30. タカの神社に詣でたが、タカの夢は見えず

 始まりました、2022年。あけましておめでとうございます。



年始早々、気になっていた神社に行ってみました。
高知県宿毛(すくも)市の大島にある『鷣(はいたか)神社』です。
過去の南海地震の津波がどこまで来たか、という潮位碑があることで知られています。





でも、個人的に気になっているのは『鷣(はいたか)』の方なんです。
タカの一種のようです。
昨年行った、物部の十二所神社の狛鷹が少し気になって。

狛鷹を詳しく書いた回『奥物部へ 其の二、十二所神社』
それで、鳥と神社の関係にくちばしを突っ込みたくなりました、なんて。





あと、飛んできた神様にも興味があるんです。
鳥だけでなく、何かが飛んできたところに神社を建立、的な。
なので、のどQの今年のメインテーマは「飛来神」に決めました。
お年始っぽく、抱負を言ってみる 笑



気にはなってたのですが、今回寄ったのは たまたまです。
同じく大島にあるホテル『椰子の湯』に行ったので、この機会に寄っておかねばと。

『椰子の湯』はお風呂も気持ち良いし、レストランもおすすめです。
元豊ノ島関が監修したちゃんこも食べられますよー。
10年ほど前に、映画『パーマネント野ばら』の撮影にも使われてたんですよ。




さて『鷣神社』。
本殿は最近建てられたようで、新しかったです。
階段や鳥居もぴかぴか。
大昔の津波の印がある、と聞いていたので、古い神社を想像していました。



なんの案内もないので、由来も何もわかりません。
見に来る人もいると思われる潮位碑さえも、どれかがわからない。
仕方がないので検索。
ご当地まで行って検索するのって、味気ないなあと思いながら。



結局、潮位碑は、階段の一番上の方にありました。
「宝永地震(1707年)10月4日の大地震で津波がここまで押し寄せる。大島浦全戸流失」
下の道からは、10mほど高さがあるでしょうか。
この位置から眺めてみると、家の屋根の向こうに海が見えます。
あの海が、この高さまで襲ってくるのかと思うと言葉を失います。
実際にこの場に立って眺めてみるとリアルに想像できて、身が引き締まります。
こんな恐ろしいことが起こりうるのか。




安政地震(1854年11月5日)の潮位碑は、一番下、階段7段目くらいのところでした。
しかし、侮ってはいけません。
150cmくらいはあります。
こっちはこっちで、リアルに想像できて怖いです。




地震が多くなってきた、この頃。
昔の人からの注意喚起のメッセージ、しっかり受け止めました。



『鷣神社』という名前の神社は、高知にちらほらあるぐらいです。
でも、別の漢字で「はいたか」「はやたか」と書く神社は全国にあるようです。
早高神社、早鷹神社、拝鷹神社、隼鷹神社・・・・

そして、その中で、御祭神が「タカミムスビノミコト」の神社も多いです。
何か関係があるのかな。



田辺寿男さんの民俗写真集『海辺』に、記述を発見。

「後醍醐天皇の使者として土佐に飛んだ鷹がいた。

疲れて海に落ち、碆に漂着したと伝える」

そして、鷣神社から見た鷣碆の写真が載っています。

次は、碆を見に行こう。




宮崎県に、景行天皇が鷹に導いてもらったという『拝鷹伝説』なるものがあるらしいので、そっちとの関連を疑ってたのですよね。

「天皇の鷹が疲れて落ちる」という部分だけコピーしていたので、勝手に妄想して勝手に外す 笑

だって、宮崎県と宿毛市はお隣ですもの。

そうか、後醍醐天皇の鷹なのね。




妄想ついでに、もう一個。

もし相棒の鳥を肩にのっけるなら、何がいいですか?
のどQは、鷹かふくろうがいいです。
かっこいいですよね、肩に鳥がのってるの。

憧れます。

ハヤブサ、カラス・・・
ああ、妄想がとまらない。
今年も『とさみみぶろぐ』を、よろしくお願いいたします!



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