DI2

【完全解説】DI2用PCソフト【E-TUBE PROJECT】

  

DI2と接続してカスタマイズやアップデートが行えるPCソフト【E-TUBE PROJECT】にてできることを解説します。

ソフト自体はシマノさんのサイトより無料でダウンロードできます。

https://bike.shimano.com/ja-JP/e-tube/project.html

PCソフト【E-TUBE PROJECT】でできることの情報は、調べてもあまり出てきません。

ホームページにもマニュアルにもザックリと書いてあるだけなんですよねー。

また、実際に機器と接続してみないと、詳細な項目も出てきません。

今回は「アルテグラDI2 R8050」で接続した場合での設定項目の説明です。

  

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1. 接続確認

PCソフト【E-TUBE PROJECT】を立ち上げ、PCとジャンクションAを「充電器 PC接続機器」で接続します。

「ROAD」を選択すると「接続確認」へと進みます。

いま接続されているユニットが表示されます。

  

  

2. メニュー

アクティブになっているメニューは6項目。

順に説明していきます。

  

  

3. カスタマイズ

カスタマイズの中にアクティブは6項目。

初期設定やシフト操作に関する設定項目です。

 

3-1. 無線通信モード設定

サイコンと接続する際の通信モードを選択します。
選択できるのは3種類とOFF。

  • ANT/Bluetooth LEモード
  • ANTモード
  • Bluetooth LEモード
  • OFFモード

私は「ANTモード」で【レザイン MEGA XL GPS】と接続しています。

 

3-2. スイッチ設定

STIに付いているスイッチ6個に変速やサイコン操作の機能を自由に割り当てられます。

スイッチ6個とは、ブレーキレバーに付いているスイッチ2個と、ツノの部分にあるスイッチ1個×左右で6個です。

機能の割り当てに特に制限は無く、本当に自由に割り当て可能です。

同じ機能を複数割り当て可能だし、なんならすべてのスイッチを「リアシフトダウン」にする、みたいなこともできます。

DI2の設定の中で、カスタマイズの結果が非常にわかりやすい箇所です。

使いやすいように色々いじっていると楽しいです。

   

3-3. フロントディレイラーアジャスト設定

主に組立時に行うフロントディレイラーアジャスト設定です。

「次へ」を押すと、「クランクを回せ」と指示があり、勝手に変速して調整モードに入ります。

この先は割愛します。

 

3-4. リアディレイラーアジャスト設定

主に組立時に行うリアディレイラーアジャスト設定です。

「設定」を押すと調整モードに入ります。

STIのスイッチは効かなくなり、この画面の「ダウン」「アップ」を押して、画面の指示通り調整します。

この先は割愛します。

 

3-5. シフトモード設定

シフトモードの設定です。

3-5-1. 歯数選択

フロントチェーンリング、リアスプロケットの歯数を選択します。

これはDI2が自分で判別できないので、ドロップダウンリストから組み合わせを選択します。

シマノ製で市販されている組み合わせは入っているようです。

  

3-5-2. シフトモード選択

ジャンクションAのスイッチで切り替えるシフトモードを2種類設定できます。

スイッチの1番目には「マニュアル」が割り当てられているのであと2つ、「フルシンクロ」と「セミシンクロ」もしくは、「フルシンクロ」の設定違い2種類を登録可能。

  

3-5-3. シンクロナイズドシフト間隔

シンクロナイズドシフト設定時は、フロント変速時に連動して自動でリアも変速させることができます。

自動でリアが変速するまでの変速タイムラグを調整できます。

  

3-5-4. 「次へ」を押してシフトモード設定

シンクロナイズドシフト設定時に、「フロント変速に合わせてリアを何枚変速させるか」、「リアがどのギアまで来たらフロントを変速させるか」を設定します

緑色の矢印の順にシフトダウン、水色の矢印の順にシフトアップされます。

マス内の数字はギア比を表していますが、色付きのマスが変速ポイントと変速先です。

変速ポイントはマウスドラッグで変更することができます。

実際にさわると直感的に操作できるのですが、言葉で表すとわかりにくいですね・・・

  

スマホアプリだとアニメーション表示されます。

すごくわかりやすい!!

 

  

3-6. 多段変速設定

STIの変速スイッチを長押ししたときに、複数の段数を変速させるか選択します。

  

3-6-1. 変速間隔時間

多段変速のスピードを5段階に調整します。

注意点に、速くすると「オーバーシフトが発生しやすい」とか「チェーンが歯先を飛び越える可能性がある」とか書いてあるので、私はビビッて「標準」のままです。

  

3-6-2. 段数リミット

STIの変速スイッチ長押し時に、何段変速させるかを3種類から選択できます。

  

  

4. エラーチェック

私がつないでいる「充電器 PC接続機器 SM-BCR2」ではエラーチェックできません と出てきます。

じゃあアクティブにするなよ・・・

この「SM-PCE1」と「SM-PCE02」を買わせたいのかな?

試しに調べてみると「SM-PCE1」は売り切れ、「SM-PCE02」もいいお値段します。

 

 

5. ファームウェアアップデート

接続しているユニットごとにアップデートがあるかどうかを通知してくれます。

アップデートがある場合はクリックするとアップデートできます。

少し前に最新にしてしまったのでスクショがとれませんでした。すいません・・・

 

 

6. プリセット

「設定ファイルの手動作成」はユニットを接続せずに、リストから選択してユニット構成を作成することができます。
ちょっといつ使うのかわかりません・・・

「自転車から設定の読み込み」は現在の設定を読み込んでバックアップを取ることが可能。

「設定ファイルの読み込み」は保存してあるバックアップファイルから設定を読みだして自転車に書き込みが可能です。

  

  

7. Bluetooth LE設定

ワイヤレスユニットの「名称」と「PassKey」を設定します。

私は「名称」はデフォルトのままですが、ワイヤレスユニット搭載バイクを複数台所有している方は変更するのでしょう。

「PassKey」は必ず変更しましょう。

デフォルトのままだと乗っ取られて、変な設定に書き換えられてしまう可能性があります。

 

 

8. 作業終了

設定作業を終了して接続を解除します。

 

 

まとめ

以上、ちょっと長くなりましたが、PCソフト【E-TUBE PROJECT】にてできることを解説しました。

DI2化には費用がかかりますが、メリットは大きく手放せないものとなっています。

少しでも費用を抑えたいなら、こちらの記事もどうぞ!!

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

  

 

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