19. 八百比丘尼 in 高知

 


雰囲気のよい立派な神社を見ると、寄ってみたくなります。

すてきだな、絵になるなとか思いながら。



そんな神社の一つ、須崎(すさき)市の賀茂神社に行ってみました。
大きな鳥居を車でくぐります。
参道が広い。
どうやらここに駐車してもいいらしいのです。
ちょっと失礼いたします。




うん、やっぱり気持ちがいい。(←薄っぺらいことよ)

落ち着いた、いい雰囲気の神社です。




ところで、須崎市といえば、ゆるキャラのしんじょうくんが人気です。

賀茂神社では、しんじょうくんのお守りも買えるようですよ。
この日は誰もいなかったから、特別な日だけなのかな。



そして、なんとここには、『八百比丘尼』が寄進したとされる塔があるのです。
そう、あの、人魚の肉を食べて八百歳まで生きたとされるお人です。

日本中に逸話が残ってますが、高知にもあるんですよー。



須崎の八百比丘尼は、こんな感じです。(神社の説明看板より)




大昔、賀茂神社の近くに『大坊』という栄えた漁村がありました。
ある日、頭は人間で体は魚という不思議な生き物が網にかかりました。
しかも、この生き物は月日が立っても腐りません。
たくさんの人が見物に来たそうです。



ある日、幼い女の子が見に来ました。
そして、その生き物の、引き揚げる時にできたであろう傷口をぺろっと舐めたのだそうです。
あわてた母親が、口をすすぎ体を洗いの大騒動。
当たり前です。
まさか舐めるなんて!



その時は、何もなく終わりました。



しかし、どうしたことでしょう。
この女の子が年頃になり、結婚して子供を産んで、八十、九十になっても若々しいまま。
百、二百になっても美貌は変わらず。





自分だけが長生きするのは、どんな気持ちなんでしょう。
彼女は、髪を剃って尼となって諸国を回ります。
若狭国(福井県南部)に留まり、晩年土佐に帰ってきて、この地に塔を寄進したのだそうです。



八百比丘尼伝説は、福井県が多いんですよね。
高知の比丘尼も、やはり福井に住んでたようです。




人魚といえば、人魚姫っぽいのを想像してしまいます。
でも、頭は人間、体は魚と書かれてある・・・
うーん人面魚?
シーマン・・?ポニョ・・?
アマビエも少しそんな感じ?
↑こうやって見ると、どれもブーム起こしてますね。

人面魚型の人魚、強し。



八百比丘尼が寄進したとされる塔


説明看板の最後の方。
八百比丘尼伝説の締めくくりが気になるんです。



『因みにこの人魚を串刺しにして食べた処が現在の串の浦の地名として残って居ります』


ん?食べた?
誰が食べたんでしょう?
ご丁寧に串刺しにしたのなら、ひとりじゃないですよね。
飲めや歌えやですよね。



人魚を舐めて800年。
食べた人も800年を生きたのでしょうか。
いや、もっと長いかもしれない。




と、いうことは。

もしかして。
まだ生き続けているのかも・・・




周りにいませんか、いつまでも若々しい人が・・・

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