先日、テレビで大谷選手の特集を観た。
その中で印象に残ったことがある。
大谷選手がスイングをして、ヘルメットが脱げてしまうシーンがあった。
それに対して、ワールドシリーズシリーズで二度のチャンピオンに輝いた井口資仁さんがこういうことを仰っていた。
「最後に回転がヘルメットに伝わるからそうなるんですよ」と。
さらに、井口さんは世界のホームラン王である王貞治さんを例に挙げ、王さんもヘルメットをよく触っていたということを話されていた。
どうしてもヘルメットがずれてしまうらしいのですと。
中心から回転が上下に伝わっていけば、その回転が頭に到達したときに、当然ヘルメットはずれてしまう。
その回転が強力であれば、ヘルメットは飛んでいってしまうだろう。
体の回転が頭にも伝わり、頭までが勝手に捻られ、そうなってしまう。
これが身体を回転させようとしてしまうとそうはならない。
軸に対して、力みがないことが条件だ。
力みがあれば、その回転力は伝わっていかない。
力みとは、力でバットを振るということだ。
ほとんどの人は力でバットを振る。
逆の使い方なのだ。
テイクバックし、強烈に身体にテンションをかける。
その回転の力を溜めておくためにパワーを使うのだ。
順番に解放させていくということができなければならない。
次の場所が先に回っていかないように、次の場所が一緒に回っていかないように。
ずっと留めておく力が要る。
耐えに耐えた力が最終的にボールに伝わっていくのだ。
その自分の解放していく捻じれの力を留めていくためにパワーがいるのだ。
大谷選手のあの身体は強烈なテンションを留めておくためのもので、バットを強く降るためのものではないのだ。
強烈なぶっといゴムだ。
昔駄菓子屋で売っていた輪ゴムでプロペラを回転させ、飛ばす飛行機模型があった。
あの原理だ。
電動ドライバーの先端部を上に向け、ティッシュか何かを上に置き、回転させれば、ティッシュは一瞬浮かぶはずだ。
プロペラ機の推進力はそうやって生まれる。
中国武術では纏絲勁と言う。
王さんにしろ、大谷選手にしろ、それほど軸を捉えていて、その軸に対して、きれいに捻じれていく身体を持っているということだ。
身体はしっかり緩んでいなければならない。
身体の使い方の基本であるわけなのだが、それをあの若さでしかも世界最高峰の舞台で、世界最高峰の相手に向かって成し遂げるわけだから、その技量たるや凄まじいとしか言いようがない。
これ以上ない、纏絲勁のお手本だ。
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