美濃の古の陶工が作ったぐい吞たち | せともん道楽だもんで・・・

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主に東海地方の焼き物産地の瀬戸・美濃の陶芸作家が作った酒器(ぐい吞)を集めています。
作家が作った酒器は、作家の個性と技術が凝縮され、使って良し、飾って良しのコレクションアイテムです。
そんな酒器の魅力を紹介できたらと思っています。

 

美濃桃山陶のぐい吞

ボクが愛する岐阜県東農地方で作られる焼き物(陶磁器)を美濃焼と言われています❗

現在の美濃焼は主に岐阜県の多治見市・土岐市・可児市・瑞浪市などで作られる焼き物を指します👈

美濃焼と聞くと、雑器・食器のイメージが強く、安物の焼き物と思われてしまっています💦

・・・ですがボクの愛する美濃の焼き物は「美濃焼」とは言わず、

「美濃桃山陶(みのももやまとう)」 と言われ、全く別の焼き物なんです❗

美濃桃山陶とは安土桃山時代に現在の東農地域で、

山を挟んでお隣、瀬戸から来た陶工によって、主に四種類の焼き物が作られました。

その四種類が 「志野」「黄瀬戸」「織部」「瀬戸黒」 です!

他に織部黒、黒織部、鳴海織部、弥七田織部、美濃伊賀、美濃唐津・・・など多くの種類が生まれました。

美濃桃山陶は、日本陶磁史の画期的存在であり、最も斬新な焼き物ともいわれます。

また、わずか20年~30年の間しか作られなかったとも言われています💦

そんな桃山時代に美濃(瀬戸)の陶工が作り出した、酒の器ぐい吞を紹介します👇

実際は当時酒器としてぐい吞を作った訳では無く、向付や小鉢を現在の人が酒器に見立てたものです❕

 

 

志野輪花ぐい吞

 

 

志野輪花ぐい吞

 

 

志野草文四方ぐい吞

 

 

志野草文ぐい吞

 

 

黄瀬戸六角ぐい吞

 

 

黄瀬戸六角ぐい吞

 

 

黄瀬戸六角ぐい吞

 

 

黄瀬戸六角ぐい吞

 

 

黄瀬戸ぐい吞

 

 

黄瀬戸ぐい吞

 

 

黄瀬戸六角ぐい吞

 

 

黄瀬戸六角ぐい吞 (故荒川豊蔵所蔵品)

 

 

織部ぐい吞

 

 

織部六角ぐい吞

 

 

織部ぐい吞

 

 

織部六角ぐい吞

 

 

弥七田織部高坏

 

 

瀬戸椿手六角ぐい吞

 

 

椿手六角ぐい吞

 

 

椿手六角ぐい吞

 

 

椿手六角ぐい吞

 

 

古瀬戸ぐい吞

 

👆どうでしたか👀❔

どれも400年前に美濃の名前も残っていない古の陶工が作り出したぐい吞たちです。

この写真のような伝世品(土から発掘されたもので無く、代々引き継がれてきたもの)のぐい吞は、

非常に高価で希少で市場に出てきた場合、特に傷が無い・傷が少ないものは、現在でも200万円以上、

無傷で特に良いものは1000万円でもおかしくない程のようです❗

酒器のコレクターやマニアの方々の中で、三種の神器と言われてる、

黄瀬戸六角ぐい吞椿手六角ぐい吞斑唐津立ちぐい吞が最高峰🏆に君臨していると言われているそうです❗

ただ古いから希少と言うだけでなく、写真でもわかるように非常に高貴で気品がありますよね🥰💕

黄瀬戸や織部六角ぐい吞は、時代が下った江戸時代~昭和、現代でも多くの作家が手掛け、

類似品や偽物、模した作品が多く出回っていますが、

本物の桃山時代の黄瀬戸・椿手・織部の六角ぐい吞は美術館や大コレクター、古美術商がこっそり所有し、

お金を積んでも手に入れられるようなものではないのです❗

きっとこの写真💻で見れるだけでも希少ことかもしれません😁

 

先に述べたように、現在の美濃焼と言う言い方は雑器として用いるもので、

美濃の伝統的な焼き物を 「美濃桃山陶」 と言われ区別しています👍

ぜひ桃山時代に美濃で生まれた焼き物、志野・織部・黄瀬戸・瀬戸黒などの伝統的な美濃の焼き物を、

「美濃桃山陶(みのももやまとう)」 と言って使ってみてください❗

伝わりにくいかもしれませんが・・・

「このお皿は美濃桃山陶と言われる伝統的な織部焼の器なんですよ」って😄

 


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