雑談

多発性硬化症になって良かったと思えること

多発性硬化症は難病で完治することは今のところありません。

外見ではわかりにくいので手の感覚がないといっても他人には伝わりません。

どんなに症状を詳しく説明したとしても全てを伝えるのは不可能なので、いちいち説明することもなくなりました。

こんなめんどくさい病気だけど、なってよかったかなと思うこともいくつかあります。

その1つが「滅多なことでは怒らなくなった」こと。

コンビニでレジ待ちしてるときに前のお客さんがモタモタしてても怒らない。

以前ならすぐにイラッとしてたと思いますが、今では全然気になりません。

自分と同じように外見ではわからない病気かもしれないという可能性を第一に考えるようになったからだと思います。

手の感覚が鈍ければ小銭入れを開けるのにも一苦労だし、足に異常があれば歩くのも大変だろうし。

以前の自分では絶対に考えなかった思考ができるようになったなと思います。

レストランで赤ちゃんがギャンギャン泣いていても怒りません。

手の感覚が鈍いだけの自分がこんなに日常でストレスを抱えてるんだから、自分の気持を伝える術を持たない赤ちゃんはきっと必至に何かを伝えてるんだろうなと思うようになりました。

日常の怒りポイントが少なくなったのは良いことだと思います。

それと同時に、以前は何であんなに怒ってたんだろうとも不思議に思います。

きっと他人に対する思いやりや想像力が欠けていたんでしょうね。




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