆる安楽椅子探偵です。

ただ、主人公は容疑者なので警察からスラスラと情報を得られる立場ではありません。が、刑事とのふとした会話から信頼を得て、いつの間にか情報提供してくれる刑事が増えていきます。

例えば、妊娠5か月の妻を持つ若い刑事が、「仕事が忙しいので妻のことはほったらかし。でもゴミ捨てとかしてるし、少しは感謝してほしいわ」と愚痴るシーンがあるのですが、久能 整はそれに対して以下のように聞きます。

ゴミ捨て…どこからですか。

「どこから…?」と戸惑う刑事に対し、さらに続けます。

ゴミ捨てって家中のゴミを集めるとこから始まるんですよ

分別できてなかったらして
袋を取り替えて
生ごみも水切って
ついでに排水溝の掃除して
ゴミ袋の在庫があるかチェックして

そうやってやっと一つにまとめるんですよ
そこまで面倒なんですけど

出来たものをゴミ捨て場にもっていくだけで
それで感謝しろって言われても
奥さん身体しんどいんじゃないんですか

ミステリと言う勿れ 第1巻(P24-25)より

刑事はぐうの音も出ませんでした。

キラキラネームが当たり前になると思います

その後も「嫁がキラキラネームを付けようとしている」という相談に対して、久能 整は以下の回答をします。

  • 去年帰省した時に父から田舎の親戚の話を聞いたのですが、登場人物が今では付けないような古臭い名前ばかりだった
  • 自分から2~3世代遡るだけで名前体系は違う(明治時代や江戸時代まで遡ればさらに)
  • この国は名前の変遷が著しい
  • だから自分より後の世代にキラキラネームと思えるものが出てくるのは当たり前
  • 2世代くらいあとには、そっちが普通になっていますよ

この考え方はとても新鮮で、説得力がありました
キラキラネームというと「親のエゴ」とか「子供がかわいそう」とかそういう話ばかり耳にしたし、私もそういうことを感じていた一人でした。

でも実際子供のクラス名簿なんか見ても、キラキラネームではないですが読めない名前ばかりで、すでに世代間ギャップは始まっているんですよね(ぶらんちの子供の名前も、漢字は簡単ですが多分読めません)。

こんな感じで、ちょっとした会話からハッとする持論が展開され、いつしか久能は信頼を得ていくのです。

なぜこのマンガを紹介するの?

中小企業診断士に全く関係ない話が続いてますね(すみません)。なぜこのマンガを紹介したかったかというと、第3巻にすごく刺さる話があったからです。

絵が得意だったある女子大生が、「自分には才能がない」と絵を描くことをやめてしまったという話をしたときのことです。

自分が下手だってわかる時って
目が肥えてきた時なんですよ

本当に下手な時って
下手なのも分からない

ゆがんでたり
間違ってたり
はみ出してても
気がつかない

それに気づくのは上達してきたからなんです

だから下手だと思ったときこそ
伸び時です

ミステリと言う勿れ 第3巻(P145-146)より

下手だと思った時こそ伸び時というのは、おそらく合格者の9割は体験していると思います。

2次試験は勉強時間に比例して成績が良くなるわけではなく、模試を受けても過去問を解いても出来不出来が激しく、安定しなかったりしますよね。模範解答を読んでも納得できないこともあるし、「自分の方が正解じゃない?」と採点者に文句を言いたくなる時もあります。

が、ある日突然「きちんと分析できてないな」「求められていることに届いてないな」ということを自覚するようになるんですよね。

「この改善案では弱いけど他に思いつかない」とか「書くべきことが制限文字数にまとめられない」とか、解いている最中に悔しい思いが続くと、もう勉強をやめたい気持ちになったりします。

が、それは目が肥えた=伸び時が来たのだと前向きにとらえてほしいです。

模試の点数なんてのはどうでも良いのです(本試験の採点基準と違いますしね)。ただただ事例企業と契約した中小企業診断士となったつもりで、「相手のためになる分析・提案が出来たか」「自分なりの回答プロセスを全うできたか」の振り返りに注力した方が絶対今後のためになります。

まとめ

如何でしたでしょうか。

上記以外にも色々と納得させられる持論がたくさん出てきます(人を殺していけないってことはない話、いじめられている人がなぜ逃げなければならないのか、等)。

もし勉強に煮詰まってしまったら、気分転換にぜひ手にとってみてください。

ABOUT ME
ぶらんち
ぶらんち
中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました