3月FOMCまとめ
市場予想通り金利据え置きとなり、レンジで4.25%~4.50%のままとなっています。
パウエル会見のコメントはこの後で抜粋しておきますが、今回のFOMCの主なポイントとしては下記3点でした。
・景気後退とインフレ高止まりの可能性(スタグフレーション)がますます懸念されてきている。
・不確実性が高まる中、静観の姿勢。
・バランスシート縮小ペースを減速する方針を決定。
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Federal Reserve issues FOMC statement
Recent indicators suggest that economic activity has continued to expand at a solid pace. The unemployment rate has stab...
下記は現在のFRBの経済予想、金融政策予想の中央値です。前回からの変化は下記の通り。
※原文はこちら
2025 | 2026 | 2027 | 以降 | |
実質GDP | 2.1 → 1.7 | 2.0 → 1.8 | 1.9 → 1.8 | 1.8 → 1.8 |
失業率 | 4.3 → 4.4 | 4.3 → 4.3 | 4.3 → 4.3 | 4.2 → 4.2 |
PCE | 2.5 → 2.7 | 2.1 → 2.2 | 2.0 → 2.0 | 2.0 → 2.0 |
PCE Core | 2.5 → 2.8 | 2.2 → 2.2 | 2.0 → 2.0 | N/A |
FFレート | 3.9 → 3.9 | 3.4 → 3.4 | 3.1 → 3.1 | 3.0 → 3.0 |
前回12月からの経済予測からFFレートに変更は無く、実質GDPが大きく下方修正されました。
下記はパウエル会見の主なコメント
- 経済活動、労働市場は堅調
- インフレ率は依然高い
- 長期的インフレ目標は2%としている
- 労働市場はインフレ原因の根源になっていない
- 新政権による政策変更の影響は不確実性を高めている
- 関税によるインフレへの影響はまだわからない
- 引き続きデータを注視する
- 景気後退懸念が高まってきているが、高いわけではない
- 経済成長の鈍化とインフレ上昇が懸念されているが、それぞれの対応が必要
- 住宅関連のインフレは徐々に良い方向に進んでいる
金利予想状況
現在の政策金利は4.25%~4.50%です。
金利/日程 | 5月7日 | 6月18日 | 7月30日 | 9月17日 | 10月29日 | 12月10日 | 1月28日 | 3月18日 |
4.50-4.75 | ||||||||
4.25-4.50 | ↑82.7% | ↑31.7% | ↑21.9% | |||||
4.00-4.25 | ↓17.3% | ↑57.6% | ↑49.6% | ↓31.9% | ↓23.5% | |||
3.75-4.00 | ↓10.7% | ↓25.2% | ↑40.8% | ↑37.6% | ↓27.6% | ↓27.8% | ↓23.1% | |
3.50-3.75 | ↓17.3% | ↓25.6% | ↑31.5% | ↑31.4% | ↑30.3% | |||
3.25-3.50 | ↑16.4% | ↑19.1% | ↑22.8% | |||||
3.00-3.25 |