ただただ清らかに流れていく　疋田一直ブログ

疋田一直です。

私は福岡県嘉麻市の山中で生活しながら、武道と整体を通じて、みなさんがより良い人生が送れるよう、お手伝いをしております。日々の気付きをブログに綴っております。みなさん、いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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昨日、久しぶりに山に入った。

雨が続いたので、本当に久しぶりだった。

たまの晴れた日も用事があり、なかなか山に入れなかった。

およそ一ヶ月ぶりの山だった。

この日は快晴、気持ちの良い山行となった。

今年はどこかで山籠もりをしようと思う。

外界と隔絶された生活だ。

おもしろいだろう。

さて。

登山口にあった、緑だったグミの実はもう一つもなくなっていた。

家にあるグミはやっと花が咲き終わり実が生り始めたくらいなので、品種によって生る時期も大きく違うのだ。

そんなところもおもしろい。

最近の雨で山の水は豊富だ。

前回も雨のせいで大きく登山道は崩れていたが、今回はさらに崩れていた。

ぐらついているもの大石も多い。

斜面の土もぬかるんでいる。

いつ土砂崩れが起きてもおかしくはない。

危ない石を危なくないようにしておくことは、いつも山にお世話になっている身としては大切なことだ。

ただ、この山は明確な登山道がないから、登ったことがない人は迷って登れないだろう。

前回は子どもと登って、4kg近くキクラゲを採った。

同じ木にまたすごい量のキクラゲが生っている。

峠に差し掛かると、たくさんの空き缶やゴミが落ちていた。

最近、林業の人が山に入っていた。

この山を登る人はいない。

ゴミはおそらく彼らだろう。

林から何かを生み出すのが、林業だ。

そんなので、林とともに生活できるのだろうか。

美しい林となるのだろうか。

ただ、木を切って、運ぶだけが林業なのだろう。

そのゴミが、林が、どうなるかは考えないのだろう。

昨日もそのことを書いたが、林業もまた同じなのだ。

峠にはちょうど添田町の大きなゴミ袋も落ちていたので、それにゴミを入れて持って帰ることにした。

山の頂上付近には、かなり前に植樹されたであろう苗木のポットやそれを入れていたであろう網袋が土に埋もれていた。

これも前から気になっていたのだが、ちょうど良い機会なので、それらのゴミ全てを回収していくことにした。

回収していくと、出るわ出るわ、自分が見えていた以上のゴミがあった。

片手で持って運んでいくと、ゴミの重たさでゴミ袋の取っ手が避けてしまった。

それほど重たい。

帰りには沢で水を汲んで帰った。 背に7kgの水、手には結構な重さのゴミ。

袋が破れているので、両手で抱えて帰った。

袋には、割れた瓶や缶も入っていた。

標高500mの辺りから、6km。

そんな感じで家路についた。

その途中、何度かゴミを置いて帰ろうと思ったが、何とか持って帰った。

何度も登りに来る山なので、毎回少しずつ運んでもよいかなとも思ったし、麓まで運んで車で取りに来ても良いかなとも思った。

どうしてそうしなかったのかと言えば、次回運びたくなかったというのがひとつ目の理由で、ふたつ目はちょっとした試練を達成したいという単純な理由だった。

自衛隊などの行軍ならば、誰かが歩けなくなったら、誰かがその人の荷物を代わりに運ぶ。

そんな訓練だと思った。

ちょっと挫けそうになるシチュエーションが良いのだ。

家に帰ってゴミの重さを計ったら、10kgあった。 いい訓練になった。

 

ただ、この日は14時半に人と約束があった。

 

14時前に帰るはずがギリギリに。

 

そこは大いに失敗してしまった。

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